英検の成績表で「A1」という表示を見て、どういう意味なのか気になった方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、英検のA1とは、国際的な語学力の基準「CEFR(セファール)」の6段階のうち、最も基礎のレベルです。英検CSEスコアでは、4技能の合計が1400〜1699のときにA1と表示されます。

この記事では、CEFRとCSEスコアの対応、準2級でA1が出るときの意味と合否との関係、A2へ上げるための勉強法を順に説明します。

英検対策はJumpstart Englishにお任せください|英検1級レベルの講師が完全個別指導・無料体験実施中

英検のA1とは?CEFRで最も基礎のレベル

A1は、CEFRで「基礎段階の言語使用者」とされるレベルです。英検協会も、A1を3級相当、A2を準2級相当の目安として紹介しています。

CEFRは語学力を6段階で表す国際的なものさし

CEFRは、日本語で「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれる基準です。「その言語を使って何ができるか」で語学力を表す、国際的なものさしです。

段階レベル
熟達した言語使用者C2・C1
自立した言語使用者B2・B1
基礎段階の言語使用者A2・A1

英検の成績表には、合否とあわせてCEFRも表示されます。受けた級の合否だけでなく、国際的な基準で見た現在地がわかるしくみです。

A1とA2でできることの違い

CEFRでは、各レベルで「できること」が説明されています。A1とA2の違いを簡単にまとめると、次のとおりです。

レベルできることの目安
A1よく使う日常的な表現がわかり、使える。自己紹介や住んでいる場所など、自分のことについて簡単な質問と答えができる。相手がゆっくりはっきり話してくれれば、簡単なやり取りができる。
A2家族・買い物・近所など身近な話題の文や表現がわかる。日常的な簡単な内容なら、情報のやり取りができる。自分の背景や身の回りのことを簡単な言葉で説明できる。

A1は「自分のこと」を中心に簡単なやり取りができる段階です。A2になると、身近な話題について情報をやり取りしたり、説明したりできるようになります。

スポンサーリンク

英検CSEスコアとCEFRレベルの対応表

英検のCEFRは、4技能のCSEスコアを合計した「4技能総合スコア」で決まります。4技能とは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングです。

CSEスコアとは、英検の成績を級をまたいで同じ基準で表すための共通のスコアです。

CEFR4技能総合のCSEスコア
C12600以上
B22300〜2599
B11950〜2299
A21700〜1949
A11400〜1699

級ごとに表示されるCEFRの範囲は決まっている

英検では、級ごとに算出できるCEFRの範囲が決まっています。範囲の上限を超えるスコアでも、その級で出せる上限のレベルまでしか表示されません。

級成績表に表示されるCEFRの範囲
1級B2〜C1
準1級B1〜B2
2級A2〜B1
準2級プラスA1〜A2
準2級A1〜A2
3級A1のみ
4級・5級算出範囲外

スコアが算出範囲を下回った場合、4技能総合CEFRの欄には「-(ハイフン)」が表示されます。また、4技能総合CEFRは4技能すべてを受けたときだけ表示され、一次試験だけでは出ません。

2022年度からは、技能ごとのCEFRも成績表に併記されています。どの技能が伸びているかを確かめるときに役立ちます。

3級でA1なのは級の目安どおりの結果

3級で算出できるCEFRはA1だけです。3級の合格基準スコアは一次1103・二次353で、合計1456はA1の範囲に入ります。

そのため、3級に合格した人の4技能総合CEFRはA1になります。ただし、A1でも一次か二次の合格基準に届かず、不合格になる場合はあります。

3級の合格点については英検3級のレベルと合格点でくわしく説明しています。

英検対策はJumpstart Englishにお任せください|英検1級レベルの講師が完全個別指導・無料体験実施中

準2級でA1が出たときの意味と合否への影響

準2級で4技能総合CEFRがA1と表示された場合は、一次か二次のどちらかが合格基準に届かなかったことを意味します。A1は準2級の合格者の目安であるA2より、ひとつ下のレベルです。

合格基準スコアを足すとA2の範囲になる

2026年度の準2級の合格基準スコアは、一次が1322、二次が406です。一次はリーディング・リスニング・ライティングの合計、二次はスピーキングのスコアで判定されます。

この2つを足すと1728になり、A2の範囲(1700〜1949)に入ります。つまり、一次と二次の両方に合格した人の4技能総合CEFRはA2になります。

項目準2級のスコア
一次試験の満点/合格基準1800/1322
二次試験の満点/合格基準600/406
4技能の満点2400
合格基準の合計1728(A2)

A2でも不合格になることがある

注意したいのは、合否はCEFRではなく、一次と二次それぞれの合格基準スコアで決まるという点です。一次の得点が高くても、二次のスコアが406に届かなければ不合格です。

そのため、4技能総合でA2と表示されていても、不合格になる場合があります。CEFRは英語力の目安、合否は合格基準スコアで判断すると覚えておきましょう。

技能別のCEFRで弱点を確認する

技能別のCEFRは技能ごとのスコアで判定されます。そのため、合格していても、苦手な技能だけがA1と表示されることもあり得ます。

どの技能がA1だったかを確認すると、次に何を優先して練習すればよいかがわかります。合格基準スコアと配点のしくみは、英検準2級の合格点・スコア・配点の解説も参考にしてください。

スポンサーリンク

A1からA2までの差をスコアで確認する

A2の下限は4技能総合で1700です。たとえば合計が1650なら、あと50点でA2に届く計算になります。

ただし、英検のCSEスコアは回ごとに統計的な方法で算出されます。同じ正答数でも回によってスコアが変わるため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。

「あと何問正解すればよいか」を正確に出すことはできないため、技能別のスコアを見て、低い技能から底上げするのが現実的です。1つの技能だけに偏らず、4技能をバランスよく伸ばすことが合格への近道です。

英検対策はJumpstart Englishにお任せください|英検1級レベルの講師が完全個別指導・無料体験実施中

A1からA2に上げるための勉強法

A2を目指すには、語彙と文法の土台を固めたうえで、技能ごとの弱点を過去問で補強するのが基本です。準2級の一次試験は、リーディング29問、ライティング2題(Eメール・意見論述)、リスニング30問で構成されています(2026年度)。

単語と文法の土台を固める

長文やリスニングで内容がつかめない原因は、単語不足であることが多いです。準2級に必要な語彙数は一般的に約3,600語が目安とされていますが、これは協会の公式な数字ではありません。

まずは単語帳を1冊決めて、音声を聞きながらくり返し覚えましょう。覚え方のコツは英検準2級に必要な単語数と覚え方で紹介しています。

文法は、現在完了形や関係代名詞、仮定法の基本など、中学で習う範囲に抜けがないかを確認します。そのうえで、高校初級の文法へ進むと長文が読みやすくなります。

技能別のつまずきと対策

技能A1で起こりやすいつまずき対策の例
リーディング語彙が足りず、長文の流れを追えない単語の復習と、過去問の長文の精読
リスニング準2級は放送が1回だけで、情報量の多い問題についていけないスクリプトを見ながらの音読とシャドーイング
ライティング理由の説明が足りない、文法のミスが多い意見と理由2つの型で書き、添削を受ける
スピーキングイラストの説明や自分の意見を英語で言えない面接の流れに沿って、声に出して答える練習

シャドーイングとは、音声のすぐ後を追いかけるように声に出して読む練習です。ライティングと面接は自分だけでは弱点に気づきにくいため、第三者に見てもらうと効率が上がります。

技能別のスコアをもとに対策を決めたい場合は、英検に特化したマンツーマンのオンラインレッスンで、弱点に合わせた練習を組んでもらうのも一つの方法です。

過去問は「解いて終わり」にしない

過去問は、解いた後の見直しで力がつきます。次の手順で進めましょう。

  1. 本番と同じように時間を計って解く
  2. 答え合わせをして、技能ごとの正答数を確認する
  3. 間違えた原因(単語・文法・聞き取り)を分けて書き出す
  4. 解説とスクリプトを読み、理解できるまで復習する

勉強時間の配分やスケジュールの立て方は、英検準2級の勉強法とスケジュールでまとめています。

スポンサーリンク

ほかの英語試験とCEFRで比べるときの注意点

CEFRは多くの英語試験で使われているため、英検と他の試験を比べるときの共通のものさしになります。文部科学省も「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を公表しています。

ただし、英検とTOEICなどの点数を直接換算する公式の表はありません。比べるときは、それぞれの試験の公式サイトにあるCEFRとの対応を確認しましょう。

英検準2級とTOEICの関係は、英検準2級はTOEICで何点かを解説した記事でくわしく取り上げています。

英検対策はJumpstart Englishにお任せください|英検1級レベルの講師が完全個別指導・無料体験実施中

まとめ

英検のA1は、CEFRで最も基礎のレベルで、4技能総合のCSEスコアが1400〜1699のときに表示されます。3級に合格した人のCEFRはA1になります。

準2級でA1と表示された場合は、一次か二次のどちらかが合格基準に届かなかったというサインです。技能別のスコアとCEFRを見て、低い技能から優先して対策しましょう。

検定料や試験日程などの最新情報は英検公式サイトで確認してください。自分に合った学習計画を立てたい場合は、小学生から高校生まで対応する英検専門のオンライン英語スクールに相談するのも近道です。

よくあるご質問

  • 英検準2級の成績表に記載される「A1」とはどういう意味ですか?

    A1とは、国際的な英語力の指標であるCEFR(セファール)におけるレベルの一つで、最も基礎的な「基礎段階の言語使用者」に該当することを示しています。英検準2級の合格ライン(A2レベル相当)にはあと一歩届いていない状態を意味します。

  • 英検準2級を受験してA1レベルと判定された場合、合否はどうなりますか?

    英検準2級の合格基準はCEFRのA2レベル付近に設定されています。CEFR評価がA1(CSEスコア1400点~1699点)である限り、準2級は不合格となります。合格のためには、A2レベル(CSEスコア1700点以上)への到達が必要です。

  • A1レベルの具体的な英語力はどの程度ですか?

    A1レベルでは、具体的な欲求を満足させるための日常的な表現や基本的な言い回しを理解し、用いることができます。自分や他人を紹介したり、簡単なやり取りは可能ですが、準2級で求められる複雑な文章や抽象的な話題の理解、ナチュラルスピードでの会話の聞き取りは課題となります。

  • 英検準2級でA1レベルと判定された場合、CSEスコアはどのくらいの範囲ですか?

    A1レベルに該当する英検CSEスコアは、一般的に1400点から1699点の範囲です。準2級の合格基準スコア(目安1728点)まであと少しという位置にいることが多いです。

  • A1レベルから準2級合格ラインであるA2レベルへステップアップするためには、どのような学習が必要ですか?

    A2レベルへ上がるためには、「語彙力の強化」と「多読・多聴」が特に重要です。具体的には、準2級に必要な約3,600語の単語・熟語を完璧にすること、中学レベルから高校初級レベルの文法知識を確認すること、そして過去問を活用して実際の試験形式に慣れることが効果的です。

  • A1レベルは他の英検の級に換算するとどの程度にあたりますか?

    一般的に、A1レベルは英検3級(中学卒業程度)の合格レベルに相当します。あなたが準2級を受験してA1判定だった場合、「3級レベルの基礎力は持っている」という証明になります。