英検2級の要約問題は、150語前後の英文を読み、その内容を45〜55語の英語でまとめる問題です。段落ごとの要点をつかみ、具体例をまとめて言い換えれば、決まった手順で安定して書けるようになります。

この記事では、要約問題の形式と採点の観点、解く手順、2026年度第1回の英文を使った例題、テンプレート、0点を防ぐ注意点を順に紹介します。

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英検2級 要約問題とは(2026年度の出題形式)

要約問題は、2024年度のリニューアルで1級・準1級・2級のライティングに加わった問題です。2級では大問4が要約、大問5が意見論述(英作文)です。

項目内容(2026年度第1回時点)
英文150語前後、3段落程度の説明文
語数45〜55語で要約(指定)
指示文以下の英文を読んで、その内容を45〜55語の英語で要約し、解答欄に記入しなさい
0点になる場合解答が英文の要約になっていないと判断された場合

2025年度第1回から、語数は「目安」ではなく指定の範囲として示されるようになりました。協会は、どの程度の語数で要約すべきかを分かりやすくするための変更だと説明しています。

採点の観点と得点の考え方

要約問題は、意見論述と同じく内容・構成・語彙・文法の4観点で評価されるとされています。各観点4点、合計16点満点というのが一般的な説明です。

ただし、素点がそのままCSEスコアになるわけではありません。一次試験はリーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアの合計1520点以上で合格です。

ライティング全体の採点の観点や意見論述の書き方は、英検2級ライティングの書き方で詳しく紹介しています。

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要約問題を解く4つの手順

要約は「要点をつかむ→具体例をまとめる→言い換える→語数を確認する」の4ステップで進めると迷いません。本番では15分前後で書き終えるのが一つの目安です。

Step1:段落ごとの要点をつかむ

まず全体を読み、各段落が「何について書かれているか」を一言でメモします。2級の英文は、話題の紹介、良い点、問題点という3段落で書かれていることがよくあります。

第1段落は最後の文に話題がまとまっていることが多く、第2・第3段落は最初の文が要点を示していることがよくあります。こうした文に印をつけておくと、書くときに迷いません。

Step2:具体例をひとまとめにする

For example や such as の後に続く具体例は、要約では細かく書きません。「道案内に使える」「看板が読める」といった例は、「旅行で役立つ」のように上位の言葉でまとめます。

Step3:言い換えて文をつなぐ

本文の文をそのまま抜き出すのではなく、できる範囲で自分の言葉に言い換えます。2級の指示文に言い換えの指定はありませんが、準1級の指示文には「in your own words as far as possible」と書かれています。

上の級につながる力をつける意味でも、2級から言い換えを意識しておくと安心です。文と文は However や Also などでつなぎ、話の流れがわかるようにします。

Step4:語数を数えて見直す

書き終えたら語数を数え、45〜55語に収まっているか確かめます。足りなければ要点の説明を少し補い、多ければ修飾語や重複した表現を削ります。

最後に、つづり、三単現のs、時制、名詞の単数・複数を確認しましょう。自分の意見が混ざっていないかも、あわせてチェックします。

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例題で確認:2026年度第1回の英文を要約する

2026年度第1回の2級では、翻訳アプリ(translation apps)についての英文が出題されました。英文は英検公式サイトの過去問で確認できます。ここでは段落ごとの要点と、言い換えの例を紹介します。

  • 第1段落の要点:翻訳アプリを使う学習者や旅行者が増えている。
  • 第2段落の要点:知らない語をすぐに調べられ、言葉が違う人とも話しやすくなる。
  • 第3段落の要点:誤訳が深刻な誤解を生むことがあり、使いすぎると語彙が身につかない。

言い換えの例

  • 「quick help with unfamiliar words」は「quickly explain new words」と短くできます。
  • 「talk more easily」は「communicate」の1語で表せます。
  • 「make mistakes or misunderstand what people mean」は「make errors」で十分です。
  • 「learn new words」は「build their vocabulary」と言い換えられます。

要約の解答例(当サイト作成)

Translation apps are becoming more popular among language learners and travelers. They can quickly explain new words and help people from different countries communicate. However, the apps sometimes make errors that cause serious misunderstandings, and relying on them too much may prevent learners from building their vocabulary.

この解答例は47語です。3つの段落の要点をそれぞれ含み、具体例(看板や道案内など)は省いています。協会も同回の解答例を公式サイトで公開しているので、あわせて比べてみてください。

自分の要約のどこが足りないのかは、一人ではなかなか判断しにくいものです。英検に特化したマンツーマンのオンライン指導で添削を受けると、言い換えや構成の改善点が具体的にわかります。

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そのまま使えるテンプレートと接続表現

英文が「話題→良い点→問題点」の流れなら、次の3文の型に当てはめると書きやすくなります。段落ごとに1〜2文を当てるイメージです。

  • 第1文(話題):〇〇 is/are becoming more popular. のように、何が話題かを示します。
  • 第2文(良い点):〇〇 can help people 〜. や One benefit is that 〜. で利点をまとめます。
  • 第3文(問題点):However, 〇〇 may also 〜. で、反対の視点を示します。

ただし、英文がいつも同じ流れとは限りません。問題と解決策、原因と結果などの構成もあり得るので、型に無理に当てはめず、段落の要点を優先しましょう。

要約で役立つ接続表現

  • However,(しかし):良い点から問題点へ話を切り替えるときに使います。
  • Also, / In addition,(さらに):同じ側の情報を加えるときに使います。
  • As a result,(その結果):原因と結果をつなぐときに使います。
  • while 〜(〜な一方で):対比を1文にまとめ、語数を節約できます。
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0点・減点を防ぐための注意点

問題冊子には「解答が英文の要約になっていないと判断された場合は、0点と採点されることがあります」と書かれています。次の点に注意しましょう。

自分の意見や本文にない情報を入れない

要約は、英文の内容を正確にまとめる問題です。I think や In my opinion で自分の考えを書くと、要約になっていないと判断されるおそれがあります。

一部の段落だけを書かない

良い点だけ、問題点だけのように、一部の段落しか反映していない要約は内容の評価が下がりやすくなります。すべての段落の要点がそろっているか確かめましょう。

本文の丸写しを避ける

本文の文をつなぎ合わせただけの答案は、要点を整理できているかが伝わりにくくなります。キーワードは残しつつ、文の形や語句を変えてまとめましょう。

語数の範囲を必ず守る

語数が範囲外だった場合の扱いは、細かく公表されていません。ただ、2025年度から45〜55語は指定の範囲として示されているため、必ずこの範囲に収めましょう。

また、解答欄の外に書いた部分は採点されません。下書きを清書するときは、解答欄に収まるかどうかにも気をつけてください。

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過去問・予想問題を使った練習方法

要約は、過去問で「読む→要点メモ→書く→見直す」をくり返すのが効果的です。英検公式サイトでは直近3回分の問題と解答例が公開されています。

過去問の入手方法は英検2級の過去問の入手方法で紹介しています。問題数が足りなければ、市販の予想問題集も活用しましょう。

  • 最初は時間を計らず、段落ごとの要点メモを丁寧に作る。
  • 慣れてきたら15分前後の時間を決め、本番と同じ条件で書く。
  • 公式の解答例と比べ、要点の抜けや言い換え方の違いを確認する。
  • 書き直した要約を、先生など英語に詳しい人に見てもらう。

要約に時間をかけすぎると、意見論述が書き切れなくなります。筆記85分の中での配分は、英検2級の時間配分のコツを参考にしてください。

将来準1級を目指す人は、60〜70語でまとめる準1級の要約も見ておくと、求められる力の違いがわかります。詳しくは英検準1級の要約問題の解き方で解説しています。

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まとめ:手順どおりに書けば要約は安定する

英検2級の要約問題は、英文の要点を45〜55語の英語でまとめる問題です。ポイントを整理すると、次のようになります。

  • 段落ごとの要点をつかみ、具体例はひとまとめにする。
  • 本文の丸写しを避け、できる範囲で言い換える。
  • 自分の意見や本文にない情報は入れない。
  • 45〜55語の範囲に収め、解答欄の中に書く。

試験の形式は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

要約は、書いた答案を人に見てもらうと改善点が見えやすくなります。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、英検全級に対応した完全マンツーマンのオンラインレッスンを行っています。要約と意見論述の添削を通じて、ライティングを得点源にしていきましょう。