英検準2級の一次試験に合格したら、次は二次試験(面接)です。「面接では何をするの?」「どう練習すればいいの?」と不安に感じている人も多いでしょう。
結論から言うと、準2級の二次試験は約6分・面接委員1人の個人面接で、流れも問題の形式も毎回同じです。過去問や公式のサンプル問題で答え方の型を身につけ、声に出す練習を重ねれば、落ち着いて本番に臨めます。
この記事では、面接の流れ、面接委員が見ている評価のポイント、問題ごとの答え方、過去問を使った練習法、当日の持ち物までを順番に解説します。
英検準2級 二次試験の概要と合格点
準2級の二次試験は、英語で話す力(スピーキング)を測る面接形式の試験です。一次試験に合格した人だけが受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 約6分 |
| 面接委員 | 1人 |
| 問題 | 音読+質問5問(No.1〜No.5) |
| 合格基準スコア | 406(満点600) |
合否は英検CSEスコアで判定されます。CSEスコアとは、英検の成績を技能ごとに共通の尺度で表した点数のことです。
スコアは統計的な方法で回ごとに算出されるため、何問答えられたかから自分で点数を計算することはできません。スコアのしくみは英検準2級の合格点・スコアの解説記事で詳しく紹介しています。
なお、英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。「二次試験の合格率は約80%」といった数字は過去の情報をもとにしたものなので、目安にとどめましょう。
2026年度第2回の二次試験日程
2026年度第2回の二次試験は、A日程が11月8日(日)、B日程が11月15日(日)です。ウェブでの合否公開は、A日程が11月17日(火)、B日程が11月24日(火)です。
A日程とB日程は自分では選べません。個人申込の場合は、21歳以上がA日程、20歳以下がB日程です。団体申込の場合は、学校単位ならA日程、塾・予備校ならB日程に割り振られます。
日程は変更されることもあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
二次試験(面接)の流れ
面接は入室から退室まで、すべて英語で進みます。英検公式サイトで示されている流れは次のとおりです。
- 入室して、面接委員にあいさつする。
- 面接カードを渡す。
- 着席する。
- 氏名と受験級の確認、簡単なあいさつ。
- 問題カードを受け取る。
- パッセージ(50語程度の英文)を20秒間黙読する。
- パッセージを音読する。
- No.1〜No.3に答える(問題カードを見ながら答えられる)。
- 問題カードを裏返し、No.4・No.5に答える(カードは見られない)。
- 問題カードを返して退室する。
入室時の “Hello.” や “May I come in?”、着席後の “How are you?” への返事も、落ち着いて英語で答えましょう。
面接委員がよく使う英語の指示
面接委員の指示はほぼ決まった表現です。言い回しは面接委員によって少し違いますが、次のような指示をあらかじめ知っておくと慌てずに済みます。
- “Can I have your card, please?”(カードをいただけますか。)
- “Please sit down.”(お座りください。)
- “Please read the passage silently for 20 seconds.”(20秒間黙読してください。)
- “Please read it aloud.”(声に出して読んでください。)
- “Please turn over the card and put it down.”(カードを裏返して置いてください。)
英検公式サイトの準2級のページでは、面接の流れをアニメーションで解説した「バーチャル二次試験」も見られます。受験前に一度見ておくと、当日の様子をイメージしやすくなります。
面接委員が見ている評価のポイント
評価されるのは英語の正確さだけではありません。英検公式サイトでは、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量に加えて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度も評価すると説明しています。
アティチュード(態度)の重要性
この「意欲や態度」は「アティチュード」と呼ばれ、準1級〜3級の二次試験に共通する評価項目です。次のような点を意識すると、落ち着いて評価を積み重ねられます。
- 明るく、はっきりした声で話す。
- 面接委員の目を見て話す。
- 答えに詰まったら “Well…” や “Let me see…” でつなぎ、黙り込まない。
- 日本語ではなく、簡単な英語でも英語で答える。
質問が聞き取れなかったときは、”Pardon?” や “Could you say that again, please?” と聞き返せます。公式サイトによると、自然な流れでの聞き返しは減点されません。
ただし、不自然な聞き返しや何度も繰り返す聞き返しは減点の対象です。また、答えが出ないまま時間がたつと、次の問題に進むこともあります。
音読でチェックされるポイント
音読では、英文の意味を理解して読めているかが見られます。特に次の3点を意識しましょう。
- 意味のまとまりで区切る:カンマやピリオドのほか、前置詞や接続詞の前などで自然に間を取ります。
- 発音とアクセント:ネイティブのような発音でなくても大丈夫です。通じる発音と、正しい強勢で読むことを意識します。
- つまっても慌てない:読み間違えたら、その単語から落ち着いて読み直しましょう。
避けたいのは、知らない単語を飛ばしたり、小さな声でごまかしたりすることです。自信がない単語でも、つづりから推測してはっきり読みましょう。
問題ごとの答え方のコツ(No.1〜No.5)
5つの質問はそれぞれ聞かれ方がほぼ決まっています。問題ごとに「答えの型」を覚えておくのが一番の近道です。
No.1:パッセージについての質問
音読したパッセージの内容について質問されます。多くは “According to the passage, why …?” や “how …?” の形です。答えは必ずパッセージの中にあります。
答えの手がかりは、”In this way” や “By doing so” などの直前にあることが多いとされています。why で聞かれたら “Because …”、how で聞かれたら “By …ing” で答えるのが基本です。
パッセージの文をそのまま読むのではなく、主語を they などの代名詞に置き換えて答えると、質問に合った自然な答えになります。
No.2:イラストAの人物の行動
イラストAに描かれた複数の人物が、それぞれ何をしているかを説明します。現在進行形(be動詞+-ing)で、1人につき1文で答えるのが基本です。
- A man is reading a newspaper.(男性が新聞を読んでいます。)
- A girl is carrying a box.(女の子が箱を運んでいます。)
- Two boys are playing soccer.(2人の男の子がサッカーをしています。)
イラスト全体を見渡してから、左から右など決まった順番で説明すると、言い漏れを防げます。
No.3:イラストBの状況説明
イラストBの人物がどんな状況にあるかを説明します。吹き出しなどから読み取れる「理由」と「結果」を、because や so でつなぐのがコツです。
- He can’t open the door because he is carrying many boxes.(荷物が多くて、ドアを開けられません。)
- She wants to buy a drink, but the machine is broken.(飲み物を買いたいのに、自動販売機が故障しています。)
No.4・No.5:自分の意見を答える質問
No.4はカードのトピックに関連した質問、No.5は日常生活の身近なことについての質問です。どちらも問題カードを裏返した状態で答えます。
No.4は “Do you think …?” と聞かれることが多く、Yes なら “Why?”、No なら “Why not?” と理由を聞かれます。No.5では、Yes と答えると “Please tell me more.” と続けて聞かれるのが一般的です。
答え方は「Yes/No+理由を2文程度」が目安です。難しい単語を使う必要はありません。自分が確実に使える簡単な英語で、理由を具体的に伝えましょう。
過去問・サンプル問題を使った練習法
二次試験は問題の形式が決まっているので、本番と同じ形式の問題をくり返し解くことが効果的です。まずは公式の教材から始めましょう。
英検公式サイトの準2級のページでは、二次試験のサンプル問題をPDFでダウンロードできます。数をこなしたい場合は、出版社から出ている過去問集や面接対策の問題集を使いましょう。
過去問を使うときは、次の手順で練習すると本番の感覚に近づけます。
- タイマーで20秒を計ってパッセージを黙読し、すぐに音読する。
- No.1〜No.5を声に出して答え、スマートフォンで録音する。
- 問題集の模範解答と比べ、語い・文法・答えの組み立てを確認する。
- 同じ問題を3〜5回くり返し、すぐに答えが出るようにする。
模範解答は丸暗記するのではなく、「なぜこの表現を使うのか」を考えながら読むのがポイントです。過去問の入手方法は英検準2級の過去問・練習問題まとめで紹介しています。
自分の答えが合っているか判断しにくいときは、第三者に聞いてもらうのが確実です。英検に特化したマンツーマンのオンラインレッスンで、本番に近い模擬面接を受けるのもひとつの方法です。
一人でもできるスピーキング練習のコツ
練習相手がいなくても、工夫しだいで面接対策は十分に進められます。特に効果的な方法を3つ紹介します。
自分の声を録音して聞き返す
一人での練習で特におすすめなのが、スマートフォンのボイスメモなどで自分の解答を録音することです。聞き返すときは、次の点をチェックしましょう。
- 声が小さすぎないか。
- 不自然なところで間が空いていないか。
- 三単現の s の抜けや、時制のまちがいがないか。
自分の英語を聞くのは最初は恥ずかしいかもしれません。それでも、弱点に自分で気づける貴重な練習になります。
使える表現をパターンで覚える
No.4・No.5では、とっさに理由が思いつかないこともあります。いろいろなテーマに使える表現をいくつか覚えておくと安心です。
- It is convenient for people to …(〜するのは人々にとって便利です。)
- It is good for our health.(健康に良いです。)
- It is good for the environment.(環境に良いです。)
- People can save time and money.(時間とお金を節約できます。)
ほかの定番フレーズは英検準2級の面接で使える表現・フレーズ集にまとめています。
本番と同じテンポで練習する
一人で練習するときも、時間を計ることが大切です。黙読はきっちり20秒にし、質問を聞いたらすぐに話し始める練習をしましょう。
毎日50語程度の英文を1本音読するだけでも、読むスピードと発音は少しずつ安定していきます。面接で失敗しやすいパターンは英検準2級の面接で落ちる人の特徴も参考にしてください。
当日の持ち物・服装と注意点
当日は二次受験票と、顔写真付きの身分証明書の原本を必ず持っていきましょう。2026年度から本人確認が厳しくなっています。
- 二次受験票:一次試験に合格すると、一次の成績表の右上が二次受験票になります。
- 顔写真付き身分証明書の原本:学生証・生徒手帳(デジタル学生証を除く)、パスポート、マイナンバーカードなどです。
- その他:時間を確認するための腕時計があると便利です。
身分証明書は有効期限内の原本に限られ、コピーやスマートフォンの画像は認められません。忘れた場合は、試験の翌々日9時30分までに画像をアップロードする必要があります。
期限までに提出できないと「認証失格」となり、成績が無効になります。詳しくは英検公式サイトの本人確認の案内を確認してください。
服装は、中高生なら制服で受ける人が多く、私服でも清潔感があれば問題ないとされています。本会場の準2級の二次試験は午前の時間帯です。集合時刻は二次受験票で確認しましょう。
本番で1問うまく答えられなくても、それだけで合否が決まるわけではありません。気持ちを切り替えて、最後まで英語で話し続けることが大切です。
まとめ:型を身につけて自信を持って本番へ
英検準2級の二次試験は、難問が出る試験ではありません。次の4つを押さえて練習を重ねましょう。
- 明るい態度(アティチュード)を心がける。
- 意味のまとまりを意識して、はっきり音読する。
- 過去問で出題パターンと答えの型を身につける。
- 自分の声を録音して、弱点を直していく。
準2級に合格したあとは、準2級プラスや2級が次の目標になります。準2級プラスの面接は形式が少し変わるので、英検準2級プラスの二次試験の解説も確認しておきましょう。
一人での練習に不安がある場合は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishの完全マンツーマン指導も選択肢のひとつです。小学生から高校生まで、英検の全級に対応しています。
面接委員は、あなたの英語を引き出そうとしてくれています。「まちがえてもいいから伝えよう」という気持ちで、自信を持って本番に臨んでください。
よくあるご質問
-
二次試験の面接時間はどのくらいですか。
面接時間は約6分間で、面接官と1対1の個人面接形式で行われます。
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評価項目にあるアティチュードとはどのようなものですか。
積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度のことです。明るくはきはきと話す、面接官の目を見て話す、分からない時に聞き返すといった姿勢が評価されます。
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パッセージの音読で読み間違えてしまった場合は減点されますか。
読み間違えても焦る必要はありません。慌てずにその単語から読み直せば減点対象にはなりにくいため、堂々と大きな声で読み続けることが大切です。
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イラストの描写問題(No. 2)で答える際の注意点はありますか。
人物の行動を説明する際は、必ず現在進行形(be動詞 + ~ing)を使って答えるのが鉄則です。
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自分の意見を問われる問題(No. 4、No. 5)でうまく答えるコツはありますか。
まずはYesかNoで答え、その後に自分の知っている簡単な英語で2文程度の理由を付け加えます。健康や便利さなど、様々なトピックで使える万能フレーズをいくつか暗記しておくと役立ちます。
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独学でも可能な効果的な練習方法はありますか。
自分の解答をスマートフォンなどで録音して客観的に聞き返す方法がおすすめです。声の大きさや自然な間、文法ミスなどをチェックすることで効率的にブラッシュアップできます。
