「英検2級ってどんな試験?」「何問出て、何点取れば合格?」と疑問に思っている方に向けて、試験の全体像をまとめます。
結論から言うと、英検2級は「高校卒業程度」が目安の級です。一次試験でリーディング・ライティング・リスニング、二次試験の面接でスピーキングを測ります。合否は英検CSEスコアで判定され、合格基準は一次1,520点、二次460点です。
この記事では、英検2級のレベル、2026年度の問題構成、2024年度リニューアルの変更点、合否の仕組み、受験方法までを順に解説します。
英検2級とは|レベルと位置づけ
英検2級は、英検協会が「高校卒業程度」を目安としている級です。協会は、社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められる級と説明しています。
英検は2025年度に準2級プラスが新設され、全部で8段階になりました。2級は下から6番目、上から3番目の級です。
| 級 | 目安のレベル |
|---|---|
| 1級 | 大学上級程度 |
| 準1級 | 大学中級程度 |
| 2級 | 高校卒業程度 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 |
| 準2級 | 高校中級程度 |
| 3級 | 中学卒業程度 |
国際的な基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)では、2級の合格はB1に当たる目安です。CEFRは語学力をA1〜C2の6段階で表す物差しで、2級の成績表ではA2〜B1の範囲でCEFRが示されます。
2級は、入試での活用や単位認定、海外留学や社会人の英語力の条件などに幅広く使われています。TOEICやIELTSなど他の試験との比較は、英検2級のレベルを他の試験と比べた記事をご覧ください。
英検2級の試験の全体像
英検2級は、一次試験と二次試験の2段階です。一次試験に合格した人だけが、後日行われる二次試験(面接)に進みます。
| 試験 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 一次・筆記 | リーディング31問、ライティング2題 | 85分 |
| 一次・リスニング | 30問 | 約25分 |
| 二次・面接 | 音読と4つの質問 | 約7分 |
筆記の85分の中で、リーディングとライティングの両方を解きます。時間配分は自分で決める必要があるため、過去問で練習しておくことが大切です。
一次試験の問題形式(2026年度)
一次試験は、リーディング31問、ライティング2題、リスニング30問で構成されています。リーディングとリスニングは4つの選択肢から選ぶマーク式、ライティングは記述式です。
リーディング(31問)
- 大問1 短文の語句空所補充(17問):短文や会話文の空所に、文脈に合う語句を補う
- 大問2 長文の語句空所補充(6問):説明文の空所に、流れに合う語句を補う
- 大問3 長文の内容一致選択(8問):Eメールや説明文を読み、内容に関する質問に答える
大問1は語彙力がそのまま得点に表れるパートです。長文では、教育・科学・医療・テクノロジー・ビジネスなど、社会的な話題も扱われます。
ライティング(要約・意見論述の2題)
1題目は英文要約です。説明文などを読み、45〜55語で内容を英語で要約します。2025年度からは、要約の語数が「目安」ではなく指定の範囲として示される形式になりました。
2題目は意見論述(英作文)です。与えられたTOPICについて、POINTSを参考に自分の意見と理由2つを書きます。語数の目安は80〜100語です。
問題冊子には、要約になっていない解答や、TOPICに答えていない解答は0点になることがあると書かれています。要約の書き方は英検2級の要約問題の書き方で詳しく解説しています。
リスニング(30問)
- 第1部 会話の内容一致選択(15問):会話を聞き、内容に関する質問に答える
- 第2部 文の内容一致選択(15問):物語文や説明文を聞き、内容に関する質問に答える
放送はすべて1回だけです。選択肢は問題冊子に印刷されているので、放送前に目を通して、聞くポイントを予想しておくと解きやすくなります。
二次試験(面接)の流れと評価
二次試験は、面接委員1人との約7分の個人面接です。面接委員とはすべて英語でやりとりします。
- 入室して面接カードを渡し、氏名と級の確認・あいさつをする
- 60語程度のパッセージと3コマのイラストが載った問題カードを受け取る
- パッセージを20秒黙読し、タイトルから音読する
- No.1:パッセージの内容についての質問に答える
- No.2:20秒考えてから、3コマのイラストの展開を説明する
- カードを裏返し、No.3・No.4で自分の意見を述べる
No.3はカードのトピックに関連した事柄、No.4は日常生活の一般的な事柄についての意見を聞かれます。話題は、環境にやさしい素材やオンライン会議など、社会性のあるものが中心です。
評価の観点は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量と、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などです。質問が聞き取れなかったときに自然に聞き返すことは、減点の対象になりません。
意見を英語で述べる力は、一人ではなかなか伸ばしにくい分野です。英検に特化したマンツーマン指導で、話した内容にその場でフィードバックをもらうのも効果的です。
2024年度リニューアルで変わった点
英検2級は、2024年度第1回から問題形式が変わりました。英検S-CBTは2024年5月実施分から新形式です。
| 項目 | リニューアル前 | 2024年度から |
|---|---|---|
| リーディング | 38問 | 31問(短文語句−3問、長文内容−4問) |
| ライティング | 1題(意見論述) | 2題(英文要約を追加) |
| 筆記の時間 | 85分 | 85分(変更なし) |
| 二次試験 | — | 変更なし |
リニューアル後も、合格基準スコアとCEFRの算出範囲は変わっていません。古い問題集はライティングが1題の旧形式なので、2024年度以降の形式に対応した教材を選びましょう。
合否判定と英検CSEスコアの仕組み
英検2級の合否は、正答数ではなく英検CSEスコアで判定されます。リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの各技能は650点満点です。
| 試験 | 対象の技能 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング・リスニング・ライティングの合計 | 1,950点 | 1,520点 |
| 二次試験 | スピーキング | 650点 | 460点 |
スコアは回ごとに統計的な方法で算出されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変わります。そのため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。
協会は、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能の正答率6割程度の受験者の多くが合格したと説明しています。これは一つの目安なので、本番では各技能で余裕を持って6割を超えられるように準備しましょう。詳しくは英検2級の合格点と配点の解説をご覧ください。
一次試験に合格して二次試験で不合格または欠席になった場合は、一次試験免除の資格が得られます。従来型で取得した場合、翌年度の同じ回まで、二次試験から受け直せます。
英検2級の受験方法・日程・検定料(2026年度)
英検2級は、従来型(紙の試験)と英検S-CBT(コンピューターで受ける英検)のどちらでも受けられます。どちらで合格しても、同じ2級の資格になります。
| 受験方式 | 2026年度の検定料(税込) |
|---|---|
| 従来型・本会場 | 9,000円 |
| 従来型・準会場(団体申込のみ) | 6,800円 |
| 英検S-CBT | 9,600円 |
2026年度の検定料は、前年度から全級一律で100円引き下げられました。個人で申し込む場合は、英検公式サイトのネット申込かコンビニで手続きします。個人の書店申込は2024年度第3回で終了しています。
従来型の日程
従来型は年3回実施されます。2026年9月時点で、これから申し込めるのは第3回です。
| 回 | 申込期間(個人) | 一次(本会場) | 二次(A日程/B日程) |
|---|---|---|---|
| 第2回 | 受付終了 | 2026年10月4日(日) | 11月8日(日)/11月15日(日) |
| 第3回 | 10月30日(金)〜12月14日(月) | 2027年1月24日(日) | 2月28日(日)/3月7日(日) |
二次試験の日程は選べません。個人申込では21歳以上がA日程、20歳以下がB日程になります。
英検S-CBT
英検S-CBTは、全国のテストセンターで原則毎週土日に実施され、4技能を1日で受けます。同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられ、従来型との併願もできます。ライティングは筆記型とタイピング型を選べます。詳しくは英検2級S-CBTの完全ガイドをご覧ください。
顔写真付き身分証明書が必要
2026年度から、2級を含む1級〜3級では、試験当日に顔写真付き身分証明書の原本の提示が必要です。学生証・運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどが対象で、健康保険証や住民票は使えません。
日程や検定料は変更されることがあります。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
まとめ
英検2級は「高校卒業程度」が目安の級で、合格するとCEFRのB1に当たる英語力の目安になります。試験の要点は次のとおりです。
- 一次:筆記85分(リーディング31問・ライティング2題)とリスニング約25分(30問)
- ライティング:英文要約(45〜55語)と意見論述(語数の目安80〜100語)
- 二次:約7分の面接(音読と4つの質問)
- 合格基準:一次1,520点、二次460点(英検CSEスコア)
試験の全体像がつかめたら、次は具体的な対策です。何から始めるかは英検2級の勉強法ロードマップで紹介しています。要約や面接など独学で伸ばしにくい技能は、英検専門のオンライン英語スクールで弱点を確認するのも近道です。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、英検全級の対策を完全オンラインのマンツーマンで行っています。
よくあるご質問
-
英検2級の難易度はどのくらいですか?
高校卒業程度とされており、中学・高校で学ぶ英語の集大成といえるレベルです。語彙力は約5,000語程度が必要で、国際指標のCEFRではB2レベルに相当します。
-
2024年度のリニューアルで何が変わりましたか?
ライティングが1題から2題(意見論述と英文要約)に増え、リーディングの問題数が38問から31問に削減されました。試験時間やリスニング、スピーキングの形式に変更はありません。
-
一次試験の試験時間と構成を教えてください。
筆記(リーディング・ライティング)85分とリスニング約25分の合計約110分です。一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能が測定されます。
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二次試験(スピーキング)はどのような内容ですか?
面接官との1対1による個人面接形式で、試験時間は約7分です。英文の音読、パッセージやイラストに関する質問、受験者自身の意見を問う問題で構成されます。
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合否判定に使われるCSEスコアとは何ですか?
英語力をユニバーサルな尺度で示す指標です。2級の一次試験合格基準は1520点、二次試験は460点と設定されており、各技能で約6割程度の正答率が合格の目安とされています。
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申し込み方法にはどのような種類がありますか?
公式サイトからのインターネット申込、学校や塾経由の団体申込、テストセンターで受験する英検S-CBTの3通りがあります。2025年度から書店での個人申込は終了している点に注意が必要です。
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一次試験に合格して二次試験で落ちた場合、再受験はどうなりますか?
次回の検定から一次試験が免除される制度があります。これにより、再度一次試験を受けることなく、二次試験(スピーキング)のみに集中して再挑戦することが可能です。
