「英検2級は高校生のうちに取っておくべき?」「どのくらいの高校生が持っているの?」と気になっている高校生や保護者の方は多いでしょう。結論から言うと、英検2級レベル以上の資格を持つ公立高校3年生は2割弱で、取得すれば大学入試などで強みになります。
この記事では、高校生の保有率の最新データと、高1・高2・高3それぞれの取得戦略を解説します。大学入試での生かし方や勉強法、2026年度の日程もあわせて紹介します。
英検2級の高校生の保有率はどのくらい?
英検2級そのものの高校生の保有率は、公式には公表されていません。目安になるのは、文部科学省の「英語教育実施状況調査」で示される、英検2級相当(CEFR B1レベル)以上の英語力を持つ高校生の割合です。
文部科学省の調査で見る高校3年生の英語力
令和7年度の調査では、CEFR B1レベル相当以上の資格やスコアを取得している公立高校3年生は17.2%でした。先生が同等の力があると判断した生徒(6.7%)を合わせると23.9%です。
| レベル | 資格・スコアを取得 | 先生の判断を含む合計 |
|---|---|---|
| CEFR B1相当以上(英検2級相当) | 17.2% | 23.9% |
| CEFR A2相当以上(英検準2級相当) | 32.5% | 52.4% |
この「取得」には、英検以外の英語試験のスコアも含まれます。それでも、英検2級レベル以上の資格を持つ高3生は5人に1人に届かない計算で、高校生のうちに取得できれば十分な強みになります。
国は、高校卒業段階でCEFR B1レベル相当以上の生徒を3割以上にする目標を掲げています(第4期教育振興基本計画)。取得率は学校や学科によっても差があり、取得率が高い高校については英検2級に強い高校の解説で紹介しています。
英検2級の合格率は公表されていない
英検2級の合格率も、英検協会は現在公表していません。インターネット上で見かける合格率の数字は、公式の最新データではない点に注意しましょう。
合否は英検CSEスコア(英検の成績を示す共通の尺度)で判定され、一次は1520点、二次は460点が合格基準です。協会によると、2016年度第1回の一次試験では、各技能の正答率が6割程度の受験者の多くが合格していました。
高校生が英検2級を取るメリット
高校生が英検2級を取る一番のメリットは、大学入試で活用できる場面が多いことです。英検協会も、英検取得者は多くの高校・大学の入学試験や単位認定で活用されていると案内しています。
大学入試で英語の得点や出願資格に使える
大学入試での英検の使われ方には、主に次のような種類があります。
- 得点換算:英検の級やスコアに応じて、英語の試験を一定の点数とみなします。
- 加点:英語の得点や合計点に点数を加えます。
- 出願資格:一定の級やスコアを出願の条件にします。
- 試験免除:英語の個別試験が免除されます。
どの方式を使うか、何級やどのスコアが必要かは、大学・学部・年度によって違います。また、取得から2年以内など、有効期限を決めている大学もあります。志望校の最新の募集要項で必ず確認してください。
大学入試での活用法は、英検2級は大学受験でどれだけ有利かの解説で詳しく紹介しています。
総合型選抜・学校推薦型選抜でアピールできる
総合型選抜や学校推薦型選抜では、英語の資格を出願の条件にしたり、書類で評価したりする大学があります。英検2級は、英語力を客観的に示す材料として役立ちます。
ただし、これらの選抜では志望理由書や小論文、面接も重視されます。英検2級だけで合格が決まるわけではないので、ほかの準備も並行して進めましょう。推薦入試での活用法は英検2級で総合型選抜・学校推薦型選抜を突破する方法で解説しています。
大学入試の英語対策にもつながる
英検2級の対策では、単語・文法・長文読解・リスニングを幅広く学びます。これらは大学入学共通テストや個別試験の英語の土台にもなるため、英検の勉強がそのまま受験勉強の一部になります。
高1で英検2級を目指すなら
高1で2級を目指すなら、まず準2級(高校中級程度)に合格できる力があるかを確認しましょう。準2級をすでに持っているなら、高1のうちの2級合格も十分に狙えます。
準2級をまだ持っていない場合は、準2級の合格を先に目指すのが近道です。2025年度からは準2級と2級の間に準2級プラス(高校上級程度)もあるため、段階を踏んで進めることもできます。
高1で2級に合格しておくと、高2以降は準1級への挑戦や、ほかの教科の勉強に時間を回しやすくなります。ただし大学入試では有効期限がある場合もあるため、入試で使う予定なら受け直しも視野に入れておきましょう。
高2で英検2級を目指すなら
高2は、2級に挑戦しやすい学年です。高3ほど受験勉強に追われず、授業で扱う英語も2級のレベルに近づいてくるためです。
高2で受けるなら、夏休みに集中して対策して秋の第2回、間に合わなければ冬の第3回を目指すのが一般的な流れです。2026年度は第2回の申込が締め切られているため、これから申し込むなら第3回(個人申込は10月30日〜12月14日)が候補になります。
高2で合格しておけば、高3の春以降は一般選抜の対策に集中しやすくなります。大学入試で「取得から2年以内」などの期限がある場合も、高2の秋以降の取得なら期限内に収まりやすくなります。
高2のうちに2級に合格し、高3で準1級に挑戦する生徒もいます。級ごとに対策が変わるため、英検に特化したマンツーマン指導を取り入れるのも近道です。
高3で英検2級を目指すなら
高3でも2級の合格は十分に目指せます。ただし、入試で使うなら出願時期から逆算して受験日を決めることが大切です。
総合型選抜は9月以降、学校推薦型選抜は11月以降に出願が始まるのが一般的です。これらの選抜で使うなら、高3の第1回(2026年度は一次試験が5月31日)までに合格しておくと安心です。
一般選抜で英語の外部試験を使う場合は、第2回の結果(二次試験の合否は11月中旬〜下旬)でも間に合うことがあります。出願の時期は大学ごとに違うため、必ず募集要項で確認しましょう。
英検S-CBTも活用できます。S-CBTは原則として毎週土日に実施され、同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられます。結果は試験の約4〜5週間後に出るので、その期間も考えて日程を組みましょう。S-CBTの仕組みは英検2級 S-CBTの解説記事で紹介しています。
入試に間に合わなかった場合でも、2級の勉強で身につけた力は一般選抜の英語で生きます。焦らず、英語力を伸ばすことに集中しましょう。
英検2級に合格するための勉強法
2級の対策は、試験の形式を知ることから始め、4技能をバランスよく伸ばすのが基本です。2026年度の試験の構成は次のとおりです。
| 試験 | 内容 |
|---|---|
| 一次・筆記(85分) | リーディング31問、ライティング2題(要約・意見論述) |
| 一次・リスニング(約25分) | 会話15問、文15問(放送は1回) |
| 二次・面接(約7分) | 音読、パッセージとイラストについての質問、意見を問う質問 |
単語・文法
2級向けの単語帳を1冊決め、毎日繰り返して仕上げましょう。文法は高校の教科書の内容を中心に、問題集で使い方を確認します。
リーディング・リスニング
リーディングでは、社会・科学・環境など幅広いテーマの長文が出ます。過去問を時間を計って解き、最後まで解き切るペースをつかみましょう。
リスニングは放送が1回だけです。英検公式サイトで公開されている直近3回分の過去問の音声を繰り返し聞き、聞き取れなかった部分はスクリプトで確認しましょう。
ライティング(要約・意見論述)
ライティングは、英文を45〜55語で要約する問題と、TOPICについて意見と理由2つを書く問題の2題です。意見論述の語数の目安は80〜100語で、要約になっていない解答やTOPICに合わない解答は0点になることがあります。
意見論述は「意見→理由1→理由2→まとめ」の型で書く練習を重ね、先生などに添削してもらうと効果的です。要約の書き方は英検2級 要約問題の書き方で解説しています。
二次試験(面接)
二次試験は面接委員1人との約7分の面接で、音読、パッセージと3コマのイラストについての質問、意見を問う質問があります。模擬面接で本番の流れに慣れておくと、落ち着いて答えられます。
受験のタイミングと2026年度の日程
2026年度の英検(従来型)の日程は次のとおりです。2026年9月下旬の時点で、これから申し込めるのは第3回です。
| 回 | 一次試験 | 二次試験 | 申込 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 5月31日(日) | 7月5日・7月12日 | 終了 |
| 第2回 | 10月4日(日) | 11月8日・11月15日 | 終了 |
| 第3回 | 2027年1月24日(日) | 2月28日・3月7日 | 個人は10月30日〜12月14日 |
二次試験は、個人で申し込んだ20歳以下の人はB日程(後の日付)です。高校など学校単位の団体申込ではA日程(先の日付)になります。
2026年度から、2級を含む1〜3級の受験者は、試験当日に顔写真付きの身分証明書の原本が必要です。高校生は顔写真付きの学生証や生徒手帳が使えるので、忘れずに持参しましょう。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
まとめ
令和7年度の文部科学省の調査では、英検2級相当(CEFR B1)以上の資格やスコアを持つ公立高校3年生は17.2%でした。高校生のうちに2級に合格できれば、大学入試や推薦入試で強みになります。
高1は準2級からの段階的な挑戦、高2は合格を決める好機、高3は出願時期から逆算した受験がポイントです。志望校の募集要項で、英検の使い方と有効期限を早めに確認しておきましょう。
自分に合った計画で合格を目指すなら、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishの完全マンツーマン対策も選択肢の一つです。学年や志望校に合わせて、無理のない計画を立てましょう。
