英検準2級ライティングは、Eメール問題と意見論述問題の2題です。どちらも毎回ほぼ同じ形式で出るため、解答の「型」を覚えておくのがいちばんの近道です。
ただし、型どおりに書いても、問いに答えていなければ得点になりません。この記事では、2026年度の試験形式に沿って、問題形式と採点基準、テンプレート、使える表現、模範解答、失点しやすいミスまでを順に解説します。
英検準2級ライティングの問題形式と配点
英検準2級のライティングは、一次試験の筆記の最後に出る2題です。2024年度のリニューアルで1題から2題に増え、現在は次の形式です。
| 問題 | 内容 | 語数の目安 |
|---|---|---|
| 大問5:Eメール | 外国人の知り合い(Alex)からのメールに返信する。Alexの質問に答え、下線部の特徴を問う具体的な質問を2つ書く。 | 40〜50語 |
| 大問6:英作文(意見論述) | QUESTIONに対して、自分の意見と理由を2つ書く。 | 50〜60語 |
意見論述のテーマは、学校生活や日常生活など身近な話題が中心です。たとえば「学生は夏休みの学習計画を立てるべきか」のような、賛成か反対かを選べる形で問われます。
ライティングは一次試験のスコアの3分の1
準2級の一次試験では、3技能に英検CSEスコアが各600点ずつ配分されています。3技能とは、リーディング・リスニング・ライティングです。英検CSEスコアとは、技能ごとの成績を共通の尺度で表した英検の公式スコアです。
つまり、2題しかないライティングだけで一次試験の満点1800点のうち600点を占めます。一次試験の合格基準スコアは1322点なので、ライティングの出来は合否に大きく影響します。スコアの仕組みは英検準2級の合格点・スコア・配点の解説で詳しく紹介しています。
採点の観点
英作文(意見論述)は4つの観点、Eメールは構成を除く3つの観点で採点されます。各観点は0〜4点です。
- 内容:意見とそれに沿った理由2つが含まれているか(Eメールは、課題で求められている内容が含まれているか)。
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的か(英作文のみ)。
- 語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか。
- 文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか。
満点は、英作文が16点(4観点×4点)、Eメールが12点(3観点×4点)です。
特に注意したいのは、問いに答えていない解答は0点になることがあるという点です。語彙や文法が正確でも、QUESTIONやEメールの指示からずれると得点になりません。まずは「問われたことに正しく答える」ことを最優先にしましょう。
英検準2級ライティングで得点するコツ
得点を安定させるコツは、立場をはっきり示し、理由を2つ、それぞれ説明を添えて書くことです。書き始める前の準備で、答案の出来はほぼ決まります。
意見と理由2つをはっきり書く
意見論述では、最初の文で賛成か反対かを明確にします。そのうえで理由を2つ挙げると、「内容」の観点で求められる要素がそろいます。
どちらの立場を取るか迷ったら、英語で理由を2つ書きやすいほうを選びましょう。本心と違う立場でもかまいません。
理由が思いつかないときは書く前にメモを作る
いきなり英語で書き始めると、途中で理由が続かなくなりがちです。書く前に1〜2分使って、次の順でメモを作ると安定します。
- QUESTIONを読み、何について聞かれているかを確認する。
- 賛成・反対のうち、理由を思いつきやすいほうを選ぶ。
- 理由を2つ、日本語で箇条書きにする。
- 簡単な英語に直せるかを確かめ、難しければ理由そのものを変える。
一度決めた立場は、最後まで変えないことが大切です。途中で反対の立場に聞こえる文が入ると、構成の評価が下がります。
理由には具体例や説明を1文添える
「便利だから」「楽しいから」だけでは、理由として弱く見えます。なぜそう言えるのかを1文で補うと、説得力が増します。
- 理由:スマートフォンは便利だ(Smartphones are useful.)。
- 説明:わからない言葉があってもすぐに調べられる(We can look up new words quickly.)。
For example や For instance を使って、一般的な事実や身近な例を示すのも効果的です。個人的すぎる体験より、多くの人が納得できる例を選びましょう。
語数の目安から大きく外れない
語数の目安は、Eメールが40〜50語、意見論述が50〜60語です。大きく足りないと、説明不足と判断されやすくなります。
一方で、語数を増やそうとして関係のない内容を足すと、問いに答えていないと見なされるおそれがあります。テンプレートどおりに書けば、自然に目安の語数に近づきます。
英検準2級ライティングのテンプレート
ここでは、どのテーマにも使える基本の型を紹介します。型を暗記してから書く練習を重ねると、本番でも迷わずに書けます。
意見論述の基本構成
意見論述は「意見→理由1→理由2→結論」の順に書きます。各理由には説明を1文添えるのが基本です。
| 順番 | 役割 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 1 | 意見を示す | I think that ~. / I do not think that ~. |
| 2 | 理由1と説明 | First, ~. For example, ~. |
| 3 | 理由2と説明 | Second, ~. Also, ~. |
| 4 | 結論 | For these reasons, I think that ~. |
結論は、最初の意見を別の言い方で繰り返すのが理想です。言い換えが難しければ、同じ表現を使っても問題ありません。
Eメール問題の基本構成
Eメールの解答欄の前後には、あいさつと結びがあらかじめ印刷されています。あいさつは「Hi, Alex! Thank you for your e-mail.」、結びは「Best wishes,」です。そのため、本文だけを書けば大丈夫です。
| 順番 | 役割 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 1 | メールへのひとこと | That sounds great. / I’m glad to hear that. |
| 2 | 下線部についての質問1 | What kind of ~? / How big is ~? |
| 3 | 下線部についての質問2 | Also, how often ~? / Where did you ~? |
| 4 | Alexの質問への答えと理由 | As for your question, I think ~. ~. |
いちばんのポイントは質問2つです。下線部の特徴(種類・大きさ・頻度・場所など)を具体的に聞くようにしましょう。Eメール問題だけを詳しく知りたい方は、英検準2級Eメール問題の書き方と例題もあわせて読んでみてください。
そのまま使える表現・定型文
よく使う表現を覚えておくと、書く時間が短くなり、語彙や文法のミスも減らせます。
| 場面 | 表現 | 意味 |
|---|---|---|
| 意見 | I think that ~. | 〜だと思います |
| 意見 | I do not think that ~. | 〜だとは思いません |
| 意見 | In my opinion, ~. | 私の意見では〜 |
| 意見 | I agree that ~. / I disagree with ~. | 〜に賛成です/〜に反対です |
| 理由・例 | I have two reasons. | 理由は2つあります |
| 理由・例 | First, ~. / Second, ~. | 第一に〜/第二に〜 |
| 理由・例 | For example, ~. / For instance, ~. | たとえば〜 |
| 理由・例 | This is because ~. | これは〜だからです |
| 理由・例 | In addition, ~. / Also, ~. | さらに〜/また〜 |
| 結論 | For these reasons, ~. | これらの理由から〜 |
| 結論 | Therefore, ~. / That is why ~. | したがって〜/そういうわけで〜 |
表現を1つの答案に詰め込みすぎないことも大切です。理由1と理由2で違うつなぎ言葉を使うと、文章に変化が出ます。さらに多くの決まり文句は英検準2級ライティングで使える決まり文句まとめで紹介しています。
模範解答で書き方を確認する
テンプレートと表現を使った解答例を見てみましょう。どちらも練習用に作成した問題です。
意見論述の解答例
QUESTION
Do you think it is good for students to make study plans for their summer vacations?
解答例(賛成の立場)
I think it is good for students to make study plans for their summer vacations. First, a plan helps students use their time well. They can avoid playing video games all day. Second, finishing planned tasks gives students confidence. They will feel ready for the new term. For these reasons, I think study plans are helpful.
- 最初の文で賛成の立場を示しています。
- First と Second で理由を2つ挙げ、それぞれに説明を1文添えています。
- 最後に For these reasons で意見を言い換えて締めています。
- 語数は56語で、目安の50〜60語に収まっています。
Eメールの解答例
Alexのメール(要約):家族で先月から野菜の家庭菜園(a vegetable garden)を始めたと書かれています。友達はベランダで野菜を育てているそうです。ここでは太字部分が下線部だとします。
Alexの質問:Do you think more people will grow vegetables at home in the future?
解答例
I’m glad you enjoy your new garden. What kinds of vegetables are you growing? Also, how often do you need to water them? As for your question, I think more people will grow vegetables at home. Fresh vegetables are healthy, and growing them can also save money.
- 最初にメールの内容にひとこと反応しています。
- 下線部(家庭菜園)の特徴について、育てている野菜の種類と水やりの頻度を質問しています。
- As for your question で、Alexの質問に意見と理由を答えています。
- 語数は47語で、目安の40〜50語に収まっています。
自分の答案がどの観点で点を取れていて、どこが足りないかは、自分ではなかなか判断できません。英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けると、弱点を短期間で直しやすくなります。
よくある失点パターンと見直しのポイント
失点の多くは、語数や内容のずれ、そして小さな文法ミスです。書き終えたら必ず見直しの時間を取りましょう。
語数不足と関係のない内容
意見論述で50語を大きく下回ると、説明が足りないと判断されやすくなります。各理由に説明を1文ずつ入れると、自然に語数を確保できます。
解答欄の外に書いた内容は採点されません。解答欄の広さを確認してから書き始めましょう。
観点別に気をつけること
- 内容:理由に「なぜそう言えるのか」を1文添える。
- 構成:意見と結論の立場をそろえ、途中で矛盾しない。
- 語彙:難しい単語より、正確に書ける単語を選ぶ。つづりに自信がなければ言い換える。
- 文法:Because it is fun. のように、Because 節だけで文を終えない。
提出前の見直しチェックリスト
- 三人称単数の s を忘れていないか。
- 時制がそろっているか(過去の話は過去形か)。
- 名詞の単数・複数や a / an は正しいか。
- 文末のピリオドやカンマが抜けていないか。
- 語数が目安の範囲に近いか。
- 結論が最初の意見と矛盾していないか。
本番までの練習法と時間配分
ライティングは「型を覚える→実際に書く→直してもらう」の繰り返しで伸びるとされています。本番と同じ条件で書く練習も欠かせません。
過去問で時間を計って書く
英検の公式サイトでは、直近の過去問を無料で公開しています。市販の問題集を使う場合は、2024年度のリニューアル後の形式に対応したものを選びましょう。過去問の入手方法は英検準2級の過去問・練習問題まとめで紹介しています。
練習問題の数を増やしたい方は、英検準2級ライティングの練習問題と文法まとめも活用してください。
短い英文を毎日書いて表現を増やす
テンプレートは即効性がありますが、どのテーマにも対応できる力は日々の積み重ねでつきます。次のような練習が取り入れやすいでしょう。
- 短い英語日記:主語と動詞のそろった短い文を、毎日数文書く。
- 表現の借用:模範解答の文を使い、単語だけ入れ替えて自分の文を作る。
- ツールでの確認:書いた英文を文法チェックツールなどで確かめ、ミスの傾向を知る。
時間配分の目安
準2級の筆記試験(リーディングとライティング)は80分です。ライティング2題には、合わせて25分前後を目安に残しておくと安心です。
完璧な英文をめざして手が止まるより、簡単な英語で確実に伝えるほうが得点につながります。時間を決めて書き切る練習をしておきましょう。
まとめ:型を覚えて、問いに正しく答える
英検準2級のライティングは、Eメールと意見論述の2題で、一次試験のスコアの3分の1を占めます。まずはこの記事のテンプレートと表現を覚え、過去問で時間を計って書いてみましょう。
ライティングは自己採点が難しい技能です。学校や塾の先生に見てもらうほか、完全マンツーマン・完全オンラインの英検対策で添削を受けるのも一つの方法です。小学生から高校生まで、級に合わせた指導を受けられます。
よくあるご質問
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2024年度のリニューアルによって英検準2級のライティングは何が変わりましたか?
出題数が1題から2題に増えました。具体的には、外国人の知り合いからのメールに返信する「Eメール問題」と、与えられたトピックに対して自分の意見を述べる「意見論述問題」の2種類が出題されます。
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ライティングの配点は合否にどの程度影響しますか?
ライティングは技能全体の3分の1を占めており、CSEスコアで600点が割り当てられています。2問だけで全体の3分の1のウェイトがあるため、合否に大きく影響する重要なパートです。
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ライティングで0点になってしまうのはどのような場合ですか?
問い(QUESTION)に正しく答えていない場合、語彙や文法が正確でもすべての観点で0点になる可能性があります。また、解答欄の外に書いた内容も採点対象になりません。
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自分の考えが思いつかない場合、どうすればいいですか?
意見論述問題では、自分の本心を正直に書く必要はありません。理由を2つ英語で書きやすい方の立場(賛成か反対か)を選ぶのが合格点を取るためのコツです。
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合格点を取るための基本的な構成(型)を教えてください。
意見論述問題では「意見の表明」「理由1と補足」「理由2と補足」「結論」の4段落構成が基本です。Eメール問題では「メールへの反応」「具体的な2つの質問」「相手への質問への回答」という流れで書くことが推奨されています。
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語数はどのくらいを目安に書くべきですか?
Eメール問題は40〜50語、意見論述問題は50〜60語が目安です。語数が大幅に不足すると減点対象になるため、テンプレートを活用して適切な分量を確保しましょう。
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試験本番ではライティングに何分くらい時間を割くべきですか?
筆記試験の時間は合計75分ですが、ライティングの2題に合わせて約25分を目安に取り組むのが理想的です。
