「英検準2級に合格するには、どのくらい勉強すればいいの?」「1ヶ月で間に合う?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、英検3級に合格している人なら50〜100時間、英語をほぼ0から始める人なら200〜300時間以上が一般的な目安です。1ヶ月での合格は、3級レベルの基礎がある人が1日2〜3時間取り組めば十分に狙えます。
この記事では、2026年度の試験形式に合わせて、勉強時間の目安、技能別の勉強法、1ヶ月と3ヶ月の勉強スケジュールを順に紹介します。
英検準2級の勉強時間の目安
必要な勉強時間は、今の英語力によって大きく変わります。下の表は、一般的によく言われる目安をまとめたものです。英検協会が示している公式の数字ではないので、計画を立てるときの参考にしてください。
| 今の英語力 | 勉強時間の目安 | 中心になる勉強 |
|---|---|---|
| 英検3級に合格している、または同じくらいの力がある | 50〜100時間 | 準2級の単語と過去問演習 |
| 中学英語の基礎はあるが、3級は受けていない | 100〜150時間 | 中学文法の復習と準2級の単語 |
| 英語をほぼ0から始める | 200〜300時間以上 | 中学英語の文法と単語からの積み上げ |
1日の勉強時間に直すと
100時間の場合、1日1時間なら約3ヶ月、1日2時間なら約50日です。200時間なら、1日1時間で7ヶ月ほどかかります。
短期間に詰め込むより、毎日少しずつ続けるほうが単語や文法は定着しやすいとされています。部活や学校行事の予定も考えて、無理なく続けられるペースを選びましょう。
0から英検準2級を目指す場合
英語をほぼ0から始める場合は、いきなり準2級の問題集に取り組むより、中学英語の文法と単語を先に固めるほうが効率的です。
まずは5級〜3級の範囲をひととおり復習し、3級レベルの問題が解けるようになってから準2級の対策に進みましょう。1日1時間のペースなら、7〜10ヶ月ほどを見ておくと焦らずに進められます。
まず押さえたい英検準2級の試験内容(2026年度)
英検準2級は「高校中級程度」が目安の級で、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。2024年度のリニューアルでライティングが2題になったため、古い情報のまま対策しないように注意しましょう。
一次試験の構成
一次試験は、筆記(リーディングとライティング)が80分、リスニングが約25分です。2026年度第1回時点の出題形式は次のとおりです。
| 技能 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|
| リーディング | 29問 | 大問1 短文の語句空所補充(15問)/大問2 会話文の空所補充(5問)/大問3 長文の語句空所補充(2問)/大問4 長文の内容一致選択(7問) |
| ライティング | 2題 | 大問5 Eメール(語数の目安40〜50語)/大問6 意見論述(語数の目安50〜60語) |
| リスニング | 30問 | 第1部 会話の応答文選択(10問)/第2部 会話の内容一致選択(10問)/第3部 文の内容一致選択(10問) |
リスニングの放送は、どの問題も1回だけです。聞き逃した問題にこだわらず、すぐ次に切り替える練習が欠かせません。
合格基準スコアの仕組み
英検の合否は、正答数ではなく英検CSEスコアで決まります。CSEスコアとは、技能ごとの成績を共通の尺度で表したスコアのことです。
| 試験 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| 一次試験(リーディング・ライティング・リスニング) | 1,800点(各技能600点) | 1,322点 |
| 二次試験(スピーキング) | 600点 | 406点 |
各技能のスコアは、問題数に関係なく均等に配分されます。ライティングは2題しかないため、1題あたりの重みがとても大きくなります。
英検協会によると、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能の正答率6割程度の受験者の多くが合格していました。ただし、これはあくまで目安です。スコアは回ごとに算出されるため、正答数から自分でスコアを出すことはできません。
二次試験(面接)の流れ
二次試験は、面接委員1人と行う約6分間の面接です。問題カードには、50語程度のパッセージと2枚のイラスト(Picture A・B)が載っています。
- パッセージを20秒間黙読し、そのあと音読する
- No.1:パッセージの内容についての質問
- No.2・No.3:イラストについての質問
- カードを裏返し、No.4・No.5:受験者自身の考えを問う質問
評価されるのは、応答の内容・発音・語い・文法・語法・情報量です。積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度(アティチュード)も評価の対象になります。
なお、2026年度から本会場や英検S-CBTで受験する場合は、顔写真付きの身分証明書(学生証など)の原本が必要です。
技能別の勉強法
限られた勉強時間を活かすには、技能ごとにやることを決めておくのが近道です。特にライティングは1題の重みが大きいため、早めに書き方の型を身につけましょう。
単語・熟語
単語は、準2級に対応した単語帳を1冊に決めて繰り返すのが効率的です。何冊も手を広げるより、1冊を何周もするほうが覚えた単語が残りやすくなります。
覚えるときは「覚えた日・3日後・1週間後」のように、間隔をあけて復習するのがおすすめです。音声を聞きながら覚えると、リスニングの対策にもつながります。単語帳の選び方は英検準2級の単語対策ガイドで詳しく紹介しています。
リーディング
リーディングは、知っているかどうかで決まる語句問題と、本文から根拠を探す長文問題に分かれます。語句問題は単語力がそのまま得点になるので、わからない問題に時間をかけすぎないことが大切です。
長文の内容一致問題では、先に設問を読んでから本文を読むと、答えの根拠を見つけやすくなります。自分の知識や想像ではなく、必ず本文に書かれている内容をもとに選ぶ習慣をつけましょう。
ライティング(Eメール・意見論述)
ライティングは2題とも「型」を覚えると安定しやすい技能です。短期間でも伸ばしやすいので、勉強時間を優先して割り当てましょう。
Eメール問題では、Alexという人物からのメールに返信します。Alexの質問に答えたうえで、メール中の下線部について具体的な質問を2つ書くのが決まりです。書き方の手順は英検準2級のEメール問題の対策で例題とあわせて解説しています。
意見論述問題では、QUESTIONに対して自分の意見と理由を2つ書きます。基本の流れは「I think 〜. First, 〜. Second, 〜. For these reasons, 〜.」です。この型を覚えておくと、まとまった英文を書きやすくなります。
問題冊子には、質問やEメールに対応していない解答は0点になることがあると書かれています。書いた英文は先生などに添削してもらい、質問にきちんと答えられているかを確認しましょう。
自分では間違いに気づきにくいのがライティングの難しいところです。英検に特化したマンツーマン指導で型の習得から添削までまとめて見てもらうのも、効率よく伸ばす方法のひとつです。
リスニング
リスニングでは、放送が始まる前に選択肢に目を通しておく「先読み」が効果的です。何が問われそうかを予想しておくと、聞くべきポイントに集中できます。
放送は1回だけなので、1問を聞き逃しても引きずらないことが大切です。過去問の音声を繰り返し聞き、スクリプトで内容を確かめてから聞き直すと、聞き取れる部分が増えていきます。詳しい練習法は英検準2級のリスニング対策をご覧ください。
面接(二次試験)
面接対策では、実際に声に出して答える練習が欠かせません。学校や塾の先生に面接官役を頼めるのが理想ですが、難しければ音読と一人での応答練習から始めましょう。
英検協会のウェブサイトでは、入室から退室までの流れをアニメーションで紹介する「英検バーチャル二次試験」が公開されています。本番の雰囲気を事前につかんでおくと安心です。質問への答え方は英検準2級・二次試験の対策まとめも参考にしてください。
1ヶ月で英検準2級に合格する勉強スケジュール
1ヶ月での合格を目指せるのは、英検3級に合格しているか、同じくらいの力がある人です。1日2〜3時間、合計60〜90時間ほど確保できれば、十分に仕上げられる可能性があります。
一方、中学英語の基礎があやしい段階から1ヶ月で合格するのは簡単ではありません。その場合は、2〜3ヶ月かけて着実に進めるほうが結果につながりやすいでしょう。
4週間のプラン
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 単語を集中して覚える。過去問を1回分解いて、苦手な技能を把握する |
| 2週目 | 苦手な技能を集中して演習する。ライティングの型を覚え、毎日1題書く |
| 3週目 | 過去問2〜3回分を時間を計って解く。リスニングの先読みを毎日練習する |
| 4週目 | 間違えた問題を復習して仕上げる。面接の音読と応答を毎日5〜10分練習する |
過去問は、英検協会のウェブサイトで過去1年分(3回分)が公開されています。市販の過去問題集を使う場合は、2024年度以降の新しい形式に対応したものを選びましょう。
1週間しかない場合
1週間で合格を狙えるのは、すでに準2級に近い力がある人に限られます。基礎が固まっていない状態から1週間で仕上げるのは現実的ではありません。
残り1週間なら、新しい教材には手を出さず、次の3つに絞りましょう。
- 過去問を1〜2回分解き、出題形式と時間配分を体に覚えさせる
- ライティング2題の型を覚え、実際に数題書いてみる
- これまで使ってきた単語帳で、覚えきれていない単語だけを見直す
3ヶ月で合格を目指す勉強スケジュール
3ヶ月あれば、基礎固めから本番形式の演習までバランスよく進められます。中学英語の復習が必要な人にも取り組みやすい期間です。
| 時期 | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目(インプット期) | 単語帳を1周し、熟語と中学・3級レベルの文法を復習する | 60〜90分 |
| 2ヶ月目(演習期) | 過去問や問題集で各技能を演習する。ライティングの型とリスニングの先読みに慣れる | 90〜120分 |
| 3ヶ月目(仕上げ期) | 時間を計って過去問を解き、弱点を補強する。面接の練習も並行して進める | 90〜120分 |
受験日から逆算して計画を立てる
スケジュールは、受験日から逆算して組むと無理がありません。2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)で、申込期間は2026年10月30日〜12月14日です。
10月下旬に勉強を始めれば、第3回の本番までちょうど3ヶ月ほどになります。日程や申込方法の詳細は英検準2級の試験日程・申し込みまとめで確認できます。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
コンピューターで受ける英検S-CBTなら、原則毎週土日に実施されており(級や地域によって異なります)、同じ検定回の中で同じ級を最大3回まで受けられます。従来型の日程が合わない人は、こちらも検討してみてください。
教材は3種類に絞る
教材は、単語帳・過去問・ライティングの問題集の3種類があれば基本的な対策はできます。
- 単語帳:準2級に対応したものを1冊。音声付きのものを選ぶとリスニング対策にも使えます
- 過去問:英検協会のウェブサイトで公開されている3回分と、市販の過去問題集。本番の形式に慣れるために欠かせません
- ライティングの問題集:Eメールと意見論述の両方に対応したものを1冊
何冊も買いそろえるより、選んだ教材を繰り返し使い込むほうが実力につながります。
本番で得点を落とさない時間配分
筆記の80分のうち、ライティング2題に35分前後を残すのがひとつの目安です。リーディングに時間をかけすぎて、ライティングを書ききれないのが一番もったいない失敗です。
| 大問 | 時間の目安 |
|---|---|
| 大問1(短文の語句空所補充) | 約10分 |
| 大問2(会話文の空所補充) | 約5分 |
| 大問3・4(長文) | 約25分 |
| 大問5(Eメール) | 約15分 |
| 大問6(意見論述) | 約20分 |
| 見直し | 約5分 |
長文で迷った問題には印をつけて先に進み、最後に時間が残ったら戻りましょう。過去問を解くときから時間を計り、自分に合った配分を見つけておくと本番で慌てずにすみます。
英検準2級の合格率と難易度
英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。インターネット上で見かける準2級の合格率は、過去に公表されていたとされる数値をもとにした参考値で、今の合格率ではありません。
一方、合格基準スコアは回によって変わらず固定されています。合格率の数字を気にするより、各技能のスコアをバランスよく伸ばすことに集中しましょう。
また、2025年度からは準2級と2級の間に「準2級プラス」という級が新設されました。準2級に合格したあと、2級に向けた次の目標として活用できます。
まとめ
英検準2級は、自分の今の力に合った計画を立てて取り組めば、十分に合格を狙える試験です。最後にポイントをおさらいします。
- 勉強時間の目安は、3級合格レベルなら50〜100時間、0からなら200〜300時間以上
- 1ヶ月で合格を目指すなら、3級レベルの基礎があることが前提。1日2〜3時間を確保する
- ライティングは2題で1技能分のスコアを占めるため、型を覚えて優先的に対策する
- リスニングは放送が1回だけ。先読みと気持ちの切り替えを練習しておく
- 受験日から逆算して、インプット・演習・仕上げの順に進める
独学で進めていて「何が足りないのかわからない」と感じたら、プロに見てもらうのも一つの方法です。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に英検全級に対応した完全マンツーマンのオンライン指導を行っています。
自宅から受講できるので、部活や学校で忙しい中学生・高校生でも続けやすいのが特長です。英検準2級の合格に向けて、今日から一歩ずつ始めてみましょう。
よくあるご質問
-
英検準2級のレベルはどのくらいですか?
英検準2級は高校中級程度のレベルで、日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。主に高校1から2年生レベルとされていますが、中学生や社会人の受験者も多く、大学入試での優遇や単位認定にも活用されています。
-
2024年度のリニューアルで試験内容はどのように変わりましたか?
一次試験のライティング問題が1題から2題に増加しました。これまでの意見論述問題に加え、新たにEメールへの返信問題が追加されています。配点への影響が大きいため、ライティング対策がより重要になっています。なお、二次試験の内容に変更はありません。
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合格には何点くらいのスコアが必要ですか?
合否はCSEスコアという統計的手法で算出されるスコアで判定されます。一次試験は1,800点満点中1,322点、二次試験は600点満点中406点が合格基準です。各技能で正答率6割程度を確保することが合格の目安とされています。
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合格までに必要な勉強時間はどのくらいですか?
現在の英語力によりますが、英検3級程度の基礎がある場合は50から100時間、ゼロから始める場合は200から300時間以上が目安です。1ヶ月で合格を目指すなら、1日2から3時間の集中的な学習が必要です。
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一次試験の筆記試験におけるおすすめの時間配分はありますか?
スコアへの影響が大きいライティング2題に30から35分という十分な時間を確保することが重要です。リーディングは、大問1の語彙問題を10から12分、大問2の会話文を5から8分、大問3の長文読解を25から30分程度で解き進めるのが目安です。
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二次試験(面接)ではどのようなことが評価されますか?
パッセージの音読や質問への回答内容に加え、アティチュード(積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢)が評価されます。完璧な英語でなくても、意欲的に答えようとする姿勢を見せることが大切です。一次試験合格者の二次試験合格率は80パーセント以上と高い傾向にあります。
