英検の試験当日は、会場に着いてから何をすればよいのか、机の上に何を置いていいのかがわからず不安になりやすいものです。初めて受けるお子さんの付添いをする保護者の方も、同じ心配をお持ちではないでしょうか。
結論から言うと、本会場の一次試験は到着 → 教室に入室 → 本人確認 → 問題冊子の配付 → 試験開始という順に進みます。やることは多くありません。ただし「机の上に置けるもの」と「途中で教室を出たときの扱い」には、知らないと困るルールがあります。
この記事では、英検協会の公式案内をもとに、一次試験当日の流れを時間の順に追います。机の上に置けるもの、携帯電話の扱い、トイレと途中退席のルール、終わってからの動きまでをまとめます。級が変わっても流れは共通です。
英検の試験当日の流れは5つのステップ
本会場で受ける一次試験の当日は、次の順に進みます。英検協会の個人申し込みの案内に沿った流れです。
- 会場に到着する。
- 掲示やスタッフの指示に従って、自分が受験する教室に入室する。
- スタッフによる本人確認を受ける。
- 問題冊子と解答用紙が配られ、必要事項を記入する。
- 試験開始の合図で筆記試験が始まり、筆記が終わるとリスニングテストに移る。
英検協会の案内は、入室について「掲示物やスタッフの指示に従って、受験する教室に入室してください。」と書いています。受付カウンターで手続きをしてから教室へ移動するのではなく、教室がそのまま受付の場所になります。
着席時間は受験票に書いてある
何時までに着けばよいかは、級と受験する会場によって変わります。協会の案内では、一次受験票に「受験会場・着席(説明開始)時間など重要なことが記載されています」と説明されています。
つまり自分の集合時刻は受験票でしか確認できません。受験票がいつ届くか、届かないときにどうするかは英検の受験票はいつ届く?届かない・紛失したときの対処法で解説しています。級ごとの試験時間のおおよその目安は英検3級の日程と試験時間のように級別の記事で確認できます。
車・自転車での来場はできない
協会の受験上の注意では、自動車・自転車・バイクでの来場や送迎は避け、公共交通機関を使うよう求められています。会場の学校や施設に、道順や試験時間を直接問い合わせることもできません。
協会は「当日は余裕を持って会場に到着できるように、前もって電車の時間など交通経路や会場の地図を確認しておきましょう。」と案内しています。前日のうちに経路を調べておくのが確実です。
英検の試験当日に最初に行われるのは本人確認
教室に入ると、席に着いたあとでスタッフによる本人確認があります。協会の案内は「スタッフが受験票と身分証明書(4・5級は不要)を確認します。」と書いています。
スタッフが見るのは2点
見せるのは、受験票(本人確認票)と顔写真付き身分証明書の2点です。1級から3級を受ける人は、顔写真付き身分証明書の原本を持っていく必要があり、コピーやスマートフォンの画面では認められません。4級・5級は身分証明書が不要です。
3級以上では、本人確認票に顔写真を貼っておき、会場で協会印の押印を受けます。協会は「試験当日に会場で身分証明書で本人確認後、協会印を押印いたします。」と説明しています。どの身分証明書が使えるのか、忘れたときにどうするのかは英検の身分証明書は何が使える?2026年度の本人確認にまとめました。
机の上に置けるものは3つだけ
意外に知られていないのが、机の上に出せるものが決まっていることです。協会が挙げているのは次の3点です。
- 一次受験票。
- HBの黒鉛筆またはシャープペンシル。
- 消しゴム。
筆記用具は会場では貸し出されません。スリッパや時計も同じで、借りられないものと考えて準備しておきましょう。上履きとくつ袋が必要かどうかは、受験票で通知されます。
飲み物は机に出せない
試験中に飲み物を出したり飲んだりすることはできません。教室の中での飲食も認められていません。のどが気になる場合は、教室に入る前に水分をとっておくのが現実的な対応です。
腕時計は「時計として」だけ使える
試験中に残り時間を見るため、腕時計はあると安心です。ただし携帯電話やスマートウォッチを時計の代わりに使うことは禁止されています。多機能な時計を持っている場合も、時計としての機能だけを使います。
会場の環境は、換気や節電の状況によって暖かさが変わります。協会も脱いだり着たりして調節できる服装をすすめています。ひざ掛けのような大きなものは持ち込みが難しいので、上着で調節するのが無難です。
携帯電話は電源を切ってかばんに入れる
携帯電話・タブレット・ゲーム機などは、電源を切ってかばんの中にしまいます。試験が始まる前に、スタッフが電源が切れているかを確認します。
試験中に着信音やバイブレーションの音が鳴ると、失格になることがあります。マナーモードではなく、電源そのものを切っておく必要があります。
電源を完全に切れない機種は持ち込まない
電源を完全に切れない端末を持っている場合は、保護者に預け、試験教室に持ち込まないようにします。付添いの人がいないときは、試験監督者が預かります。
小学生や中学生が1人で受ける場合は、この段取りを前日に話しておくと当日に迷いません。級ごとに当日の注意も変わるため、英検に特化したマンツーマン指導で本番の進め方ごと練習しておくのも方法の一つです。
問題冊子は開始の合図まで開けない
問題冊子と解答用紙(マークシート形式)が配られたら、まず自分が受ける級のものかどうかを確かめます。協会は「問題冊子は試験開始の合図があるまで開いてはいけません。」と明記しています。
解答用紙への必要事項の記入は、開始前に行います。書き方は放送で案内されます。記入が足りないと解答が無効になる場合があるため、小さいお子さんの場合は保護者が手伝うことも認められています。
解答用紙以外に書いた解答は無効になる
答えは必ず解答用紙に記入します。協会は「解答用紙以外に記入した解答は、すべて無効となります。」と書いています。問題冊子に書き込みをすること自体は認められていますが、それは解答としては扱われません。
そして見落としやすいのが、終了後の扱いです。協会は「試験終了後に解答用紙に解答を書き写す時間はありません。」と案内しています。問題冊子に下書きだけして、あとで写そうと考えるのは危険です。マークは解いたその場で塗るのが基本になります。
試験中のトイレと途中退席のルール
試験は筆記からリスニングへ続けて進みます。途中でトイレに行きたくなった場合の扱いは、タイミングによって変わります。
協会は「筆記試験中に止むを得ずトイレに行きたくなった場合は、静かに手を挙げてお知らせください。」と案内しています。筆記の最中であれば、手を挙げて知らせる形です。
リスニングの準備が始まると教室を出られない
一方、リスニングテストの準備が始まってからと、リスニングテスト中は、教室を出ることができません。筆記が終わりに近づいたタイミングで判断する必要があります。
さらに重要なのが、いったん教室を出た場合の扱いです。協会は「途中退席をした場合、再び試験教室に戻ることは出来ませんのでご注意ください。」と明記しています。早めに帰ろうとして席を立つと、そこで試験が終わります。残り時間が余っても、席で待つのが正しい過ごし方です。
試験中の私語や、ほかの受験者の迷惑になる行為も認められていません。不正行為や代理受験、試験中に答えを教えたり教わったりすることは禁止されており、警告や失格の対象になります。
試験が終わってから家に着くまで
終了の合図があったら、筆記用具を置いて試験監督者の指示に従います。協会は「試験中はもちろん試験のあとも、すべて試験監督者の指示に従い、静かに行動してください。」と求めています。
問題冊子は持ち帰れる
協会の案内は「問題冊子は持ち帰ることができます。」と書いています。解答用紙は回収されますが、問題冊子は自分のものとして持って帰れます。
これが自己採点の材料になります。協会の案内では、一次試験の解答は「一次試験解答速報」のページで試験翌月曜日13時に見られるようになると説明されています。持ち帰った冊子に自分が選んだ番号が残っていれば、翌日に答え合わせができます。自己採点のやり方は英検4級・5級の解答速報はいつ?自己採点のやり方と注意点で詳しく扱っています。
付添いは1人まで、保護者控室はない
付添いの人は受験者1人につき1人までです。保護者が待つための控室は用意されていません。協会は、保護者は教室の近くではなく会場の外で待つよう案内しています。
そのため、終わってからどこで会うかを入室する前に決めておくことが大事になります。携帯電話は電源を切ってかばんにしまっているので、終了直後に連絡を取り合えるとは限りません。なお欠席する場合は、協会への連絡は不要です。
S-CBTと二次試験は当日の流れが違う
ここまでは、本会場で受ける従来型の一次試験の流れです。同じ英検でも、受け方が変わると当日の動きは変わります。
英検S-CBTはコンピューターを使って1日で4技能を受ける方式で、本人確認もスタッフによる3点の照合になります。受け方の違いは英検の従来型とS-CBTの違いで比べています。
二次試験は面接なので、入室してから退室するまでの流れが一次試験とまったく異なります。面接の進み方や答え方は、級ごとの二次試験の記事で確認してください。
まとめ:当日は「受験票・筆記用具・消しゴム」と段取りの確認から
英検の試験当日にやることは多くありません。受験票に書かれた着席時間までに会場へ着き、教室に入り、受験票と身分証明書を見せ、配られた冊子を合図まで開かずに待つ。これだけです。
気をつけたいのは3つです。机の上に置けるものは受験票・鉛筆・消しゴムだけ、携帯は電源を切ってかばんにしまう、そして途中退席すると教室に戻れません。終わったあとの待ち合わせ場所も、入室前に決めておきましょう。
当日の段取りに慣れていないお子さんは、本番で力を出しきれないことがあります。英検専門のオンライン英語スクールJumpstart Englishは、完全マンツーマン・完全オンラインのスクールです。小学生から高校生を対象に、英検全級の対策を行っています。
