英検3級は、英検協会の目安で「中学卒業程度」の級です。4級までと違い、ライティングと面接が加わるため、「急に難しくなった」と感じる人も少なくありません。
結論から言うと、合格点(合格基準スコア)は一次試験が1103(満点1650)、二次試験が353(満点550)です。「何問正解で合格」という決まった数はありませんが、各技能で6割程度が目安とされています。
この記事では、英検3級のレベル、合格点のしくみ、何問正解すればよいかの目安、試験内容、合格率、合否の確認方法を2026年度の情報でまとめます。
英検3級のレベルと難易度
英検3級のレベルは「中学卒業程度」です。中学3年間で習う単語や文法が中心で、現在完了形や受動態、関係代名詞などの単元も出てきます。
CEFR(外国語の力を6段階で示す国際的な基準)では、3級の合格基準スコアはA1にあたります。英検の成績表でCEFRを算出できるのは、3級以上の級です。
4級との違いは「書く力」と「話す力」
4級の一次試験はリーディングとリスニングだけで、合否も一次試験だけで決まります。3級からは一次試験にライティングが加わり、二次試験として面接も行われます。
つまり、読んで聞いて理解する力に加えて、自分の考えを英語で書き、話す力が求められます。単語や文法の暗記だけでは点が取りにくくなるのが、3級の難しさです。中学範囲を学校で習う前に挑戦する場合の見極め方は、小学生の英検3級は何年生が目安かで扱っています。
英検3級の合格点(合格基準スコア)
英検の合否は、正解した問題の数(素点)ではなく、英検CSEスコアで判定されます。3級の合格基準スコアは次のとおりです。
| 区分 | 技能 | 満点 | 合格点 |
|---|---|---|---|
| 一次 | R・W・L | 1650 | 1103 |
| 二次 | S | 550 | 353 |
合格基準スコアは固定されており、回によって変わりません。一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの合計、二次試験はスピーキングのスコアで判定されます。
満点は技能ごとに550ずつ均等に割り振られています。リーディングがほぼ満点でも、ライティングが極端に低いと合格点に届かないことがあります。3技能をバランスよく得点することが合格の近道です。
何問正解で合格できる?正答率の目安
残念ながら、「何問正解すれば必ず合格」という基準はありません。CSEスコアは統計的な方法(IRT:項目応答理論)で回ごとに算出されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変わります。
英検協会が示している目安は、2016年度第1回の一次試験のデータです。このとき、2級以下では各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格していました。
6割を問題数に当てはめると
単純に6割で計算すると、リーディング30問なら18問、リスニング30問なら18問が目安になります。ただし、これはあくまで目安です。過去問では、各技能で6〜7割を安定して取れるように練習しましょう。
本番のあとは、成績表の「英検バンド」も参考になります。英検バンドは、合格基準スコアからどれだけ離れているかを25点刻みで示すもので、「+3」や「−1」のように表示されます。
ライティングは2題で3分の1の重み
特に注意したいのがライティングです。問題は2題だけですが、一次試験の満点1650のうち550、つまり3分の1を占めます。
白紙や、質問に答えていない解答は大きな失点になります。問題冊子にも、質問に対応していない解答は0点になることがあると書かれています。リーディングとリスニングで稼ぐだけでなく、ライティングで確実に点を取ることが大切です。
英検3級の試験内容(2026年度)
一次試験は、筆記(リーディング・ライティング)65分と、リスニング約25分です。二次試験は約5分の個人面接です。
- リーディング:30問(短文の語句空所補充15、会話文の空所補充5、長文の内容一致10)。
- ライティング:2題(Eメール、英作文)。
- リスニング:30問(会話の応答文選択10、会話の内容一致10、文の内容一致10)。
ライティング:Eメールと英作文
Eメール問題では、友だちのJamesから届いたメールの2つの質問に答えます。語数の目安は15〜25語です。
英作文(意見論述)では、QUESTIONに対して自分の考えと理由2つを書きます。語数の目安は25〜35語です。どちらも書き方の型は英検3級ライティングの対策記事で解説しています。
リスニング:第2部・第3部は2回放送
3級のリスニングは、第1部だけが1回放送で、第2部と第3部は2回ずつ流れます。1回目で全体をつかみ、2回目で答えを確かめるのが基本です。
パートごとの解き方は英検3級リスニング対策で紹介しています。
二次試験:約5分の面接
面接では、30語程度のパッセージを20秒黙読してから音読します。そのあと、パッセージとイラストについての質問、受験者自身についての質問に答えます。
評価されるのは、応答の内容・発音・語い・文法などに加え、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度です。面接の流れは英検3級の面接で聞かれることと対策にまとめています。
ライティングの添削や面接の練習は、一人では判断しにくい部分です。英検に特化したマンツーマン指導で見てもらうのも、合格への近道になります。
英検3級の合格率は公表されていない
英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。協会の「受験の状況」のページに載っているのは志願者数だけです。
インターネット上では、2015年度とされる過去の数値として、3級は約53%という数字がよく紹介されています。ただし、協会の一次資料では確認できない参考値です。
その後、2024年度にはライティングにEメール問題が加わるなど、試験の形式も変わっています。「二次試験の合格率は約9割」といった数字も公式のデータではないため、今の合格率として受け止めないようにしましょう。
合否の確認方法と2026年度第2回の日程
合否と成績は、英検ウェブサイトの「受験者マイページ」で確認できます。ログインには生涯学習アカウントが必要です。2024年度第1回から、以前の「英ナビ!」でのログインから切り替わりました。
成績表も郵送で届きます。一次試験に合格した場合は、一次の成績表の右上が二次受験票になります。
一次試験に合格して二次試験で不合格(または欠席)になった場合は、一次試験免除の制度が使えます。翌年度の同じ回まで、申込時に申請すれば二次試験から受けられます。
2026年度第2回の主な日程は次のとおりです。
- 一次試験(本会場):10月4日(日)。
- 一次のウェブ合否:10月26日(月)。
- 二次試験:A日程11月8日(日)、B日程11月15日(日)。
- 二次のウェブ合否:A日程11月17日(火)、B日程11月24日(火)。
一次のウェブ合否は、3級は15時以降に公開されます。二次のA日程・B日程は選べず、個人申込では20歳以下がB日程です。回ごとの公開日と確認の手順、成績表が届く時期は英検3級の結果はいつ?合格発表日と確認方法にまとめています。
一次試験の解答速報は、英検公式サイトで試験後の月曜13時以降に公開されます。第2回の本会場(10月4日)受験分は、10月5日の予定です。
第3回の日程など詳しくは英検3級の日程と試験時間で紹介しています。日程は変わることもあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
まとめ:3技能のバランスが合格のカギ
英検3級は中学卒業程度、CEFRではA1レベルの試験です。合格点は一次1103、二次353で、回によって変わりません。
- 何問正解で合格という基準はなく、各技能6割程度が目安です。
- ライティングは2題で一次の3分の1を占めるため、後回しにしないことが大切です。
- 合格率は非公表で、出回っている数字は過去の参考値です。
3級に合格したら、次は準2級が目標になります。どれくらい難しくなるかは英検準2級の難易度と合格率を参考にしてください。
ライティングや面接に不安がある場合は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishの完全マンツーマン指導も選択肢のひとつです。小学生から高校生まで、英検の全級に対応しています。
よくあるご質問
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英検3級のレベルは、具体的にどの程度ですか?
英検3級のレベルは、公式には「中学校卒業程度」と定義されています。これは中学3年間の学習内容すべてが範囲であることを意味しており、現在完了形や関係代名詞といった公立高校入試の最重要単元が網羅されています。国際的な指標であるCEFRでは「A1」レベルに相当します。
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英検3級の一次試験と二次試験の合格点は何点ですか?
英検の合否判定には素点ではなくCSEスコアが用いられます。合格ラインの目安は、一次試験(満点1650点)で1103点、二次試験(満点550点)で353点です。
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一次試験で何問正解すれば合格できますか?
CSEスコアは試験回ごとの難易度によって調整されるため、絶対的な基準はありません。しかし、過去の統計データから、一次試験の全設問に対して素点で約60%〜65%以上の正解率を維持できていれば、合格の可能性が非常に高くなります。
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英検3級の合否を分ける最大の難関はどの試験ですか?
3級における最大の難所は「一次試験」です。教育機関の推計によると、一次試験の合格率が約50%前後で推移しているのに対し、一次試験を突破した後の二次試験(面接)の合格率は約90%と非常に高くなっています。
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3級から4級までと比べて、難易度が上がる主な要因は何ですか?
4級までは「英語を読んで理解する」ことが中心でしたが、3級からはライティングや面接が加わり、「自分の意見を英語で表現する力」(発信力)が求められるためです。この壁を乗り越えることが、上位級へのスムーズなステップアップに繋がります。
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CSEスコアでは各技能の配分は均等ですか?
はい、CSEスコアの最大の特徴は、リーディング、リスニング、ライティングの3技能に点数が均等に配分されている点です。特定の技能が満点に近くても、他の技能で極端に低い点数を取ると合計点が合格ラインに届かない仕組みになっています。
