岡山県の中学生に向けて行われている高校入試の模試が、おかもしです。正式名称は岡山県統一模擬試験といいます。中3は年5回あり、受験料は1回5,500円(税込)です。受け方は会場受験と自宅受験の2つから選びます。
ただし岡山県には、県全体を対象にした模試がもう1つあります。「県模試・岡山Vもし」です。主催する会社はおかもしとまったく別で、日程も受験料も違います。この記事では、おかもしの日程・受験料・受け方を公式サイトの記載で整理し、岡山Vもしとの違いもあわせて説明します。
おかもしとは?岡山県統一模擬試験の主催と対象
おかもしは、中央教育研究所株式会社と岡山県統一模擬試験実行委員会が主催する模試です。公式サイトでは「岡山県公立高校への道しるべ」と紹介されています。
意外に思われるかもしれませんが、主催会社の所在地は岡山県内ではなく広島市です。特定商取引法に基づく表記には、広島県広島市中区八丁堀15番6号、電話082-227-3999と記載されています。問い合わせ先が県外になるので、電話をかけるときは市外局番を確認してください。同じ中央教育研究所は、香川県でもかとうもし(香川県統一模擬試験)の事務局を置いています。
対象と回数は次のとおりです。
- 中3の岡山県統一模擬試験は年5回です。
- 中1・中2の岡山県統一模擬試験は年3回です。
- 小6向けには岡山県適性検査対策模試が年3回あります。
小6向けの模試は、岡山県立の中高一貫校の適性検査に出題傾向と難易度を合わせたものだと説明されています。高校入試の模試とは別物なので、申し込むときは学年の欄を間違えないようにしてください。
おかもしの2026年度の日程|中3は年5回
中3のおかもしは「3月号」「6月号」のように号で呼ばれます。2026年度の日程一覧には、次の5回が掲載されています。
- 3月号は3月28日(土)から4月5日(日)、会場は岡山商工会議所です。
- 6月号は5月30日(土)から6月7日(日)、会場は山陽学園です。
- 8月号は8月22日(土)から8月30日(日)、会場は山陽学園・作陽学園・美作高校です。
- 10月号は10月17日(土)から11月1日(日)、会場は山陽学園・美作高校です。
- 12月号は12月26日(土)から2027年1月11日(月)です。
ここで気づいてほしいのは、1回の模試が「実施日」ではなく「実施期間」で示されていることです。自宅受験は期間のなかで受けます。会場受験はその期間のうちの特定の日に行われます。たとえば10月号は、津山会場が10月25日(日)、岡山会場が11月1日(日)と案内されていました。
中1・中2は3月号・8月号・12月号の3回で、期間は中3と同じです。中1の3月号だけは国語・数学・社会・理科の4科目で、英語の実施がありません。
締切と3月号の期間は、ページによって記載が違う
公式サイトを読み比べると、同じ回について別の日付が書かれている箇所があります。推測で片方に決めず、そのまま挙げておきます。
- 10月号の申し込み締切は、模試紹介ページと日程一覧では10月5日(月)です。
- 同じ10月号の締切が、トップページと実施要項では10月16日(金)になっています。
- 3月号の期間は、模試紹介ページでは3月21日からで、日程一覧では3月28日からです。
実施要項を読むと、10月5日までに申し込んだ人と10月6日以降に申し込んだ人で問題の発送日が分かれていました。早い日付が先行の締切で、遅い日付が最終締切と読むこともできます。ただしそう説明した文は公式サイトのどこにもありません。受ける回が決まったら、その回の実施要項で締切を確認するのが確実です。
おかもしの受験料と申し込み方法
受験料は1回5,500円(税込)です。特定商取引法に基づく表記と、各回の実施要項の両方に同じ金額が書かれています。会場受験と自宅受験で金額が違うという記載は見つかりませんでした。
申し込みはホームページからのみで、支払いはクレジットカード決済とコンビニ決済の2つです。コンビニ決済の期限については、支払い方法の案内が4日間、特定商取引法に基づく表記が6日以内と書いており、記載が分かれています。いずれにしても期限を過ぎると番号が失効するので、申し込んだらすぐに払うのが安全です。
キャンセルは原則として受け付けておらず、受験料の返金も原則行っていないと明記されています。模試を含めた受験期の出費の全体像は、高校受験の費用の内訳で確認できます。
なお、おかもしの公式サイトには配点・満点・定員・受験者数の記載がありません。「5教科で何点満点か」は、公開されている文章からは分かりませんでした。塾や個人のまとめで見かける数字は、公式に確認できるものではない点に注意してください。
おかもしの受け方は会場受験と自宅受験の2つ
公式サイトは「次の2つの受験方法からご選択ください」として、会場受験と自宅受験を挙げています。オンライン受験やCBTという選択肢はありません。自宅受験も紙の問題を郵送で受け取る方式です。
実施塾の一覧ページはあり、岡山・東備学区、倉敷学区、美作学区、西備学区の4つに分かれて教室名が並んでいます。ただし「塾で受験する」という受け方は、受験方法の選択肢としては案内されていません。塾に通っていてもいなくても、個人で申し込む手順は同じです。
会場受験の当日の流れと持ち物
中3の10月号の実施要項では、受付が9時30分から9時50分、解散予定が15時10分頃でした。時間割は社会・数学・国語・英語・理科の5教科で、国語の前に35分の昼食時間があります。
持ち物として挙げられていたのは次のとおりです。
- 制服(原則着用とされています)。
- 筆記用具(鉛筆・消しゴム・定規・コンパス)。
- 受験票・志望校記入用紙・志望校コード表(事前に郵送されます)。
- 昼食と飲料(試験終了まで退出できないため必要です)。
- 時計(必要に応じて)。
会場周辺での送迎にも注意書きがあります。近隣の道路や店舗の駐車場は使えないと明記されているので、保護者が車で送る場合は事前に経路を決めておいてください。
自宅受験は問題が郵送で届く
自宅受験では、問題一式が実施日の5日前から2日前までに自宅へ郵送されます。問題の送料は受験料に含まれますが、答案用紙を返送する郵送費は自己負担です。答案の提出には締切があり、10月号は11月4日(水)必着とされていました。
自宅受験でも偏差値や判定が出るかどうかについて、公式サイトは会場受験との扱いの違いを明記していません。気になる場合は申し込み前に問い合わせるのが確実です。自宅受験の制度そのものがない県もあり、たとえば大分県合同模試の受け方は塾会場か公開会場の2つだけです。
欠席したときと、会場から自宅に変える場合
当日に欠席した場合、受験料は返金されません。ただし問題冊子は郵送されると明記されています。
見落とされがちですが、特定商取引法に基づく表記には会場受験から自宅受験への変更ができると書かれています。体調や予定の都合で会場に行けなくなりそうなときは、欠席と決める前に変更を相談する選択肢があります。
おかもしの成績表「学力診断シート」でわかること
おかもしの成績表は「学力診断シート」という名前です。公式サイトには、総合成績、成績推移、志望校判定、小問ごとの正誤、デジタル採点答案が載ると書かれています。
判定の対象は岡山県内の県立・私立・国立・高専です。さらに県立高校については通知表の評価点も加味した判定になると説明されています。申し込み時に評価点を入力しないと判定の精度が落ちるため、通知表は手元に用意しておいてください。評価点の数え方そのものに不安があれば、内申点の出し方と計算方法が参考になります。
返却までの日数は、模試紹介ページが「答案返送期限から10日程度」、特定商取引法に基づく表記が「試験実施後約10日後」と、起算点の書き方が違います。実際の発送予定日は回ごとに案内されており、10月号は11月12日(木)発送と示されていました。
岡山Vもしとの違い|県全体の模試がもう1つある
岡山県で高校入試の模試を探すと、おかもしのほかに「県模試・岡山Vもし」が出てきます。主催するのは株式会社Vもしで、所在地は大阪市天王寺区です。おかもしとは別の会社による、別の模試です。
主な違いを公式サイトの記載で並べると次のようになります。
- おかもしの主催は中央教育研究所株式会社で、所在地は広島市です。
- 岡山Vもしの主催は株式会社Vもしで、所在地は大阪市です。
- おかもしの受験料は1回5,500円(税込)です。
- 岡山Vもしの会場テストの受験料は4,950円(税込・送料含む)です。
- 岡山Vもしの会場テストは第3回が8月23日、第4回が10月25日、第5回が1月10日です。
- 岡山Vもしの会場は岡山高校・明誠学院高校・倉敷高校・美作大学などです。
岡山Vもしにも自宅受験があり、こちらは年5回です。ただし公式サイトの料金表では、岡山を含む一部の府県の自宅受験の金額欄が空欄になっており、自宅受験の受験料は公開された文章からは確認できませんでした。会場テストとして掲載されているのも第3回から第5回までの3回分だけです。
興味深いのは、どちらの公式サイトにも相手の模試への言及が1行もないことです。2つの模試は互いを比較しておらず、受験生の側で見比べるしかありません。1つの県に県全体の模試が2つあるのは珍しいことではなく、茨城統一テストと茨城県模試の違いも同じ構図です。
どちらを受けるか決めるときに見るところ
どちらが良いという答えは公式情報からは出せません。代わりに、比べられる点を挙げます。
- 受ける回数を増やしたいなら、年5回ある両方の日程を見比べてください。
- 通える距離に会場があるかどうかは、回ごとに会場が変わるので毎回確認してください。
- 通っている塾が実施塾なら、案内が届くほうに合わせるのが手間が少ないです。
- 同じ模試を続けて受けるほうが、偏差値の推移を比べやすくなります。
最後の点は意外と大事です。模試の偏差値は、その模試を受けた集団のなかでの位置を表した数字です。主催が違えば受けている集団も違うので、2つの模試の偏差値を並べて上がった下がったと判断することはできません。この考え方は他県でも同じで、五ツ木模試の偏差値の見方でも説明しています。
岡山県立高校入試の日程はどこで確認するか
模試の予定を組む前に、本番の入試日程を押さえておきたいところです。岡山県立高校の入学者選抜は、岡山県教育委員会の「県立高等学校の入学者選抜」のページにまとまっています。
ただしこのページの本文には日付が1つも書かれていません。日程も実施要項も、すべてPDFファイルへのリンクという形で置かれています。年度ごとに見出しが分かれているので、自分の学年にあたる年度のPDFを開いて読む必要があります。この記事で日付を書き写さないのは、本文に根拠となる記載がないためです。
選抜の区分としては、一般入学者選抜と特別入学者選抜が中心です。このほかに、海外帰国生徒のための入学者選抜、連携型中高一貫教育に係る入学者選抜、フレックス制に係る入学者選抜という名称も使われています。模試の志望校判定を読むときも、自分が受ける区分がどれかを分かったうえで見ると役に立ちます。
まとめ
おかもしは岡山県統一模擬試験の通称で、中3は年5回、受験料は1回5,500円(税込)です。受け方は会場受験と自宅受験の2つで、申し込みはホームページからのみ行います。成績表は学力診断シートという名前で、県立高校は通知表の評価点も加味した判定が出ます。
岡山県にはもう1つ「県模試・岡山Vもし」があり、主催も受験料も日程も違います。公式サイト同士が互いに触れていないので、自分で見比べるしかありません。どちらを選ぶにしても、同じ模試を続けて受けたほうが成績の変化を読み取りやすくなります。
日程と締切は公式サイトの中でも記載が分かれている箇所があります。申し込む前に、受ける回の実施要項を必ず確認してください。この記事が根拠にしたのは、岡山県統一模擬試験(おかもし)の公式ページと県模試・岡山Vもしの個人申し込みページです。入試そのものについては岡山県教育委員会の県立高等学校の入学者選抜を見てください。