英検準2級のライティングは、2024年度第1回からEメール問題と英作文(意見論述)問題の2題になりました。2題だけでも、ライティングのスコアはリーディング・リスニングと同じ600点満点です。
得点を伸ばす近道は、形式に合った練習問題を実際に書き、文法ミスを減らすことです。この記事では、出題形式と文法の一覧を整理したうえで、模範解答つきのオリジナル練習問題を2つ紹介します。
英検準2級ライティングの出題形式(2026年度)
2026年度の準2級ライティングは、筆記試験(80分)の最後に出る大問5と大問6の2題です。内容は次のとおりです。
| 問題 | やること | 語数の目安 |
|---|---|---|
| 大問5 Eメール | 友人Alexのメールに返信する。Alexの質問に答え、下線部の特徴を問う質問を2つ書く | 40〜50語 |
| 大問6 英作文 | QUESTIONに対して、自分の意見と理由を2つ書く | 50〜60語 |
英作文は「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点で、それぞれ0〜4点で採点されます(16点満点)。この素点がCSEスコアに換算されます。CSEスコアは英検独自の共通尺度で、級をまたいで実力を比べられる点数です。
一次試験の合否は、リーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアの合計で決まります。準2級は1800点満点で、合格基準スコアは1322点です。ライティングで大きく失点すると、他の技能で取り返すのは簡単ではありません。
なお、英検協会によると、2016年度第1回の一次試験では、2級以下は各技能の正答率6割程度の受験者の多くが合格していました。あくまで当時の目安なので、「6割取れば必ず合格」というわけではありません。スコアの仕組みは英検準2級の合格点・配点の解説で詳しくまとめています。
英検準2級ライティングで使う文法一覧
ライティングで評価されるのは、難しい文法よりも、基本の文法を正しく使い分けられるかどうかです。まずは下の一覧のうち、自信のないものから復習しましょう。
まず確実にしたい基本の文法
- 現在完了形:I have lived in this town for five years.
- 受動態:This bag was made in Italy.
- 関係代名詞(who / which / that):I have a friend who lives in Canada.
- 不定詞・動名詞:It is important for students to read books. / Reading books is fun.
- 比較級・最上級:Tablets are lighter than textbooks.
- 助動詞(can / should / must / have to):Students should get enough sleep.
使えると表現の幅が広がる文法
- 仮定法:If I had more time, I would travel abroad.
- 使役動詞(make / let / have):My parents let me use a smartphone.
- 関係副詞(where / when):This is the park where I often play.
- 過去完了形:When I arrived, the movie had already started.
- 分詞の後置修飾:People living in cities often use trains.
- 接続詞(although / if / when):Although it was raining, we played soccer.
英作文では、同じ形の文ばかり続けるより、becauseやifを使った文を1〜2文まぜると読みやすくなります。ただし、自信のない文法を無理に使うより、確実に書ける文で正確にまとめる方が安全です。
間違えやすい文法ミス
準2級のライティングでよく見られるのは、次のようなミスです。書き終えたら、この4点だけでも見直す習慣をつけましょう。
- 三単現のsや複数形のsの付け忘れ(×He play tennis. → ○He plays tennis.)
- 時制のぶれ(意見は現在形、過去の出来事は過去形でそろえる)
- Becauseだけの文(×Because it is fun. → ○I like it because it is fun.)
- 前置詞の抜け・誤り(interested in、good at などはセットで覚える)
特に「Because it is fun.」のような文は、英検協会も不完全な文の例として注意を呼びかけています。becauseは「〜 because …」の形で、前の文とつなげて使いましょう。「Because 〜, so ….」のようにbecauseとsoを同時に使うのも誤りです。
Eメール問題の解き方と手順
Eメール問題で最も大事なのは、Alexの質問への答えと、下線部についての質問2つを必ず入れることです。メールの内容に対応していない解答は、0点と採点されることがあります。
解答欄には、はじめから「Hi, Alex! Thank you for your e-mail.」と「Best wishes,」が書かれています(2026年度第1回の問題冊子の例)。その間に、返信の本文を40〜50語程度で書きます。
書く前に確認すること
- メールの最後にあるAlexの質問(Do you think 〜? など)を確認する
- 下線部が何について書かれているかを確認する
- 「質問1」「質問2」「Alexへの答えと理由」を日本語で短くメモする
質問を作るコツ
質問は、下線部の「特徴」を聞くものにします。値段・場所・人数・時間・大きさなど、具体的な情報を聞くと作りやすくなります。
- How much does it cost?(いくらですか)
- How many people were there?(何人いましたか)
- Where is it?(どこにありますか)
- How long does it take?(どのくらい時間がかかりますか)
2つの質問が同じ内容にならないように注意しましょう。質問の前に「That sounds fun!」などの一言を入れると、返信メールらしい自然な流れになります。質問の型や例文は英検準2級Eメール問題の対策とテンプレートでも紹介しています。
書いた英文を自分で採点するのが難しいときは、英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けるのも一つの方法です。
練習問題1:Eメール問題(模範解答つき)
本番の形式をもとに作ったオリジナル問題です(過去問ではありません)。下線部の代わりに、該当部分を太字にしています。まずは10分程度を目安に、自分で書いてみましょう。
問題:あなたは外国人の友達Alexから、次のEメールを受け取りました。Alexの質問に答え、太字部分の特徴を問う具体的な質問を2つしてください。語数の目安は40〜50語です。
Hi!
Last month, I started going to a cooking class at a community center near my house. We learn to make dishes from different countries. Last Saturday, we made curry, and my family said it was delicious. Now I cook dinner for them once a week. Do you think more young people should learn how to cook?
Your friend,
Alex
模範解答(48語)
Hi, Alex!
Thank you for your e-mail.
That sounds fun! How many students are in your class? Also, how much does it cost to join the class? As for your question, I think more young people should learn how to cook. If they can cook, they can eat healthy meals even when they live alone.
Best wishes,
解説:前半で料理教室の「人数」と「料金」という別々の特徴を質問しています。後半ではAlexの質問に「賛成」と答え、ifを使った文で理由を1つ添えました。As for your question(あなたの質問についてですが)は、話題を切り替えるときに便利な表現です。
英作文(意見論述)問題の書き方
英作文は「意見→理由1→理由2→まとめ」の順に書くと、50〜60語に収まりやすくなります。理由には、それを支える説明や具体例を1文ずつ加えましょう。
基本の構成
- 意見:I think (that) 〜. / I don’t think (that) 〜.
- 理由1+説明:First, 〜. This is because 〜.
- 理由2+説明:Second, 〜. For example, 〜.
- まとめ:For these reasons, I think 〜.
語数が目安を大きく超えそうなときは、まとめの文を短くするか省いても構いません。意見をはっきり書き、理由が2つそろっていることが最優先です。
公式の採点観点と減点されやすい書き方
英検協会は、準2級の英作文の採点観点と注意点を公式サイトで公開しています。主なポイントは次のとおりです。
- 内容:意見と、それに沿った理由2つが書かれているか
- 構成:接続詞などを使い、流れがわかりやすく論理的か
- 語彙:課題に合った語彙を正しいつづりと意味で使えているか
- 文法:いろいろな文の形を正しく使えているか
同じページでは、減点されやすい書き方も示されています。QUESTIONに答えていない解答は、すべての観点で0点になることがあります。
- 自分の意見と矛盾する理由を書く
- 「私は忙しい」など、自分の経験だけで理由を説明する
- 理由に説明や具体例がない
- 日本語の単語(sadoなど)を説明なしで使う
自分の経験は、理由そのものではなく「理由を補足する具体例」として使うのがコツです。詳しくは英検公式サイトの採点観点のページで確認できます。
使えるフレーズ
- 意見:I think that 〜. / In my opinion, 〜.
- 理由:First, 〜. / Second, 〜. / Also, 〜.
- 説明:This is because 〜. / For example, 〜.
- まとめ:For these reasons, 〜. / That is why I think 〜.
このほかの定番表現は、英検準2級ライティングで使える決まり文句まとめで一覧にしています。
練習問題2:英作文問題(模範解答つき)
こちらもオリジナル問題です。15〜20分を目安に、意見と理由2つを50〜60語で書いてみましょう。
QUESTION
Do you think it is a good idea for students to study with tablets at school?
模範解答(57語)
I think it is a good idea for students to study with tablets at school. First, students can find information quickly on the Internet. This helps them understand their lessons better. Second, tablets are light, so students do not have to carry many heavy textbooks. For these reasons, I think studying with tablets is a good idea.
解説:1文目でQUESTIONの表現をそのまま使い、賛成の立場をはっきり示しています。理由1は「情報をすぐ調べられる」、理由2は「軽い」で、どちらにも説明の文を添えました。反対の立場なら「目が疲れる」「勉強以外に使ってしまう」などが理由の候補になります。
練習問題の入手先と復習のしかた
練習問題は、まず英検公式サイトの過去問から始めるのがおすすめです。準2級のページでは、直近3回分の一次試験の問題冊子・リスニング原稿・解答が無料で公開されています。
公式の過去問には模範解答がないため、書いた答案は市販の過去問題集や予想問題集の解答例と比べると効果的です。問題集の選び方は英検準2級の過去問・練習問題まとめを参考にしてください。
書いた後のセルフチェック
- 指示どおりか:Eメールは質問2つとAlexへの答え、英作文は意見と理由2つがあるか
- 語数:目安の範囲から大きく外れていないか
- 論理:理由が意見と矛盾していないか、説明や例があるか
- 文法:三単現のs、時制、Becauseだけの文、つづりのミスがないか
模範解答を書き写し、使えそうな表現をノートにためていくのも効果的とされています。英検S-CBTで受ける場合は、ライティングを筆記型かタイピング型から申込時に選べます。タイピング型を選ぶなら、パソコンで書く練習もしておきましょう。
一人で練習していると、自分のミスの癖にはなかなか気づけません。完全マンツーマンの英検対策スクールJumpstart Englishでは、小学生から高校生まで、級に合わせたライティング指導を受けられます。
まとめ
- 準2級ライティングは、Eメール(40〜50語)と英作文(50〜60語)の2題
- Eメールは「Alexへの答え」と「下線部への質問2つ」を必ず入れる
- 英作文は「意見→理由2つ(説明つき)→まとめ」で書く
- 文法は基本の正確さが最優先。Becauseだけの文や三単現のsに注意
- 公式の過去問と練習問題で実際に書き、セルフチェックで見直す
ライティングは、書いた量と見直しの質に比例して伸びやすい技能です。試験の構成全体を確認したい方は、英検準2級ライティング対策のコツとテンプレートもあわせてご覧ください。日程や形式の最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
よくあるご質問
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2024年度から英検準2級のライティング形式はどう変わりましたか?
従来の1題構成から2題構成にリニューアルされました。新たに「Eメール問題(大問5)」が加わり、従来の「意見論述問題(大問6)」と合わせて合計2問の解答が必要です。
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ライティング試験の配点と、それぞれの目標語数を教えてください。
Eメール問題は12点満点で40語から50語、意見論述問題は16点満点で50語から60語が目安です。ライティング全体の満点は28点となり、合否を左右する重要な技能です。
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新設されたEメール問題では何を書けばよいですか?
友人からのメールに対し、下線部の内容について2つの質問を書き、さらにメールの最後に書かれた問いに対する返答を書く必要があります。カジュアルな文体で、シンプルな英文を心がけましょう。
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意見論述問題の論理的な構成の作り方はありますか?
「意見(I think...)」「理由1(First, because...)」「理由2(Second, Also...)」「まとめ(That is why I think...)」という3から4文の構成が、指定の語数内に収まりやすく推奨されます。
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準2級のライティングで特に注意すべき文法のミスはありますか?
三単現のsや複数形の付け忘れ、文の途中で時制がぶれること、Becauseとsoを同時に使う接続詞の重複、そして前置詞の使い方のミスに注意が必要です。
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独学でライティングのスコアを伸ばすための効果的な勉強法はありますか?
公式過去問や予想問題集を活用して実際に書く練習をすることに加え、模範解答を書き写す「模写」や、自分の考えを毎日1から2文で書く短文英作文のトレーニングが効果的です。
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どのような観点で採点が行われますか?
Eメール問題は「内容・語彙・文法」の3観点、意見論述問題は「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点されます。課題に正しく答えているか、論理的か、語彙や文法にミスがないかがチェックされます。
