英検は年に何回受けられるのか、どの回を目標にすればよいのか。英検の学習がうまく進まないご家庭では、年間の受験スケジュールがあいまいなまま勉強を始めていることがよくあります。
結論から言うと、英検(従来型)は年3回で、コンピューターで受ける英検S-CBTを使えば受験の機会はさらに増えます。ただし、回数を増やすことよりも、「いつまでに合格したいか」から逆算して本命の回を決めることが合格への近道です。
この記事では、2026年度の試験日程を確認したうえで、無理のない年間スケジュールの立て方を解説します。
英検は年に何回?2026年度の試験日程
紙で受ける従来型の英検は、第1回・第2回・第3回の年3回実施されます。2026年度の主な日程は次のとおりです。
| 回 | 個人申込期間 | 一次試験(本会場) | 一次の合否公開 | 二次試験(A日程/B日程) | 2026年9月時点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 3/23〜5/7 | 5/31(日) | 6/22 | 7/5/7/12 | 終了 |
| 第2回 | 6/30〜9/7 | 10/4(日) | 10/26 | 11/8/11/15 | 申込終了 |
| 第3回 | 10/30〜12/14 | 2027/1/24(日) | 2027/2/15 | 2/28/3/7 | これから |
個人申込の締切は支払い方法によって異なり、コンビニ払いなどは数日早く締め切られます。学校や塾の団体申込(準会場)では、一次試験日を複数の日程から団体が選びます。
英検S-CBTは、1年を第1回(4〜7月)、第2回(8〜11月)、第3回(12〜3月)に分けて実施されます。各検定回で同じ級を3回まで受けられるため、S-CBTだけでも年間で最大9回の受験機会があります。従来型とS-CBTは併願もできます。
また、従来型では同じ回に隣り合う2つの級を受ける「ダブル受験」もできます。たとえば3級は午前、準2級は午後の実施です。2つの方式の違いは英検の従来型とS-CBTの違いで詳しく比べています。
2027年度の日程は、2026年9月時点ではまだ発表されていません。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
年間スケジュールは「合格したい時期」から逆算する
年間スケジュールは、「受けたい回」ではなく「いつまでに合格したいか」から考えるのが基本です。高校受験の出願に使いたい、夏休みまでに一つ上の級を取りたいなど、まずは期限をはっきりさせましょう。
期限が決まったら、それに間に合う試験回を「本命」にします。本命の1回前は実戦練習の回、さらにその前は基礎固めの期間と位置づけます。逆算して組んでおけば、途中で遅れが出ても、あわてて教材を買い足したり詰め込んだりせずにすみます。
最初に決めておきたいのは、次の3つです。
- 受験する級
- 本命とする試験回
- 不合格だった場合に受け直す回
この3つが決まれば、月ごと・週ごとの学習計画も立てやすくなります。
年に何回受けるべき?回数より準備の質が大切
年に何度もチャンスがあるなら、すべて受けたほうがよいのでは、と考える保護者の方は少なくありません。毎回しっかり準備して臨めるなら、回数を増やすのは有効です。
ただし、準備不足のまま不合格をくり返すと、「どうせ受けても落ちる」という苦手意識につながりかねません。特に小中学生は、この気持ちが日々の学習にも影響しやすいので注意が必要です。
安定して力を伸ばすには、年間で本命を1回、予備(練習や再受験)を1回とする計画がおすすめです。すでに合格ラインに近い場合は、受験回数を増やすのも選択肢になります。まだ単語や文法の基礎が固まっていない段階では、回数より復習の時間を優先しましょう。
級別に見る準備期間の目安
年間スケジュールを組むには、目指す級の準備期間を見積もることが大切です。下の表は、1つ下の級に合格している人を想定した一般的な目安で、英検協会が示している数字ではありません。個人差が大きいので、参考程度にとらえてください。
| 級 | 準備期間の目安 | 重点になること |
|---|---|---|
| 3級 | 3〜5か月 | 中学英文法の理解、Eメールと英作文 |
| 準2級 | 3〜6か月 | 読解量の増加、意見を書く英作文 |
| 2級 | 6〜10か月 | 語彙のレベルアップ、要約と意見論述 |
| 準1級 | 9か月〜1年 | 高度な語彙、要約、論理的な説明力 |
3級は、基本的な文法の理解と短い英文を書くことに慣れるのがポイントです。ライティングでは、Eメールと英作文(意見論述)の2題が出題されます。3級の進め方は英検3級の勉強法とコツも参考になります。
準2級は、3級に合格した直後でも準備期間を見込んでおきましょう。読む量が増え、英作文では自分の意見を理由とともに書く力が求められます。中学英文法があいまいなまま過去問だけを解いても、早い段階で伸び悩みやすくなります。
準2級と2級の間には、2025年度に新設された準2級プラスがあります。準2級から2級への差が大きいと感じる場合は、準2級プラスを途中の目標に入れるのもひとつの方法です。
2級になると、語彙のレベルが上がり、長文のテーマも社会的な内容が増えます。ライティングは要約と意見論述の2題で、型に沿って書く練習が欠かせません。期間別の進め方は英検2級の勉強スケジュールで紹介しています。
準1級は長期戦を覚悟しましょう。帰国子女のように日常会話が得意でも、高度な語彙や要約、論理的な説明には英検に合わせた対策が必要です。
どの級でも、弱点に合わせて計画を調整できるかどうかで進み方が変わります。英検に特化したマンツーマン指導で、級に合った学習計画を一緒に立ててもらうのもひとつの方法です。
逆算スケジュールの立て方4ステップ
本命の試験回が決まったら、そこから逆算して学習期間を4つの時期に分けます。
1. 土台づくりの時期
単語帳をくり返し学習し、文法の抜けを補いながら、その級に合った長文の読み方の基礎を固めます。早く問題演習に進みたくなる時期ですが、ここで丁寧に基礎を積むことが後の伸びにつながります。
2. 技能を伸ばす時期
基礎が固まってきたら、英作文・リスニング・長文読解の演習を並行して進めます。3級以上を受けるなら、この時期から音読や、口頭で意見をまとめる練習も取り入れましょう。
3. 過去問で弱点を見つける時期
過去問を解いたら、点数よりも「なぜ間違えたのか」を分析します。語彙が足りなかったのか、設問の読み方に問題があったのか、英作文の構成が崩れたのかを確かめましょう。原因をはっきりさせないまま数をこなしても、力は伸びにくくなります。
4. 直前に仕上げる時期
試験直前は新しい参考書に手を出さず、取れる問題を確実に取るための総復習をします。覚えきれていない単語、英作文の型、リスニングでよく出る場面などを見直しましょう。
例:2026年度第3回を本命にする場合
2026年9月から準備を始め、2027年1月24日の第3回を本命にする場合の流れを例に挙げます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9〜10月 | 土台づくり(単語・文法)と技能の演習 |
| 10月30日〜12月14日 | 第3回に個人申込 |
| 11月 | S-CBT(第2回の期間)で実戦練習をするのも一案 |
| 12月〜1月中旬 | 過去問で弱点を分析し、直前の仕上げ |
| 2027年1月24日 | 一次試験(本会場) |
| 2月15日 | 一次の合否公開。合格なら二次の準備に集中 |
| 2月28日/3月7日 | 二次試験(A日程/B日程) |
不合格だった場合は、2027年度第1回やS-CBTを再受験の回にします。S-CBTの受け直し方は英検S-CBTの再受験スケジュールで詳しく解説しています。
学年別・生活に合わせた計画のコツ
同じ級を目指していても、小学生と高校生では進め方が変わります。年齢や生活のリズムに合わない計画は、続かない原因になります。
小学生の場合
理屈で理解するよりも、声に出す・書くといった実際に使う練習を先に進めるほうがスムーズなことが多いです。長時間の集中は難しいので、週末にまとめて勉強するより、1日15〜30分を週5日のように短く回数を重ねる形が現実的です。
中学生の場合
学校の英語の授業と英検対策の相乗効果が期待できる時期です。ただし、定期テストの前後は英検の勉強時間が減ります。テスト期間は英検の勉強を休む前提で、余裕のある計画にしておくと続けやすくなります。
高校生の場合
模試や部活、学校の課題など、英検以外にやるべきことが増えます。英検だけに時間を使えないことが多いので、本命の回を1回に絞って集中するほうがうまくいきやすいでしょう。2級や準1級では、何をやり、何をやらないかを決めることが大切です。
二次試験(面接)の準備も年間計画に入れる
3級以上は、一次試験に合格したあと、二次試験(面接)に合格して初めて資格を取得できます。一次の対策だけで計画が止まっていると、面接の準備が間に合わなくなるおそれがあります。
2026年度第3回の場合、一次の合否公開が2月15日、二次試験はA日程が2月28日、B日程が3月7日です。一次の結果が出てから面接まで2〜3週間ほどしかありません。個人申込では、21歳以上がA日程、20歳以下がB日程に指定されます。
面接では、英語の知識だけでなく、質問にすぐ答える力や声の大きさなど「慣れ」も大きく影響します。技能を伸ばす時期から、月に数回でも面接を想定した口頭練習を入れておくと安心です。練習の進め方は英検準2級・二次試験の対策まとめが参考になります。
なお、4級・5級は一次試験の結果だけで合否が決まります。4級・5級のスピーキングテストは任意で、級の合否には影響しません。
再受験の余白を残し、週単位の計画に落とし込む
年間スケジュールには、最初から「今回だめなら次はこの回」という再受験の予定を入れておきましょう。一発合格が理想ですが、それだけを前提にすると、不合格のときのショックが大きくなります。
再受験の回を決めておけば、結果を冷静に受け止め、「一次の語彙が足りなかった」「二次の表現が少なかった」のように、直すべき点を1〜2個に絞れます。
そのうえで、年間の計画を週単位の行動に落とし込みます。「今週は単語帳を何ページ進める」「週末に長文を何題解く」「英作文を何本書いて添削してもらう」と決めて、初めて計画が動き出します。
ポイントは、完璧にこなすことより、修正できる余白を残しておくことです。平日に進まなかった分は週末で補う、行事で忙しい週は単語の復習だけにするなど、逃げ道を用意しておくと計画倒れを防げます。
迷ったら、まずは「いつまでに、何級を、どの回で取るか」を紙に書き出してみてください。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールで、完全マンツーマンで英検の全級に対応しています。年間の計画を週ごとの学習に落とし込みたい方は、Jumpstart Englishのマンツーマン指導も検討してみてください。
よくあるご質問
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英検の学習が上手く進まない主な原因は何ですか?
教材ややる気の問題ではなく、受験スケジュールが曖昧なまま学習をスタートしていることが原因です。目標時期から逆算した計画がないと、行き当たりばったりな学習になり、確実な実力アップに繋がりません。
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英検の年間スケジュールを立てる際の正解は何ですか?
受けたい回から考えるのではなく、いつまでに合格したいかという目標時期から逆算して計画を組むことです。本命とする試験回を決め、その1回前を実戦練習、さらにその前を基礎固め期間として位置づけます。
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チャンスを増やすために、年3回の試験をすべて受けるべきでしょうか?
準備不足のまま不合格を繰り返すと、特に小中学生は苦手意識を持ってしまうため注意が必要です。年間で本命を1回、予備または練習を1回とする、計2回程度の設計が現実的で安定した学習に繋がります。
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各級ごとの準備期間の目安を教えてください。
3級は3から5ヶ月、準2級は3から6ヶ月、2級は6から10ヶ月、準1級は9ヶ月から1年程度が目安です。級が上がるにつれて語彙力や論理的思考力が求められるため、長期的な視点での準備が必要になります。
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二次試験の面接対策はいつから始めるのが良いですか?
一次試験の合格発表を待つのではなく、一次対策の技能強化期の段階から並行して進めるのが安全です。月に数回でも面接を想定した口頭練習をスケジュールに組み込み、形式に慣れておくことが合格率を高めます。
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立てた計画を挫折せずに実行するコツはありますか?
年間計画を週単位の具体的な行動に落とし込むことが重要です。また、完璧を求めすぎず、予定通り進まなかった時に週末などでカバーできるよう、あらかじめ柔軟に修正できる余白を残して計画を立てましょう。
