大分県合同模試とは?2026年度の日程・受験料と公開会場の受け方

大分県の高校受験で名前を聞く模試のひとつが大分県合同模試です。中学3年生を対象にした一斉模試で、公立高校入試と同じ形式・同じ傾向の予想問題で志望校判定が出ます。ただ、大分県合同模試には他県の模試と違う点がいくつかあります。自宅受験という選択肢が公式に用意されていないこと、公開会場が1か所・定員50名であること、そして公式サイトに受験料が2種類載っていることです。

この記事では、2026年度(令和8年度)の日程と受験料、塾に通っていない人が申し込む方法を、主催者の公式サイトに書かれていることだけで整理します。公式に書かれていないことは「書かれていない」とそのまま記しました。

大分県合同模試とは?主催と対象学年

大分県合同模試は、Q模試事務局が主催し、株式会社ブロッサム九州(福岡県小郡市)が運営する中学3年生向けの一斉模試です。公式サイトは「中学3年生のための一斉模試」と名乗っており、対象は中3に限られます。

このQ模試のサイトは大分県専用ではありません。福岡県一斉模試・大分県合同摸試・佐賀県一斉摸試・長崎県一斉摸試・山口県一斉摸試の5県分が1つのサイトにまとまっています。県ごとにページが分かれていて、日程も受験料も県ごとに違います。検索して別の県のページを見てしまわないよう、開いているページのURLに「oita」が入っているかを確かめてください。

なお福岡県にはフクト(福岡県の公開実力テスト)という別主催の模試もあります。名前が似ていても主催団体は別なので、福岡県在住の人は混同しないようにしてください。

中学1・2年生については、大分県合同模試そのものに該当する回はありません。公式サイトの「その他の模試」に中1・中2向けの「統一模試テスト」が別の商品として載っています。説明には「中3の県版模試と同じ高校データにて判定ができます」とあり、判定エリアに大分県が含まれます。実施回数は年3〜4回、5教科・各100点満点・各45分です。ただしこの中1・中2向けテストの実施日と受験料は公式サイトに載っていません。

大分県合同模試の2026年度の日程は年3回

公式の年間スケジュールに載っている中3の実施日は、年3回です。いずれも土曜と日曜の2日間が併記されています。

  • 第1回 8月8日(土)・8月9日(日)。
  • 第2回 10月17日(土)・10月18日(日)。
  • 第3回 1月9日(土)・1月10日(日)。

土日の2日間が併記されている理由は、公式サイトには説明がありません。後で触れるとおり公開会場が実施されるのは日曜だけなので、塾会場が土日どちらかに分かれていると読むのが自然ですが、これは公式の記述ではありません。受ける会場がどちらの日になるかは、申し込み先に確認してください。

もうひとつ注意したいのが年度の表記です。スケジュールのページには「2026年度」「令和8年度」という年度の明記がありません。曜日は2026年8月・10月、2027年1月のカレンダーと一致します。公式のお知らせに「令和8年度の公開会場につきまして」という見出しの記事があるため、この日程が令和8年度(2026年度)のものであることは読み取れます。日程は大分県合同模試の年間スケジュールで、申し込む前にもう一度確かめてください。

大分県合同模試の受験料は2つの金額が載っている

ここは大分県合同模試でいちばん注意したい点です。公式サイトの2つのページに、それぞれ違う受験料が書かれています。

  • 年間スケジュールのページ「受験料3,850円(税込)」。
  • 公開会場情報のページ「○受験料 4,730円(税込)」。

差は880円です。この2つの金額がどの受け方に対応するのか、公式サイトはどこにも説明していません。塾会場が3,850円で公開会場が4,730円という読み方はできますが、そう書かれているわけではありません。金額の根拠を推測で埋めるのは危険なので、この記事でも断定しません。公式サイトの中で記載が分かれるのは大分だけではなく、おかもし(岡山県統一模擬試験)も申込締切が2つ書かれています。

申し込む前に、受ける会場の受験料がいくらになるかを必ず確認してください。塾会場なら申し込む塾に、公開会場ならQ模試事務局に直接聞くのが確実です。模試代は年間で積み上がる費用なので、高校受験にかかる費用の全体像とあわせて見積もっておくと見通しが立ちます。

大分県合同模試の受け方は塾会場と公開会場の2つ

大分県合同模試の受け方は、塾会場で受けるか、公開会場で受けるかの2つです。公式サイトの全ページを通して「自宅受験」「オンライン受験」という言葉は一度も出てきません。家で受ける制度は用意されていないと考えてください。

これは九州の他県とはっきり違う点です。熊本県模試は会場受験と在宅受験の2つから選べ、当日都合が悪くなると自動的に在宅受験に振り替わります。鹿児島県統一模試は塾・会場・自宅の3つから毎回選べます。大分県合同模試には、その「家で受ける」という逃げ道がありません。

塾会場で受ける

公式サイトの参加塾一覧には、大分県内の塾の教室が電話番号付きで並んでいます。地区は大分、別府・日出・杵築、国東・豊後高田、宇佐・中津、日田、由布、豊後大野・竹田、佐伯・臼杵の8つに分かれており、県内のほぼ全域をカバーしています。

ここで大事なのが、一覧の冒頭にある次の注意書きです。原文のまま引用します。「各塾会場で受験受付を行っております。また塾会場によって、模試受験のみでの募集を行ってないケースもございます。どうぞ、ご希望の方は塾会場に直接お問い合わせ下さい。」

つまり、塾生でなくても模試だけ受けさせてくれる塾会場がある一方で、模試だけの受験は受け付けない塾会場もあるということです。申し込みはQ模試事務局ではなく各塾へ直接行います。近くの塾会場に電話して、まず「塾生ではないのですが模試だけ受けられますか」と確認するところから始まります。

公開会場で受ける(定員50名・申し込みは電話のみ)

塾に通っていない人のために、主催者が直接運営する公開会場があります。ただし現在公式サイトに出ているのは1回分・1会場だけです。公開会場情報のページに載っている内容は次のとおりです。

  • 受験料 4,730円(税込)。
  • 実施日 10月18日(日)。申込締切は10月5日(月)、振込締切は10月13日(火)。
  • 会場 大分県中小企業会館(大分市金池町3丁目1-64)。
  • 定員 50名。
  • 開場 8時45分頃を予定。

第1回と第3回の公開会場は、この記事を書いている時点で公式サイトに出ていません。公式のお知らせには「令和8年度の公開会場につきまして、現時点では詳細が未定ですので、内容が決まりましたら情報を記載致します。」とあります。塾に通っていない中3生が会場で受けられる機会は、公開されている情報の範囲では年1回・50人分だけということになります。定員のある会場なので、受けると決めたら早めに動くほうが確実です。

申し込み方法は電話です。公式の案内には「Q模試事務局宛にお電話ください。」「※実施日の10日前までにお申込みください。」とあります。支払いは申し込み後に届く郵便振込用紙で行い、「当日、会場での受験料受け取りは致しかねます。お支払いはお振込みのみとなります。」と明記されています。クレジットカードやコンビニ決済の案内はありません。当日の送迎についても「各会場、駐車場のご用意はございません。」と書かれています。最新の内容は公開会場情報のページで確認してください。

持ち物と服装

公開会場の持ち物として案内されているのは、筆記用具(コンパス、定規。筆記具はHB〜2B推奨)、昼食、飲み物(任意)、上着など寒暖の調節ができるもの(任意)です。昼食については「休憩時間に買いに行けません」と注意書きがあります。直接申し込んだ人は三つ折りのリーフレット、2回目以降の人は修正記入用紙も持参します。

服装は「制服の着用をおすすめしております。」とされていて、私服でも受けられます。試験中のスマートフォンの使用、計算機能が付いた時計の使用、会場内での撮影やSNSへの投稿は禁止されています。

試験科目と成績表でわかること

5教科・各教科60点満点で合計300点

科目は英語(リスニングを含む)・数学・国語・理科・社会の5教科です。時間は各50分、配点は各教科60点満点で、5教科合計300点満点になります。この配点は年間スケジュールのページと公開会場情報のページの両方に同じ記述があります。

模試は100点満点が当たり前だと思っていると、返ってきた点数を見て戸惑うかもしれません。60点満点なので、学校の定期テストの点数とそのまま比べることはできません。同じQ模試でも長崎県一斉模試は各教科100点満点なので、県が違えば満点も違います。見るべきなのは素点ではなく偏差値と志望校判定のほうです。偏差値の読み方そのものに不安がある人は、V模擬の解説記事で整理した偏差値の見方が他県の模試でもそのまま使えます。

当日の時間割と集合時刻は、公式サイトには出ていません。「模試の時間割や持ち物は、送付される会場案内または『持ち物・注意事項』で確認してください。」とあるとおり、申し込み後に届く案内で知る形です。

出題範囲は公式サイトに3回分すべて公開されています。理科は教科書によって範囲が違うため「啓林/大日」と教科書別に書き分けられています。数学と理科では定規とコンパスを使う場合があるため、毎回持参するよう案内されています。

成績表の中身と返却まで2〜3週間

公式サイトによると、成績帳票はテスト実施日から約2〜3週間後に返却されます。志望校判定は公立・私立をあわせて最大4校まで出せます。

帳票に載る内容として公式に挙げられているのは、得点・偏差値・全体順位と志望校判定の履歴です。さらに志望者内順位、前年度入試志願者数、今回の志望者での偏差値分布表が載ります。5科と3科の偏差値推移グラフ、教科別の偏差値推移グラフ、小問ごとの得点率・正答率一覧表もあります。個人成績票は5ページです。

一方で、判定記号がA〜Eのどの形式なのか、WEBで成績を見られるのか、公開会場で受けた場合に帳票がどう届くのかは、公式サイトに書かれていません。気になる場合は申し込みのときに確認しておくとよいでしょう。

欠席すると返金はないが、問題は届く

当日受けられなくなった場合の扱いは、公開会場の注意事項に書かれています。原文は「テスト会に参加できなくなった場合、当日9:00までにQ模試事務局へご連絡ください」「なお、欠席の場合の受験料の返金は致しません。後日、問題用紙・解答解説をお送り致します。」です。

お金は戻りませんが、問題と解答解説は手元に届きます。自分で解いて答え合わせはできる、ということです。ただし自宅受験の制度がない以上、採点や偏差値の算出は受けられません。この点は在宅受験に振り替えられる熊本県模試とは大きく違います。

実施日より前にキャンセルした場合の規定と、振込前に取り消した場合の扱いは、公式サイトに書かれていません。台風など災害で中止になったときの扱いについても記載がありません。これらは申し込みのときに確認しておきたい項目です。

大分県立高校入試の日程と、令和9年度の推薦入試の変更

模試の結果をどう使うかは、志望する入試の仕組みによって変わります。大分県立高校の入学者選抜について、公式サイトで確認できることを2つだけ書いておきます。

日程はPDFで公開されている

大分県教育委員会は「令和9年度大分県立高等学校入学者選抜の主な日程」というページを公開しています。ただしこのページの本文に日付は1つも書かれておらず、PDFファイルへのリンクが1本あるだけです。出願期間も学力検査日も合格発表日も、すべてPDFを開かないと読めません。

この記事では日付を転記せず、原本を見てもらう形にします。大分県の県立学校入学者選抜に関する一覧ページに、日程・実施要項・推薦入試・入学定員のページが更新日つきで並んでいます。今後の追加告知もここに出るので、ここを見ておくのが確実です。

推薦入試の区分が令和9年度から変わる

もうひとつ、知っておきたい変更があります。大分県教育委員会は推薦入試のページ本文で「令和9年度県立高等学校入学者選抜に係る推薦入試の内容を一部変更します。」と告知しています。

変更の中身は区分の組み替えです。これまでの「推薦入学者選抜A」「推薦入学者選抜B」という区分を廃止します。代わりに、中学校長の推薦が必要な「学校推薦型入学者選抜」と、推薦が不要な「自己推薦型入学者選抜」の2区分になります。あわせて、大分市と別府市以外の全日制普通科では、指定地域からの志願者を対象にした「地域活性化枠」を設けた自己推薦型の実施が可能になります。

推薦の区分が変わるということは、1年前や2年前の受験体験談や解説記事が、そのままでは当てはまらないということでもあります。古い記事に「推薦A」「推薦B」と書かれていたら、それは変更前の情報です。制度の名称や要件は、必ず県教育委員会のページで現在のものを確認してください。

大分県合同模試を申し込む前に確認したいこと

大分県合同模試は、公式サイトに書かれている情報が他県の模試より少なめです。そのぶん、申し込む前に電話で聞いておきたいことがいくつかあります。

  • 自分が受ける会場の受験料はいくらか。公式サイトには3,850円と4,730円の2つが載っています。
  • 塾会場の場合、塾生でなくても模試だけ受けられるか。受け付けない教室もあります。
  • 受けるのは土曜と日曜のどちらか。会場によって変わります。
  • 第1回・第3回に公開会場が設定されるか。まだ公表されていません。
  • 実施日より前にキャンセルした場合、受験料はどうなるか。規定が公開されていません。

模試は受けて終わりではなく、返ってきた帳票をどう使うかで価値が決まります。小問ごとの正答率が出る形式なので、点数の上下を見るよりどの分野で落としたかを1つずつ拾うほうが次につながります。年3回しかない模試なので、1回ごとの振り返りを丁寧にやる価値は大きいはずです。