「英検準2級って、中学生が取ったらすごいの?」「偏差値でいうとどのくらい?」「中3なのにまだ準2級を持っていないけど大丈夫?」
このような疑問を持つ保護者の方や、準2級を目指す中学生・高校生は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、英検準2級に公式の偏差値はありません。レベルの目安は「高校中級程度」で、CEFRではA2に当たります。文部科学省の調査では、公立高校3年生のうちA2相当以上に達している生徒は約半数です。中学生で合格していれば、国が中学卒業時に目指すレベルを1段階上回っていることになります。
この記事では、偏差値の考え方、2026年度の試験内容、中学生・高校生の到達状況、合格するための勉強法を順に解説します。
英検準2級のレベルと偏差値の目安
英検は級ごとの合否と英検CSEスコアで結果を出す試験なので、偏差値は出ません。レベルをつかむには、英検協会が示す目安とCEFRを使うのが確実です。
公式の目安で見る英検準2級のレベル
| 級 | 英検協会の目安 | 合格者のCEFR |
|---|---|---|
| 3級 | 中学卒業程度 | A1 |
| 準2級 | 高校中級程度 | A2 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | A2 |
| 2級 | 高校卒業程度 | B1 |
準2級は、中学英語を土台に、高校で学ぶ語彙や文法も必要になる級です。3級より一段難しく、英語を「使う力」が本格的に問われ始めます。詳しい難易度は英検準2級の難易度の解説で紹介しています。
偏差値で語られる数字には注意
インターネット上では「英語の偏差値55〜60程度」「中学生なら偏差値60前後」といった目安を見かけることがあります。ただし、これらは公式のデータにもとづく数字ではありません。
偏差値は、どの模試を、どんな集団が受けたかによって大きく変わります。同じ力でも、受験者のレベルが高い模試なら偏差値は低めに出ます。偏差値は参考程度にとどめ、過去問で実際に何割取れるかを確かめるほうが確実です。
英検準2級の試験内容(2026年度)
英検準2級は、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)の2段階で行われます。2024年度のリニューアルでライティングが2題になったので、古い情報で対策しないよう注意しましょう。
| 試験 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 一次・筆記 | 80分 | リーディング29問(2023年度までは37問)、ライティング2題(Eメール・意見論述) |
| 一次・リスニング | 約25分 | 30問(放送はすべて1回) |
| 二次・面接 | 約6分 | 面接委員1人と英語で面接(音読と質問への応答) |
合否は英検CSEスコアで判定されます。一次試験は1,800点満点中1,322点、二次試験は600点満点中406点が合格基準スコアです。一次と二次はそれぞれ別に判定され、一次に合格した人だけが二次に進みます。
必要な語彙数は3,000語台と言われることが多いですが、協会が示す公式な数字ではありません。単語帳1冊を仕上げることを目標にするとよいでしょう。
中学生・高校生の取得率はどのくらい?
英検協会は、級別の合格率や学年別の取得率を公表していません。参考になるのは、文部科学省が公立の中学校・高校を対象に毎年行っている「英語教育実施状況調査」です。
高校生:3年生の約半数がA2相当以上
令和7年度の調査(2026年2月1日時点)では、公立高校3年生のうち、CEFR A2(英検準2級)相当以上の生徒は52.4%でした。
このうち、英検などの外部検定で実際にA2相当以上の結果を取得している生徒は32.5%です。残りの19.9%は、資格はないものの、相当の力があると英語の先生が判断した生徒です。
国の第4期教育振興基本計画(2023〜2027年度)では、この割合を高校卒業段階で6割以上にする目標が掲げられています。高校生にとって準2級は、国が目安とする到達レベルそのものといえます。
中学生:国の目標は3級(A1)相当
中学校については、卒業段階でCEFR A1(英検3級)相当以上を目指すのが国の目標です。同じ令和7年度の調査では、公立中学校3年生のうちA1相当以上の生徒は54.6%でした。
つまり、中学生で準2級(A2)に合格していれば、国が中学卒業時に目指すレベルより1段階上の力があることになります。
学年別に見た準2級の位置づけ
学年別の取得率の公式データはありませんが、学校で学ぶ範囲と比べると、準2級の位置づけは次のように考えられます。
| 学年 | 準2級の位置づけ |
|---|---|
| 中1・中2 | 学校では中学英語の途中。準2級には高校レベルの語彙や文法の先取りが必要 |
| 中3 | 学校の学習範囲は3級(中学卒業程度)に当たる。準2級は一段上の目標 |
| 高1・高2 | 授業で高校の語彙・文法を学び、準2級の範囲に近づいていく時期 |
| 高3 | 国が高校卒業時の目安とするA2(準2級)相当に当たる |
中3でまだ準2級を持っていなくても、心配しすぎる必要はありません。まずは3級レベルの内容をしっかり固めてから、準2級に進むのが着実です。
中学生が英検準2級を持つのはすごい?
中学生で準2級に合格するのは、十分に評価できることです。高校中級程度の英語力を、中学生のうちに身につけている証明になるからです。
高校受験での扱いは地域と学校で違う
ただし、準2級が高校入試でどう扱われるかは、都道府県や学校によって大きく違います。たとえば大阪府の公立高校入試では、英検の級を英語の点数に読み替える制度がありますが、対象は2級以上です。
一方で、私立高校には、推薦や併願優遇の基準、加点、特待生の条件などに英検を使う学校があります。対象になる級や条件は学校ごと・年度ごとに違うため、志望校の募集要項で必ず確認しましょう。地域や学校ごとの扱いのパターンは、英検は高校受験で有利かで詳しく解説しています。
入試で使うなら受験のタイミングに注意
準2級は二次試験まであるので、最終的な合否が出るのは一次試験の1か月半ほど後です。2026年度第3回の場合、一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)で、二次試験の合否は3月になります。
入試の出願や事前相談に間に合わせるには、それより前の回で合格しておく必要があります。受験する年度の日程から逆算して計画を立てましょう。最新の日程は英検公式サイトでご確認ください。
英検準2級に合格するための勉強法
合格には、4技能をバランスよく伸ばすことが大切です。一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの合計で判定されるため、ほかの技能で補うこともできますが、極端に苦手な技能を作らないようにしましょう。
単語・語彙
語彙対策は最優先です。旺文社の『英検準2級 でる順パス単』のように、よく出る順に並んだ単語帳を1冊決めて、くり返し使いましょう。
意味だけでなく、例文の中での使われ方もあわせて覚えるのがコツです。音声を聞きながら覚えればリスニング対策にもなります。1日20〜30語を目安に、毎日続けましょう。単語帳の選び方は英検準2級の単語対策ガイドで紹介しています。
リーディング・リスニング
リーディングは、過去問を時間を計って解き、時間配分の感覚をつかむことから始めましょう。英検協会によると、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能の正答率6割程度の受験者の多くが合格していました。これはあくまで目安ですが、現状を知る基準になります。
リスニングは、放送がすべて1回だけです。過去問の音声を毎日少しずつ聞き、選択肢を先に読んでおく練習をしましょう。
ライティング(Eメール・意見論述)
ライティングは、Eメール問題(語数の目安40〜50語)と意見論述(語数の目安50〜60語)の2題です。
Eメール問題では、Alexという人物からのメールに返信します。質問に答えたうえで、メールの下線部について具体的な質問を2つ書く必要があります。意見論述では、QUESTIONに対して自分の意見と理由を2つ書きます。
どちらも「意見→理由→まとめ」のような型を覚えると書きやすくなります。自分では間違いに気づきにくいので、英検に特化したマンツーマン指導などで添削を受けるのも効果的です。
二次試験(面接)
面接は約6分で、パッセージの音読、パッセージやイラストについての質問、受験者自身の考えを問う質問に英語で答えます。
流れを把握し、よく出る質問のパターンを声に出して練習しておけば、スピーキングが苦手でも対応できます。聞き返すときのフレーズも準備しておくと安心です。勉強時間の目安やスケジュールは英検準2級の勉強時間と勉強法で紹介しています。
英検準2級を取得するメリットと次の目標
準2級の取得には、入試での活用と、英語力の客観的な証明という2つのメリットがあります。
- 高校受験:私立高校を中心に、推薦・併願優遇の基準や加点などに英検を使う学校がある。
- 大学入試:大学や入試方式によっては、英検の級やスコアを出願資格や加点に使える。準2級で使えるかは大学ごとに違う。
- 英語力の証明:履歴書や学校の活動記録に書ける、客観的な英語力の証明になる。
大学入試での使い方は英検準2級の受験・就活での活かし方もあわせてご覧ください。
準2級に合格したら、次は2025年度に新設された準2級プラス(高校上級程度)か、2級(高校卒業程度)が目標になります。中学生のうちに準2級を取っておくと、高校で2級以上を目指すステップが組みやすくなります。
まとめ
- 英検準2級に公式の偏差値はない。レベルの目安は高校中級程度、CEFRではA2。
- 公立高校3年生のうちA2相当以上は52.4%(令和7年度)。実際に資格などを取得しているのは32.5%。
- 中学生の国の目標は3級(A1)相当。中学生で準2級に合格していれば、それを1段階上回る。
- 高校入試での扱いは地域・学校で違うので、志望校の募集要項で確認する。
- 単語・4技能・面接をバランスよく対策し、過去問で実力を確かめる。
まずは過去問を1回分解いて、今の実力を確認するところから始めましょう。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。英検全級に対応した完全マンツーマンのオンライン指導で、一人ひとりの目標に合わせた対策を行っています。
よくあるご質問
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中学生が英検準2級を取得するのはすごいことですか。
はい、十分に評価されることです。英検準2級は高校中級程度のレベルとされており、本来は高校生が目指す級です。中学生のうちに取得できれば、英語力の高さを示す明確な証拠になります。高校受験においても、内申点の加算や入試の点数保証制度などの優遇措置につながる大きなアドバンテージとなります。
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合格にはどのくらいの単語数や英語力が必要ですか。
語彙力の目安は約3,600語で、中学で学ぶ基本語彙に加えて高校初級程度の表現が求められます。国際的な指標であるCEFRではA2レベル(身近な話題について基本的な情報交換ができるレベル)に相当します。偏差値で言えば、中学生なら60前後、高校生なら平均より上の実力を持っている層が合格しやすい水準です。
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2024年度の試験リニューアルで何が変わりましたか。
一次試験の問題構成が変更されました。リーディングの問題数が37問から29問に減少した一方で、ライティングがこれまでの「意見論述」に「Eメール問題」を加えた2題構成になり、配点の比重が増しています。リスニング(約25分・30問)や、二次試験の面接形式(約6分)には大きな変更はありません。
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中学生や高校生の取得率・合格率はどのくらいですか。
公式な最新統計はありませんが、過去のデータでは中学3年生の合格率は約38%、高校生の英検準2級以上の取得率は約36.4%(2015年度)となっています。中学生の受験者は英語学習に意欲的な層が多いため、高校生よりも合格率が高くなる傾向があります。文部科学省は、高校卒業段階で準2級相当以上を達成する生徒を5割以上にする目標を掲げています。
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効果的な勉強法を教えてください。
4技能をバランスよく対策することが重要です。語彙は頻出順の単語帳を使い、1日20〜30語を目安に音声と合わせて覚えましょう。ライティングは「型(テンプレート)」を身につけることがスコアアップの近道です。二次試験の面接対策では、試験の流れを把握し、よく出る質問パターンへの回答や聞き返す際のフレーズを練習しておくことが有効です。
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新設される「準2級プラス」とは何ですか。
2025年度から英検準2級と2級の間に導入される新しい級です。準2級に合格した後、より上位の2級に進む前のステップとして活用できる級になります。準2級合格後のさらなる目標として意識しておくとよいでしょう。
