英検2級ライティングは、英文要約1題と意見論述(英作文)1題の2題構成です。採点は内容・構成・語彙・文法の4つの観点が軸で、問いに答えていない答案は0点になることもあります。
この記事では、意見論述のテンプレートと使える表現、協会が公表している採点の観点、要約問題の基本を順に紹介します。試験形式は2026年度第1回時点のものです。
英検2級ライティングの出題形式(2026年度)
2級のライティングは「英文要約」と「英作文(意見論述)」の2題です。2024年度のリニューアルで要約が加わり、それまでの1題から2題になりました。
| 問題 | 内容 | 語数 |
|---|---|---|
| 大問4 英文要約 | 150語前後・3段落程度の英文を読み、内容を要約する | 45〜55語(指定) |
| 大問5 英作文(意見論述) | TOPICの問いに対して、意見と理由2つを書く(POINTSを参考にできる) | 80〜100語(目安) |
2025年度第1回から、要約の語数は「目安」ではなく、45〜55語で書くよう指定される形式になりました。意見論述のほうは、今も「語数の目安は80〜100語」という表記です。
筆記試験はリーディングとライティングを合わせて85分です。ライティングのCSEスコアは650点満点で、リーディング・リスニングと同じ比重を持ちます。
CSEスコアとは、英検の成績を技能ごとに数値で示す共通のスコアのことです。ライティングは2題しかないため、1題ごとの出来がスコアに大きく影響します。
採点基準は「内容・構成・語彙・文法」の4観点
英検協会は、意見論述を内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点すると公表しています。各観点は4点満点で、1題あたり16点満点とされています。要約問題も同じ4観点で評価されるとされています。
| 観点 | 見られるポイント(協会の説明) |
|---|---|
| 内容 | 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているか |
| 構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか |
| 語彙 | 課題にふさわしい語彙を正しく使えているか |
| 文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
観点ごとの解説と答案の例は、英検公式サイトのライティングテストの採点に関する観点および注意点で確認できます。
0点・減点になりやすい答案
協会の注意点では、次のような答案が減点や0点の対象として挙げられています。
- TOPICの問いに答えていない、または関係のないことを書いている(すべての観点で0点になることがある)。
- 日本語などの単語を、説明を加えずに使っている。
- 自分の意見と矛盾する理由や説明を書いている。
- 理由に対する説明や具体例がない。
- TOPICと関係のない内容が混ざっている。
要約問題でも、解答が英文の要約になっていないと判断されると0点になることがあります。また、解答欄の外に書いた部分は採点されません。
ライティングで何割取れば合格できるか
ライティング単独の合格ラインはありません。一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアの合計が1520点以上で合格です。
協会は、2016年度第1回の一次試験では、2級は各技能6割程度の正答率で多くの受験者が合格したと説明しています。ただし、これはあくまで目安です。
スコアは回ごとに統計的に算出されるため、素点から自分のCSEスコアを正確に出すことはできません。合格基準スコアの仕組みは英検2級の合格点・合格基準スコアの解説で詳しく紹介しています。
意見論述のテンプレート(4ステップの書き方)
意見論述は、「意見→理由1→理由2→結論」の4つのまとまりで書くと安定します。80〜100語であれば、全体で7〜9文ほどが目安です。
Step1:意見を述べる(1文)
最初の1文で、TOPICの問いに対する自分の立場をはっきり書きます。「Do you think this is a good idea?」と聞かれたら、I think this is a good idea. のように答えます。
Step2・Step3:理由を2つ述べる(各2〜3文)
First, と Second, で理由を1つずつ示し、それぞれに説明や具体例を1〜2文加えます。協会も「安いから」「便利だから」だけで終わらせず、それが何につながるのかを書くよう勧めています。
2級のTOPICには、理由を考えるヒントとしてPOINTSが3つ示されます。POINTSから選ぶと書きやすくなりますが、それ以外の観点から理由を書いてもかまいません。
Step4:結論を述べる(1文)
For these reasons, I think that 〜. の形で、最初の意見をもう一度示して締めます。同じ文をそのまま繰り返すより、少し言い換えるほうが自然です。
テンプレートを使った解答例
2026年度第1回のTOPICを使い、上の型で書いた例です(当サイト作成)。
TOPIC:Today, some schools are teaching their students how to start their own companies. Do you think this is a good idea?
POINTS:Creativity / Future careers / Other subjects(創造性・将来の仕事・ほかの教科)。
- 意見:I think this is a good idea.
- 理由1:First, it can help students prepare for their future careers.
- 説明:For example, they can learn how to plan a budget and work in a team. These skills are useful in many jobs.
- 理由2:Second, it can make students more creative.
- 説明:To start a company, they need to think of new products that people want. This kind of thinking is also helpful in other subjects.
- 結論:For these reasons, I believe this is a valuable lesson for students.
全体で約80語です。理由ごとに「主張→説明」の順になっているので、読み手が論理を追いやすくなります。
型を覚えても、自分の答案のどこで減点されているかは独学だと気づきにくいものです。英検に特化したマンツーマンのオンライン指導で添削を受けると、直すべき点が具体的にわかります。
そのまま使える表現・フレーズ集
よく使う表現をあらかじめ覚えておくと、本番で書き出しに迷う時間を減らせます。同じ表現ばかりだと「語彙」の評価が伸びにくいので、2〜3通りを使い分けましょう。
意見・立場を述べる表現
- I think (that) 〜.(私は〜だと思います)
- I do not think (that) 〜.(私は〜だとは思いません)
- In my opinion, 〜.(私の意見では〜)
- I agree with the idea that 〜.(〜という考えに賛成です)
- I disagree with the idea that 〜.(〜という考えに反対です)
理由・具体例を示す表現
- First, 〜. / Second, 〜.(まず〜。次に〜)
- One reason is that 〜.(理由の1つは〜です)
- Another reason is that 〜.(もう1つの理由は〜です)
- For example, 〜. / For instance, 〜.(たとえば〜)
- This means that 〜.(つまり〜ということです)
- As a result, 〜.(その結果〜)
- In addition, 〜. / Also, 〜.(さらに〜)
結論をまとめる表現
- For these reasons, I think (that) 〜.(これらの理由から、〜だと思います)
- In conclusion, 〜.(結論として〜)
- Therefore, 〜.(したがって〜)
接続の表現は、協会が「構成」の観点で効果的に使うよう勧めているものです。ただし、表現を並べるだけでは評価されません。中身のある理由と組み合わせて使いましょう。
要約問題の解き方の基本
要約問題は、英文の要点を自分の言葉で45〜55語にまとめる問題です。2026年度第1回の英文は、第1段落が話題の紹介、第2段落が利点、第3段落が問題点という構成でした。
- 各段落の要点を1つずつつかむ。
- 具体例は細かく書かず、ひとまとめの言葉に言い換える。
- 本文の表現をそのまま写さず、できる範囲で言い換える。
- 本文にない情報や自分の意見は入れない。
- 最後に語数を数え、45〜55語に収まっているか確かめる。
協会が公開している同回の解答例は4文で、話題・利点・問題点を順にまとめています。段落ごとに1〜2文を当てると考えると、構成を組み立てやすくなります。
要約の具体的な手順や言い換えの練習は、英検2級の要約問題の書き方で詳しく解説しています。
高得点を取るための4つのコツ
得点を伸ばすには、協会が示す4つの観点を1つずつ満たすことが近道です。特に意識したいのは次の4点です。
理由には説明か具体例を必ずつける
「便利だから」だけでは、内容の評価が上がりにくくなります。なぜ便利なのか、どんな場面で役立つのかを1〜2文で補いましょう。
意見と理由を矛盾させない
Yesと答えたら、Yesを支える理由だけを書きます。反対側の意見に触れると、理由として数えられなかったり、構成で減点されたりすることがあります。
文の形と語彙に変化をつける
because や if、関係代名詞などを取り入れると、文の形に幅が出ます。同じ単語の繰り返しを避け、言い換えられる語は言い換えましょう。
見直しで防げるミスをなくす
三単現のs、時制、名詞の単数・複数、つづりは、見直しで防げるミスです。書き終えたら語数とあわせて確認する習慣をつけましょう。
時間配分と過去問を使った練習法
筆記85分のうち、ライティングには合わせて35〜40分ほど残しておくのが一つの目安です。要約に15分前後、意見論述に20〜25分ほどを想定しておくと、書き切れないリスクを減らせます。
リーディングに時間をかけすぎると、ライティングが間に合わなくなります。大問ごとの目安時間は英検2級の時間配分のコツを参考にしてください。
練習には過去問が役立ちます。英検公式サイトでは、直近3回分の一次試験の問題と解答が公開されています。入手方法は英検2級の過去問の入手方法にまとめています。
- 本番と同じ時間を計って書く。
- 内容・構成・語彙・文法の4観点で自己チェックする。
- 公式の解答例と比べ、足りない説明や表現を書き足す。
- 書き直した答案を、先生など英語に詳しい人に見てもらう。
テーマは教育・テクノロジー・環境・働き方など、社会的な話題が中心です。日頃から身近なニュースについて「賛成か反対か、理由は何か」を考えておくと、本番で書き出しやすくなります。
まとめ:型と4観点を意識して練習しよう
英検2級のライティングは、英文要約と意見論述の2題です。採点は内容・構成・語彙・文法の4観点が軸で、問いからずれた答案は0点になることがあります。
- 意見論述は「意見→理由1→理由2→結論」の型で80〜100語を目安に書く。
- 理由には必ず説明か具体例をつけ、意見と矛盾させない。
- 要約は各段落の要点を言い換え、45〜55語で書く。
- 過去問を時間どおりに解き、4観点で見直す。
試験の形式や日程は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
ライティングは、書いた答案を人に見てもらうと改善点が見えやすくなります。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、英検全級に対応した完全マンツーマンのオンラインレッスンを行っています。添削を取り入れながら、合格に必要な書き方を身につけていきましょう。
