英検準2級のリスニングが「全然聞き取れない」「このままだとやばいかも」と感じていませんか。
結論から言うと、リスニングは試験形式を知り、先読みのコツを身につけ、毎日少しずつ英語を聞くことで伸ばしやすい技能です。ただ英語を聞き流すだけでは伸びにくいので、やることを絞って取り組みましょう。
この記事では、2026年度の試験形式、パート別の解き方のコツ、聞き取れるようになる練習法、本番での心構えを順に紹介します。
英検準2級のリスニングが「やばい」と感じる理由
リスニングが苦手な人がつまずく原因は、主に次の3つです。どれも練習で改善できるので、まずは自分がどれに当てはまるかを確認しましょう。
英語の音に慣れていない
英語は、単語と単語の音がつながったり、一部の音が弱くなったりします。そのため、知っている単語でも、文の中で聞くと聞き取れないことがよくあります。
放送が1回しかない
英検準2級のリスニングは、すべての問題で英文が1回しか読まれません。「聞き逃したら終わり」という緊張から、かえって集中できなくなる人も少なくありません。
何を聞けばいいかわからないまま放送が始まる
第2部と第3部は、選択肢が問題冊子に印刷されています。放送前に選択肢を読めていないと、何に注意して聞けばいいのかわからないまま音声が流れてしまいます。
英検準2級リスニングの試験形式(2026年度)
リスニングは約25分で、第1部〜第3部の合計30問です。2026年度第1回時点の形式は次のとおりです。
| パート | 問題数 | 内容 | 選択肢 |
|---|---|---|---|
| 第1部 | 10問 | 会話の最後の発言に対する応答を選ぶ | 3つ。放送で読まれる |
| 第2部 | 10問 | 会話を聞き、内容についての質問に答える | 4つ。問題冊子に印刷 |
| 第3部 | 10問 | 短い英文を聞き、内容についての質問に答える | 4つ。問題冊子に印刷 |
英文はすべて1回しか読まれません。問題冊子にはメモをしてもよいので、聞き取ったキーワードを書き留めることができます。
リスニングが合否に与える影響
一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの英検CSEスコアの合計で合否が決まります。各技能600点ずつの1,800点満点で、合格基準スコアは1,322点です。
合計で判定されるため、リスニングが少し低くてもほかの技能で補える可能性はあります。ただし、3技能は同じ600点満点です。リスニングが大きく崩れると、ほかの2技能でかなり高いスコアが必要になります。合格点の仕組みは英検準2級の合格点・スコアの解説で詳しく紹介しています。
なお、従来型の英検では、リスニングは筆記試験のあとに行われます。80分の筆記で疲れた状態で聞くことになるので、最後まで集中力を保つ練習も必要です。
やばいと感じたら最初にやること
最初にやるべきなのは、過去問を1回分解いて、どのパートで点を落としているかを知ることです。原因がわかれば、やるべき対策もはっきりします。
英検協会のウェブサイトでは、過去1年分(3回分)の一次試験の問題と解答が公開されており、リスニングの音声も聞けます。過去問の入手方法は英検準2級の過去問・練習問題まとめも参考にしてください。
解き終わったら、パートごとに正解数を書き出してみましょう。たとえば次のように、原因に合わせて対策を変えるのが近道です。
- 第1部で間違いが多い:会話の最後の発言を聞き取る練習をする。
- 第2部・第3部で間違いが多い:選択肢の先読みを習慣にする。
- 全体的に聞き取れない:音読やシャドーイングで英語の音に慣れる。
パート別の解き方のコツ
リスニングで得点を安定させる一番のコツは、聞く前に「何が問われそうか」を予想しておくことです。パートごとに意識するポイントを押さえておきましょう。
第1部:最後の発言に集中する
第1部は、会話の最後の発言に対して、自然な応答を3つの選択肢から選びます。選択肢は印刷されていないので、会話と同じように耳で聞いて判断します。
特に大切なのが、最後の発言です。疑問文なら「何を聞かれているか」、依頼なら「何を頼まれているか」をつかみましょう。選択肢を聞きながら、問題冊子に〇や×をメモしていくと迷いにくくなります。
第2部:選択肢から会話の内容を予想する
第2部は、2人の会話を聞いたあとに質問が読まれ、印刷された4つの選択肢から答えを選びます。放送前に選択肢に目を通しておくと、会話の話題や聞くべきポイントを予想できます。
たとえば、選択肢がすべて動詞の原形で始まっていれば、誰かがこれから何をするかを問う問題だと考えられます。会話の2人のうち、どちらについて聞かれているかにも注意しましょう。
第3部:話の流れと転換点をつかむ
第3部は、ある人物の出来事や、社会・自然などの話題についての短い英文を聞いて答えます。英文の最初には、誰の話か、何の話かといった大事な情報が出てくることが多いので、冒頭から集中して聞きましょう。
話の流れを追うときは「誰が・何をした・なぜか」を意識します。But や However などのあとは話の向きが変わるので、答えにつながる情報が出てきやすいポイントです。
迷ったら消去法で絞り込む
自信を持って答えを選べないときは、明らかに違う選択肢から消していく方法が有効です。話題と関係のない選択肢や、会話と食い違う選択肢を外すだけでも、2択まで絞れることがよくあります。
先読みや消去法は、知っているだけでは本番で使えません。過去問で何度も試して、自分の手順として体に覚えさせましょう。英検の級に合わせたマンツーマン指導で、解き方のクセを一緒に見直してもらうのも効率のよい方法です。
聞き取れるようになる練習法
聞き取る力そのものを伸ばすには、過去問の音声をくり返し使い、声に出す練習を組み合わせるのが効果的です。新しい教材を増やすより、同じ音声を使い込みましょう。
過去問は1回分を通して解き、あとで分析する
過去問は、1問ずつ答え合わせをするのではなく、30問を通して解きましょう。本番では約25分間集中し続ける必要があるため、通しで解く練習がそのまま実力につながります。
解き終わったら、間違えた問題の音声を何度も聞き直します。放送文(スクリプト)を見ながら「どの単語が聞き取れなかったのか」を確かめると、自分の弱点が見えてきます。市販の過去問題集には、放送文が載っているものが多くあります。
音読とシャドーイングで耳を鍛える
シャドーイングとは、音声を聞きながら、少し遅れて同じ英語を声に出して追いかける練習です。英語の音のつながりやリズムに慣れるのに役立つとされています。
いきなりシャドーイングが難しい場合は、スクリプトを見ながらの音読から始めましょう。音とつづり、意味が結びつくことで、聞き取れる単語が増えていきます。まずは過去問の音声を使って、1日5〜10分から試してみてください。
自分のレベルに合った教材を選ぶ
一番優先したい教材は過去問の音声です。慣れてきたら、準2級レベルの問題集や、中学英語レベルの会話教材を追加するのもよいでしょう。
難しすぎる素材は内容がつかめず、続かなくなりがちです。スマートフォンで使えるアプリや動画も上手に取り入れましょう。おすすめのツールは英検準2級に使えるアプリ・動画の紹介記事にまとめています。
毎日続けるための学習スケジュール
リスニング力を上げるうえで大切なのは、毎日少しずつでも英語を聞き続けることです。週に1回まとめて2時間取り組むより、毎日15〜20分続けるほうが耳が慣れやすいとされています。
| タイミング | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 朝・通学中 | 過去問の音声を聞く | 5〜10分 |
| 夜 | 間違えた問題の音読・シャドーイング | 10〜15分 |
| 週末 | 過去問1回分を通して解く | 約30分 |
時間がない日も、5分だけ音声を聞くなど、ゼロの日を作らないことを意識しましょう。リスニング以外も含めた全体の計画は、英検準2級の勉強時間と勉強法で紹介しています。
本番で実力を出すための準備
本番では、聞き慣れた音声で耳を整え、1問のミスを引きずらないことが大切です。前日から当日にかけての過ごし方を決めておきましょう。
前日と当日の過ごし方
前日は、新しい問題に手を出すより、これまで解いた過去問の音声を聞き直すのがおすすめです。英語のスピードやリズムを思い出しておくと、本番で落ち着いて聞けます。
当日は、会場へ向かう電車の中などで少し英語を聞いておくと、耳が英語に切り替わりやすくなります。筆記で疲れを感じても、リスニングは約25分で終わります。最後の踏ん張りどころだと考えて、集中を保ちましょう。
コンピューターで受ける英検S-CBTでは、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの順に受験します。リスニングが筆記より前になるので、S-CBTで受ける人は順番の違いも知っておきましょう。
聞き取れなかった問題は引きずらない
本番で一番焦りやすいのは、1問聞き取れなかったときです。その問題のことを考え続けると、次の問題まで聞き逃してしまいます。
わからない問題は、先読みした選択肢から消去法で一番近いものを選び、すぐに次の問題の準備に移りましょう。「1問落としても残りで取り返せる」と考えることが大切です。試験前日は十分に睡眠を取り、集中できる体調で臨んでください。
一度リスニングで崩れてしまった経験がある人は、英検準2級がボロボロだったときの立て直し方も参考になります。
まとめ
英検準2級のリスニングは、正しい順番で対策すれば伸ばしやすい技能です。最後にポイントをおさらいします。
- リスニングは約25分・30問。英文はすべて1回しか読まれない。
- まず過去問を1回分解いて、どのパートで落としているかを確認する。
- 第2部・第3部は選択肢を先読みし、問われる内容を予想する。
- 過去問の音声で音読・シャドーイングをくり返し、耳を慣らす。
- 毎日15〜20分でも聞き続け、本番では1問のミスを引きずらない。
「一人ではどこが悪いのかわからない」と感じたら、プロに見てもらうのも一つの方法です。Jumpstart Englishは英検専門のオンライン英語スクールです。小学生から高校生を対象に、英検全級に対応した完全マンツーマンのオンライン指導で、一人ひとりの弱点に合わせた対策を行っています。
まずは今日、過去問のリスニングを1回分解いてみることから始めましょう。
よくあるご質問
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英検準2級のリスニングが難しいと感じる主な原因は何ですか?
主な原因は、英語特有の音の連結や変化に慣れていないこと、音声が一度しか放送されないという緊張感、そして選択肢の先読みが間に合わないことの3点です。また、筆記試験の最後に行われるため、集中力が低下していることも要因となります。
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リスニング試験の構成と問題数を教えてください。
試験は第1部(会話の応答)、第2部(会話の内容)、第3部(文の内容)の3つのパートで構成されています。各パート10問ずつの合計30問で、試験時間は約25分間です。第1部は選択肢も音声で流れますが、第2部と第3部は冊子に選択肢が印刷されています。
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スコアを上げるための具体的なコツはありますか?
最も効果的なコツは「先読み」です。指示文が流れている間に印刷された選択肢を確認し、何が問われるかを予測します。また、消去法を活用して明らかに間違いな選択肢を削ることや、メモを許可されているためキーワードを書き留めることも有効です。
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どのような練習をすれば聞き取れるようになりますか?
公式の過去問を使用し、実際の試験と同じスピードで練習することが最適です。間違えた問題はスクリプトを確認し、音声に少し遅れて発音する「シャドーイング」や、文字を見ながら音読する練習を繰り返すことで、音と意味を一致させる力を鍛えられます。
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試験本番で聞き取れなかった場合、どう対処すべきですか?
1問聞き取れなくても、すぐに気持ちを切り替えて次の問題に集中することが重要です。わからない問題に執着せず、消去法で最も可能性の高い選択肢をマークしたら、次の問題の先読みに備えるようにしましょう。
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毎日どのくらい勉強するのが効果的ですか?
週に一度まとめて練習するよりも、毎日15分から20分程度継続する方が耳を英語に慣らすために効果的です。通学時間などの隙間時間を利用して5分だけでも英語の音声を聴く習慣をつけることが、着実なスコアアップにつながります。
