英検準2級に合格したあと、「TOEIC(トーイック)に換算すると何点くらい?」「CEFRではどのレベル?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、英検とTOEICの公式な換算表はありません。ただし、どちらの試験もCEFR(国際的な語学力の基準)との対応を公表しています。CEFRを通して比べると、英検準2級の合格レベル(A2)は、TOEIC L&Rでリスニング110点・リーディング115点以上がひとつの目安になります。
この記事では、TOEICへの換算の考え方、CEFRのレベル、公文英語の教材との関係、次に目指すステップを順に解説します。
英検準2級はTOEIC何点くらい?換算の目安
英検準2級とTOEICを直接結びつける公式の換算表はないため、共通のものさしであるCEFRを使って比べるのが確実です。
CEFRを通した換算の目安
英検協会は、準2級の合格者をCEFRのA2相当としています。一方、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、TOEIC L&RのスコアとCEFRの対応を次のように示しています。
| CEFR | 英検の合格者(目安) | TOEIC L&R リスニング | TOEIC L&R リーディング |
|---|---|---|---|
| B1 | 2級 | 275点〜 | 275点〜 |
| A2 | 準2級・準2級プラス | 110点〜 | 115点〜 |
| A1 | 3級 | 60点〜 | 60点〜 |
表の数字は、それぞれのレベルに対応する最低スコアです。2つを単純に足すと、A2はおおよそ合計225点以上、B1は合計550点以上になります。
つまり、英検準2級の合格レベルは、TOEIC L&Rでいえば「合計225点以上、550点未満」のゾーンに当たると考えられます。幅がかなり広いので、あくまで大まかな目安として受け止めてください。
換算するときの注意点
換算の数字をそのまま信じすぎないことが大切です。理由は次の3つです。
- 英検準2級は読む・聞く・書く・話すの4技能を測りますが、TOEIC L&Rは聞く・読むの2技能だけを測ります。
- 英検とTOEICのCEFR対応は、それぞれの試験機関が別々に行った研究にもとづいています。
- 同じ準2級の合格者でも、余裕をもって合格した人とぎりぎりで合格した人では実力に差があります。
TOEICのスコアが必要な場合は、換算の目安を参考にしながら、実際にTOEICを受けて確かめるのが確実です。
英検準2級はどのくらいのレベル?
英検準2級は、英検協会が「高校中級程度」を目安としている級です。5級から1級までの8段階のうち、3級と準2級プラスの間に位置します。
学校・趣味・旅行・科学・環境など扱うテーマが広がり、3級より語彙や読解の難しさが上がります。必要な語彙数は3,000語前後と言われることが多いですが、これは協会の公式な数字ではなく一般的な目安です。
試験は、一次試験(筆記80分・リスニング約25分)と二次試験(面接約6分)で行われます。2024年度のリニューアルでライティングにEメール問題が加わり、書く力がより重視されるようになりました。詳しい難易度は英検準2級の難易度の解説で紹介しています。
英検準2級のCEFRレベルはA2
英検準2級に合格した人の英語力は、CEFRではA2に相当します。ここでは、CEFRの基本と、成績表での表示のされ方を確認しておきましょう。
CEFRとは
CEFR(セファール)は「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれる、外国語の力を測る国際的な基準です。欧州評議会が2001年に公開し、英語以外の言語でも使われています。
レベルはA1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階で、C2が最も高いレベルです。「何点取れたか」ではなく「その言語を使って何ができるか」で力を表すのが特徴です。
成績表ではA1またはA2が表示される
英検の成績表には、英検CSEスコアにもとづくCEFRレベルが表示されます。準2級の成績表でCEFRを算出できる範囲はA1〜A2です。
準2級の合格基準スコアは、一次(1,322点)と二次(406点)を合わせて1,728点です。これは4技能総合のA2(1,700〜1,949点)の範囲に入ります。つまり、ぎりぎりで合格した場合でもA2の入り口に立っていることになります。
なお、4技能総合のCEFRは4技能すべてを受けた場合に表示されます。A1と表示される仕組みについては英検準2級でA1判定とはで詳しく解説しています。
A2レベルでできること
CEFRのA2は「基礎段階の言語使用者」に分類され、次のようなことができるレベルとされています。
- 自分や家族の基本的な情報、買い物、近所のこと、仕事など、身近な話題でよく使われる文や表現を理解できる。
- 身近で日常的な事柄について、簡単で直接的な情報のやり取りができる。
日常のやり取りはこなせる一方で、ニュースを読んだり、複雑な意見を交わしたりするのはまだ難しい段階です。なお、CEFRでは3級の合格者がA1、2級の合格者がB1に相当します。
国の第3期教育振興基本計画(2018〜2022年度)にも、準2級に関わる目標がありました。高校卒業時までに「CEFR A2(英検準2級等)以上相当」の生徒を50%以上にするというものです。準2級は、高校生にとってひとつの基準になるレベルといえます。
英検とTOEICの違い
英検とTOEICは、測る技能も結果の出し方も異なります。どちらを受けるかは、目的に合わせて選ぶのが基本です。
| 項目 | 英検 | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 結果の表し方 | 級ごとの合否と英検CSEスコア | 10〜990点のスコア |
| 測る技能 | 3級以上は4技能(読む・聞く・書く・話す) | 2技能(聞く・読む) |
| 主な受験者 | 小学生から大人まで(特に中高生が多い) | 大学生・社会人が中心 |
| 主な活用場面 | 高校・大学入試、学校での評価 | 就職・昇進など仕事の場面 |
中高生が入試で英語力を示したいなら、まずは英検が中心になります。大学生や社会人になって仕事で英語力を示す場面では、TOEICのスコアが求められることが多いでしょう。
ほかの試験との比較が気になる方は、英検準2級とIELTSの換算目安もあわせてご覧ください。
英検準2級と公文英語のレベルの関係
公文英語の教材と英検の級には、公式な対応表はありません。ただし、公文が示す教材の学年相当と、英検協会が示す各級の目安を並べると、おおよその関係が見えてきます。
公文英語の教材と英検の級の目安
公文英語の教材は、3A・2A・Aから始まり、G〜I教材が中学相当、J〜O教材が高校相当とされています。英検の各級の目安と並べると、次のようになります。
| 公文英語の教材 | 公文での位置づけ | 近い英検の級 |
|---|---|---|
| G〜I教材 | 中学相当 | 5級〜3級(中学初級〜中学卒業程度) |
| J〜O教材 | 高校相当 | 準2級〜2級(高校中級〜高校卒業程度) |
学習者のあいだでは、高校相当の教材に進んでしばらくたったLⅡ教材のころが、準2級受験のひとつの目安と言われることがあります。ただし、これは公文の公式な基準ではありません。
公文で英検準2級を目指すときのポイント
公文英語の強みは、たくさんの英文を読むことで身につく読解力と語順の感覚です。この力は、準2級のリーディングやリスニングで活かせます。
一方で、英検のライティング(Eメール・意見論述)と二次試験の面接は、出題形式に合わせた練習が欠かせません。教材の進度だけでなく、過去問で形式に慣れておくことが合格への近道です。
書く力や話す力は、自分だけでは伸び具合がわかりにくいものです。英検の各級に特化したマンツーマン指導で、ライティングの添削や面接練習を受けるのもひとつの方法です。
英検準2級の次に目指すステップ
準2級に合格したら、次は準2級プラス、または2級が目標になります。
準2級プラスは、準2級と2級の差を埋めるために2025年度に新設された級で、目安は「高校上級程度」です。合格者のCEFRは準2級と同じA2で、成績表に表示されるのもA2までです。
2級は「高校卒業程度」が目安で、合格者はCEFRのB1に相当します。TOEIC L&Rでいえば、B1の最低スコアはリスニング・リーディングともに275点です。準2級プラスの詳しい位置づけは英検準2級プラスの解説を、2級とTOEICなどの比較は英検2級のレベル比較をご覧ください。
まとめ
- 英検とTOEICの公式な換算表はなく、比べるならCEFRを通すのが確実。
- 英検準2級の合格者はCEFR A2相当。TOEIC L&RのA2はリスニング110点・リーディング115点以上が目安。
- 準2級の合格基準スコア1,728点は、4技能総合のA2(1,700〜1,949点)の範囲に入る。
- 公文英語では、J〜O教材(高校相当)が準2級〜2級の目安。ライティングと面接は英検形式の練習が必要。
- 次のステップは準2級プラス(A2)か2級(B1)。
換算の数字はあくまで目安です。自分の英語力を正しく知るには、目標の試験を実際に受けて確かめるのが一番です。
英検の級ごとに必要な対策は変わります。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、英検全級に対応した完全マンツーマンのオンライン指導を行っています。準2級から次の級へ進みたい方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。
よくあるご質問
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英検準2級の難易度はどのくらいですか?
英検準2級は高校中級程度のレベルとされており、語彙数は3,000語前後が目安です。日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。
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英検準2級をTOEICに換算すると何点くらいになりますか?
合格者のTOEIC平均スコアは約392点とされています。ボリュームゾーンは345点から390点台ですが、試験の性質が異なるためあくまで目安として捉える必要があります。
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国際指標のCEFRではどのレベルに位置づけられますか?
CEFRではA1からA2の範囲に対応しています。合格基準付近はA2レベル(基礎段階の言語使用者)に相当し、身近な事柄について単純な情報交換ができる英語力とされています。
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公文英語を学習している場合、どの進度が受験の目安になりますか?
高校基礎課程であるL2(LII)教材を終了した段階が英検準2級受験の目安とされています。ただし、ライティングや二次試験については別途対策を行うことが重要です。
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2024年度の試験リニューアルで変更された点はありますか?
ライティングの試験に新しくEメール問題が追加されました。これにより、これまで以上に実用的な英語のアウトプット能力が問われるようになっています。
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英検準2級に合格した後の次のステップは何ですか?
次の目標は高校卒業程度とされる英検2級です。英検2級はCEFRのB1レベルに相当し、大学入試での優遇や単位認定のメリットがさらに大きくなります。
