英検準2級プラスの単語は、対策を始めるときに多くのご家庭が最初につまずくところです。「準2級の単語帳をもう一度やればいいのか」「それとも2級用に買い替えるべきか」と迷ったまま、時間だけが過ぎてしまうことがあります。

先に結論をお伝えします。英検準2級プラスに必要な語彙数は、日本英語検定協会が公表していません。そのため「何語覚えれば合格」という正解の数字は存在しません。判断の基準になるのは語数ではなく、出題形式のほうです。

この記事では、公表されている出題形式から語彙がどこで点になるのかを整理し、単語帳の選び方と覚え方を解説します。

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英検準2級プラスの単語数は公表されていない

英検協会は、級ごとに必要な語彙数を公式には示していません。これは準2級プラスに限った話ではなく、どの級でも同じです。

教材の出版社が示す目安としては、準2級で3,600語程度、2級で5,100語程度という数字がよく使われます。準2級プラスはこの2つの級の間に置かれた級です。そのため、語彙の量としてもその中間程度が想定されます。

ただし、この数字は情報源によって幅があります。熟語を数に含めるかどうか、下の級で覚えた単語を含めて数えるかどうかが、資料ごとに違うためです。準2級の語彙をどう数えるかは英検準2級の単語数の解説でも整理しています。

数字を追いかけるより、次の考え方のほうが実用的です。準2級の語彙を土台として固めたうえで、2級の入口にあたる語彙を上積みする。準2級プラスの単語学習は、この一文に集約されます。

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語彙が直接点になるのはリーディングの17問

語彙力がそのまま得点に変わるのは、リーディングの大問1です。ここは17問あり、単語や熟語の知識を4つの選択肢から選ぶ形式です。

リーディング31問のうち17問を占める

準2級プラスのリーディングは、次の3つの大問で構成されています。合計31問です。

  • 大問1 短文の語句空所補充:17問
  • 大問2 長文の語句空所補充:6問
  • 大問3 長文の内容一致選択:8問

大問1だけで31問の半分以上を占めます。しかも、ここは知っているかどうかで即座に決まる問題です。読解の技術では埋められないため、語彙対策の優先度は自然と高くなります。

大問2と大問3も、語彙が足りなければ本文自体が読めません。大問別の解き方は英検準2級プラスのリーディング対策で詳しく扱っています。

まず「見てすぐ意味がわかる」状態をつくる

リーディングとライティングの試験時間は合わせて85分です。長文を読み、要約と英作文を書く時間を確保する必要があります。

単語の意味を思い出すのに数秒かかる状態では、この85分は足りません。スペルを正確に書けることより、見た瞬間に意味が出てくる単語を増やすことを先に目指しましょう。

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ライティングと二次試験では「使える語彙」が必要

準2級プラスが準2級と大きく違うのは、書く力と話す力で語彙が試される場面です。意味がわかるだけでは足りず、自分で出せる語彙が求められます。

英文要約は言いかえの語彙がいる

準2級プラスのライティングは、英文要約が1問と英作文が1問です。準2級にあったEメール問題はありません。

要約は、本文の語句をそのまま写すだけでは評価されにくい問題です。元の表現を自分の言葉に置きかえる力が必要になります。つまり、同じ意味を別の語で言える語彙の幅が点差になります。書き方の手順は英検準2級プラスのライティング解説にまとめています。

二次試験では55語程度のパッセージを音読する

二次試験は約7分の面接です。55語程度のパッセージの音読から始まり、パッセージについての質問、3コマのイラスト説明、受験者自身の意見を問う質問が2問と続きます。

音読では、発音を知らない単語があるとそこで止まってしまいます。イラスト説明では、動作や状況を表す語を自分で選んで話す必要があります。単語は音とセットで覚えておくことが、そのまま二次試験の対策になります。面接の流れは英検準2級プラスの二次試験の解説で確認できます。

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単語帳は準2級用と2級用のどちらを使うか

ここが最も迷いやすいところです。判断は、準2級の語彙が固まっているかどうかで分かれます。

準2級プラス専用の単語帳もある

旺文社から『英検準2級プラス対策 重要度順パス単』が出ています。2025年3月に刊行され、2026年7月17日に新装版が出ました。新装版は税込1,595円です。

構成は単語編・熟語編・会話表現編・英作文編に分かれており、音声のダウンロードとアプリに対応しています。級に合わせて語が選ばれているため、範囲で迷いたくない場合はこの1冊に絞るのが早い方法です。

準2級の単語帳が終わっていない場合

準2級にぎりぎりの点数で合格した場合は、先に準2級の単語帳を仕上げるほうが結果的に近道です。土台に穴があるまま上の語彙を足しても、どちらも中途半端になりやすいためです。

目安は、準2級の単語帳の見出し語の7〜8割に即答できる状態です。ここまで来てから、準2級プラス用の語彙に進みましょう。

一方で、2級を最終目標にしていて時間に余裕がある場合は、2級用の単語帳を使う選択もあります。ただし語数が増えるぶん一周に時間がかかります。級ごとに必要な語彙の範囲は変わるため、級に特化したマンツーマン指導で教材を絞ってもらうのも一つの方法です。

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英検準2級プラスの単語の覚え方

覚え方の原則は、1回に長く時間をかけないことです。短い時間で何度も繰り返すほうが記憶に残りやすいとされています。

音声を使って耳からも入れる

リスニングは会話の内容一致選択が15問、文の内容一致選択が15問の合計30問です。放送は1回だけです。

目で見て意味がわかるだけでは、この30問には対応できません。単語帳の音声を再生しながら覚えると、リスニングと二次試験の音読を同時に準備できます。

熟語と会話表現を後回しにしない

大問1では、単語だけでなく熟語も問われます。熟語は1語ずつではなく、かたまりで覚えるのが基本です。

たとえば look for と look at のように、前置詞が変わると意味も変わる表現があります。こうした語は、例文ごと声に出して覚えると定着しやすくなります。

書ける語彙は少数に絞る

要約と英作文で使う語は、数を広げる必要はありません。自分が確実に書ける表現を30〜50語ほど持っておけば、答案は十分に組み立てられます。

すべての見出し語を書けるようにしようとすると、時間がいくらあっても足りません。読む語彙は広く、書く語彙は狭く確実にと分けて考えましょう。

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過去問で語彙の仕上がりを確かめる

単語帳が7〜8割固まったら、過去問に進む時期です。すべてを完璧にしてから進む必要はありません。

確認したいのは、大問1の17問でどれだけ取れるかです。ここで半分を切るようなら、語彙がまだ足りていない合図です。過去問の入手方法は英検準2級プラスの過去問の解説で紹介しています。

解いたあとは、間違えた語を単語帳に戻って確認します。この往復を繰り返すと、試験で問われる形での語彙力が育ちます。単語帳の中では答えられるのに長文だと意味が出てこない、という場合は定着が不十分です。

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保護者の方へ:定着を確かめる3つの見方

ご家庭で進み具合を見るときは、進んだページ数ではなく次の3点に注目してみてください。

  1. 単語帳からランダムに出題して、2秒ほどで答えられるか。
  2. 音声を聞いただけで意味がわかるか。
  3. 英作文で同じ単語ばかり使っていないか。

ページは進んでいるのに即答できない場合は、覚え方を見直す時期かもしれません。準2級プラスは高校上級程度とされる級で、準2級より一段上の英語力が求められます。つまずきが続くときは、学習の進め方から見直すほうが早く解決します。

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まとめ:数字ではなく出題形式から逆算する

英検準2級プラスの単語は、何語覚えればよいという公表値がありません。目安の数字は参考程度にとどめ、出題形式から必要な語彙を逆算しましょう。

優先順位は明確です。まずリーディング大問1の17問に対応できる「見てわかる語彙」を広げます。次にリスニング30問のために音で覚え、最後に要約と英作文で使う語を確実にします。

教材を次々と増やすのではなく、選んだ1冊を繰り返すことが結局は近道です。最新の日程や試験形式は英検公式サイトで確認し、試験日から逆算して計画を立ててみてください。