英検準2級プラスのリスニングは、試験時間が約25分、問題数は全部で30問です。第1部が15問、第2部が15問という2部構成で、放送はどちらも1回だけです。準2級とは構成そのものが変わるため、準2級の対策をそのまま持ち込むと戸惑います。この記事では、出題形式の違いと部ごとの解き方、家庭でできる練習法を整理します。
英検準2級プラスのリスニングは約25分・全30問
まず全体像を押さえます。準2級プラスのリスニングは第1部15問・第2部15問の合計30問で、試験時間は約25分です。第3部はありません。
第1部と第2部の内訳
- 第1部は会話の内容一致選択が15問で、放送は1回です。
- 第2部は文の内容一致選択が15問で、放送は1回です。
第1部は2人の会話を聞き、その内容についての質問に答えます。第2部は物語文や説明文を聞いて、同じように内容についての質問に答えます。どちらも選択肢は問題冊子に印刷されているので、聞きながら目で追うことができます(日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容」による)。
一次試験は筆記とあわせて約110分
一次試験は筆記85分とリスニング約25分で、合わせて約110分かかります。筆記が終わってから続けてリスニングに入るため、体力と集中力の配分も結果に影響します。試験日や当日の時間の流れは英検準2級プラスの日程と試験時間で確認できます。
その筆記85分は、英文要約と英作文にどれだけ残せるかで難易度が変わります。時間配分の考え方は英検準2級プラスのライティングで詳しく扱っています。先に解くリーディング31問を手早く終えられるほどライティングに余裕が生まれるので、大問別の解き方は英検準2級プラスのリーディング対策で確認しておきましょう。
準2級のリスニングと何が違うのか
結論から言うと、準2級プラスではまとまった英文を聞き続ける力が求められます。問題数は準2級と同じ30問ですが、構成が変わるためです。
3部構成から2部構成に変わる
準2級のリスニングは第1部・第2部・第3部の3部構成で、それぞれ10問ずつでした。準2級プラスではこれが2部構成になり、第1部と第2部が15問ずつになります。合計は同じ30問でも、1問あたりに聞く英文は長くなります。
「会話の応答文選択」がなくなる
準2級の第1部は、会話の最後に続く応答を3つの選択肢から選ぶ問題でした。この形式は準2級プラスにはありません。最初から、会話や文章の内容を理解して質問に答える形式だけになります。
準2級の第1部は選択肢が読み上げられるため、聞き逃すと手がかりが残りませんでした。準2級プラスは全問で選択肢が印刷されているので、放送前に選択肢を読む「先読み」が使えます。これは準2級より有利になる点です。
なお、放送が1回だけという条件は準2級も準2級プラスも同じです。回数が減って難しくなるわけではない、と覚えておいてください。
もう一つ知っておきたいのは、この2部構成が2級のリスニングとまったく同じ形だという点です。準2級プラスで身につけた解き方は、そのまま2級の対策になります。次の級を見すえている人ほど、ここで形式に慣れておく価値があります。
第1部(会話の内容一致選択)の解き方
第1部で大切なのは、会話の「だれが・何を・どうしたいのか」を押さえることです。細かい単語をすべて聞き取る必要はありません。
放送が始まる前に、4つの選択肢に共通する語へ目を通しておきます。選択肢がすべて時刻なら質問は時間、すべて場所なら質問は行き先だと見当がつきます。何を聞き取ればよいかが決まるだけで、正答率は上がります。
答えは会話の後半に集まりやすい点も覚えておきましょう。前半で予定や困りごとが示され、後半でそれをどうするかが決まる流れが多いためです。前半で聞き取れない部分があっても、そこで焦らないことが大切です。
第2部(文の内容一致選択)の解き方
第2部では、人物の紹介や出来事の説明、身近な話題の解説などが読まれます。1つの文章につき質問は1問です。
聞き始めの1〜2文で話題をつかむことを最優先にしてください。話題さえ取り違えなければ、途中が少し聞き取れなくても選択肢は絞れます。逆に話題を誤解すると、最後まで聞いても答えは合いません。
人名や地名、数字が出てきたら、問題冊子の余白に短くメモしておくと安心です。ただし書くのは数語までにしましょう。メモに気を取られて次の文を聞き逃しては本末転倒です。
質問文は英文を読み終えたあとに放送されます。つまり、何を問われるか分からないまま本文を聞くことになります。だからこそ、細部を追うより話の流れをつかむ聞き方が有効です。
放送が1回だけの試験で点を落とさないコツ
準2級プラスのリスニングは全問が1回放送です。聞き直せないので、迷った問題を引きずらない練習がそのまま得点につながります。
答えが決まらないときは、その場で一つ選んで印をつけ、すぐ次の問題の選択肢に目を移します。1問に留まると、次の問題の先読み時間まで失ってしまいます。失点が1問で止まるか2問に広がるかは、この切り替えで決まります。
練習のときも、本番と同じ速さの音声を1回だけ聞いて解くようにします。何度も聞き直す練習だけでは、1回で決める力は育ちません。答え合わせのあとで繰り返し聞くのは、もちろん効果的です。
級が変わると出題の形も変わるため、独学だけで形式に合わせるのは手間がかかります。級に特化したマンツーマン指導で、いまの弱点に合わせて練習を組むのも近道です。
家庭でできるリスニングの練習法
公式の過去問と音声を使う
英検の公式サイトでは、直近の過去問と音声が無料で公開されています。準2級プラスの形式に慣れるなら、この音声をそのまま使うのが確実です。公開されている回と入手の手順は英検準2級プラスの過去問の入手方法にまとめました。市販の教材を探す前に、まずここから始めてください。
解いたあとは必ずスクリプトを読み、聞き取れなかった箇所を目で確認します。読めば分かる文なら、必要なのは音に慣れる練習です。読んでも分からない文が多いなら、原因はリスニングではなく語彙や文法にあります。
音読とシャドーイングを短く続ける
スクリプトの音読を1日5分続けるだけでも、聞こえ方は変わってきます。自分が言える速さの英語は、聞き取れる速さでもあるためです。長時間まとめてやるより、毎日少しずつのほうが効果的だとされています。
慣れてきたら、音声に少し遅れて声を重ねるシャドーイングを足します。最初は1つの段落だけで十分です。うまく言えない箇所が、そのまま聞き取れていない箇所だと気づけます。
語彙が足りないと聞き取りも止まる
リスニングが伸びないとき、原因が単語にあることは少なくありません。知らない語は、どれだけはっきり発音されても意味に変わらないからです。
スクリプトを読んで知らなかった語は、その場で単語帳に足していきます。音声つきの単語帳を選べば、意味と音を一度に覚えられて効率的です。リスニングの練習と語彙の学習は、分けずに同時に進めるのが近道です。
合格点と二次試験まで見通して仕上げる
リスニングでどれくらい取ればよいかは、技能ごとのスコアの仕組みを知ると計画が立てやすくなります。目安は英検準2級プラスの合格点にまとめています。CSEスコアとは、技能ごとに均等な満点が割り振られた英検の共通尺度のことです。
一次試験を突破したあとは、約7分の面接が待っています。当日の流れは英検準2級プラスの二次試験で先に確認しておくと安心です。リスニングで鍛えた「1回で聞き取る力」は、面接でもそのまま役に立ちます。
そもそもこの級をいつ受けるべきか迷っている場合は、英検準2級プラスの位置づけと学習計画もあわせて読んでみてください。
4技能のバランスを見ながら進めたいときは、英検専門のオンライン指導を使う手もあります。小学生から高校生まで、いまの実力に合わせて計画を立て直せます。
