「英語が得意な子なら、中学生のうちに英検準1級に挑戦できるのでは」「中2や中3で合格する人は実際にいるの?」。お子さんの英語力が伸びてくると、こうした疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、中学生でも英検準1級に合格することは可能です。ただし準1級は「大学中級程度」とされる級で、中学生で合格するのはごく一部です。この記事では、中学生の合格率・取得率の実情、2026年度の試験内容、技能別の勉強法と学習計画の立て方を順に解説します。

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英検準1級は中学生でも取れる?結論と前提

英検には年齢や学年による受験資格の制限がありません。中学生が準1級を受験すること自体は、まったく問題ありません。

一方で、級ごとの目安を並べてみると、中学生にとって準1級がどれほど高い目標かがわかります。

級公式の目安CEFRの目安
3級中学卒業程度A1
準2級高校中級程度A2
準2級プラス高校上級程度A2
2級高校卒業程度B1
準1級大学中級程度B2

CEFR(セファール)は、外国語の力を6段階で示す国際的な基準です。中学校で学ぶ範囲はおおむね3級に相当し、準1級は3級から数えて4つ上の級にあたります。

準1級で求められる英語力をくわしく知りたい方は、英検準1級のレベルと難易度の解説もあわせてご覧ください。

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中学生の英検準1級の合格率・取得率はどのくらい?

中学生に限った英検準1級の合格率や取得率は、公式には公表されていません。英検協会は現在、級別の合格率そのものを公表していないためです。

準1級全体の合格率も「過去の参考値」しかない

準1級の合格率としてよく引用される「16%前後」という数字は、2015年度の値とされる過去のデータです。協会の一次資料では確認できず、現在の合格率を示すものではありません。

協会が示している目安は、2016年度第1回の一次試験で「準1級は各技能の正答率7割程度の受験者の多くが合格した」というデータだけです。スコアは回ごとに算出されるため、「7割取れば必ず合格」というわけではありません。

合格率の考え方は、英検準1級の合格率と一次・二次別の難易度で詳しく解説しています。

中学生で準1級に挑戦する人は限られる

中学生で準1級に挑戦するのは、帰国生やインターナショナルスクールで学んだ生徒、小学生のころから英検の級を順に取ってきた生徒などが中心とされています。中学生全体から見れば、ごく一部の挑戦です。

そのため、「中学生の取得率」を気にするよりも、お子さんが今どの級まで合格しているかを基準に考えるほうが現実的です。

中2と中3で合格しやすさは違う?

一般的には、学習期間が長い分だけ中3のほうが合格に近づきやすいといえます。準1級では抽象的な語彙や社会的なテーマの長文が多く、中2でそこまで仕上げるには相当な英語の蓄積が必要です。

ただし、中3は高校受験の準備と重なるため、英語だけに時間を使いにくくなります。中2までに2級レベルの基礎を固め、中3の早い時期に準1級を受けるなど、2年がかりで計画すると無理が少なくなります。

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英検準1級の試験内容と合格基準(2026年度)

準1級は、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と二次試験(面接)で4技能を測る試験です。2026年度第1回時点の形式は次のとおりです。

試験内容
一次・筆記(90分)リーディング31問(短文の語句空所補充18問、長文の語句空所補充6問、長文の内容一致選択7問)/ライティング2題(要約・意見論述)
一次・リスニング(約30分)29問(会話の内容一致選択12問、文の内容一致選択12問、Real-Life形式5問)
二次・面接(約8分)自由会話、4コマのイラストを使ったナレーション、質疑応答(No.1〜No.4)

合否は英検CSEスコアで判定されます。CSEスコアは、技能ごとの成績を共通の尺度で表した点数で、準1級は各技能750点満点です。

試験満点合格基準スコア
一次試験(R・W・Lの合計)22501792
二次試験(S)750512

一次試験は3技能の合計で判定されるため、苦手な技能を得意な技能で補うことができます。ただし、1つの技能が極端に低いと合計点を伸ばすのは難しくなります。

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中学生が英検準1級に合格するために必要な力

準1級では、4技能すべてで大学中級程度の英語力が求められます。中学生にとって特に壁になりやすいのは、次の3つです。

  • 語彙力:中学校の教科書にはほとんど出てこない、抽象度の高い単語や熟語が多く出題されます。
  • 背景知識:長文や英作文では、環境・医療・科学技術・社会問題などのテーマが扱われます。
  • 意見を組み立てる力:社会的な問題について、自分の意見を理由とともに英語で書いたり話したりする必要があります。

これらを中学校の授業だけで身につけるのは難しいのが実情です。多くの場合は、3級・準2級・2級と段階的に合格してから準1級に進みます。

まだ2級に合格していない場合は、先に2級を目標にするのが近道です。中学生向けの2級対策は、英検2級に中学生で合格するための勉強法を参考にしてください。

2級と準1級の間には、語彙や長文の難しさに大きな差があるとされています。2級に合格してすぐに準1級に受かるとは限らないため、準備期間には余裕を持っておきましょう。

学年に対して高い級を目指すほど、一人ひとりの弱点に合わせた対策が大切になります。英検に特化したマンツーマン指導を取り入れると、今の実力に合った学習計画を立てやすくなります。

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中学生向け・英検準1級の技能別勉強法

中学生が準1級を目指すときは、語彙を土台に、4技能をバランスよく伸ばすことが大切です。技能ごとのポイントを紹介します。

単語・熟語:準1級向けの単語帳を1冊やり込む

準1級では、語彙問題だけでなく長文やリスニングにも難しい単語が多く使われます。準1級向けの単語帳を1冊決めて、何周も繰り返すのが基本です。

中学生の場合、「持続可能性」「規制」のように、日本語の意味そのものが難しい単語もあります。わからない日本語は国語辞典でも確認し、意味をイメージできるようにしておくと覚えやすくなります。単語の覚え方は、英検準1級の単語対策で詳しく紹介しています。

リーディング:背景知識を日本語でも補う

準1級の長文は、環境問題や科学技術、社会の仕組みなど、大人向けの話題が中心です。中学生にとっては、英語より先に話題そのものになじみがないことが壁になりがちです。

日本語のニュースや新聞の解説記事も活用して、よく出るテーマの背景知識を増やしておきましょう。内容を知っている話題なら、英文も読みやすくなります。

リスニング:毎日少しずつ英語を聞く

準1級のリスニングは約30分・29問で、英文の放送は1回だけです。ふだんからナチュラルスピードの英語に慣れておく必要があります。

学校の授業だけでは英語を聞く量が足りないため、過去問の音声などを使って毎日短時間でも聞く習慣をつけましょう。Real-Life形式は、問題冊子の状況説明と質問を読んでから放送を聞く問題なので、過去問で流れに慣れておくと安心です。

ライティング:要約と意見論述の型を身につける

準1級のライティングは2題です。英文を読んで60〜70語で要約する問題と、TOPICについて120〜150語を目安に意見を書く問題が出題されます。

意見論述では、問題に示されたPOINTS(観点)から2つを使い、序論・本論・結論の構成で書きます。中学生は、まず日本語で「賛成か反対か」「その理由は何か」を考える練習から始めると取り組みやすくなります。

要約では、段落ごとの要点をつかみ、自分の言葉で言い換える力が問われます。書き方の手順は、英検準1級 要約問題の解き方で詳しく解説しています。

独学では、文法の誤りや論理の飛躍に自分で気づくのは難しいものです。添削を受けられる環境があると、上達のスピードが上がります。

二次試験(面接):流れを知って練習を重ねる

二次試験は、面接委員1人と行う約8分の面接です。自由会話のあと、4コマのイラストを見て1分間考え、2分間でストーリーを英語で説明します。その後、No.1〜No.4の質問に答えます。

質問には、社会性のある話題について意見を求めるものも含まれます。中学生にとっては場慣れが大切なので、模擬面接を繰り返し、答え方のパターンを準備しておきましょう。

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中2・中3で準1級を目指す学習スケジュールの立て方

準1級を目指すときは、受験する回を先に決め、そこから逆算して計画を立てるのが基本です。2026年度の次の受験機会は第3回で、日程は次のとおりです。

項目2026年度第3回
個人申込期間2026年10月30日(金)〜12月14日(月)
一次試験(本会場)2027年1月24日(日)
二次試験A日程 2027年2月28日(日)/B日程 3月7日(日)

二次試験の日程は自分では選べません。個人で申し込んだ20歳以下の受験者はB日程です。学校を通じて団体で申し込んだ場合はA日程、塾などの団体の場合はB日程になります。

準1級は準会場では実施されないため、本会場で受験します。コンピューターで受ける英検S-CBTでも準1級を受けられますが、実施日が限られるので早めに確認しておきましょう。最新の日程は英検公式サイトでご確認ください。

また、2026年度から準1級の受験当日には、顔写真付き身分証明書の原本が必要です。中学生は顔写真付きの学生証や生徒手帳が使えるので、前日までに準備しておきましょう。

一次試験に合格して二次試験で不合格になっても、翌年度の同じ回までは一次試験が免除されます。中3の冬は高校入試の時期と重なりやすいため、この制度も踏まえて受験する回を選ぶと安心です。

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中学生で英検準1級を取るメリットと注意点

中学生のうちに準1級を取ると、高校入試や大学入試で英検を活用できる可能性が広がります。ただし、優遇の内容は学校ごと・年度ごとに違うため、志望校の募集要項で必ず確認してください。

英検の資格は、留学での利用を除けば有効期限のないものとされています。ただし入試では、提出先が「いつ以降に取得した資格か」を指定している場合があります。

注意したいのは、背伸びをしすぎないことです。力が足りないまま受験を繰り返すと、不合格が続いて英語への苦手意識につながるおそれがあります。今の実力を客観的に把握し、無理のない受験計画を立てることが何より大切です。

準1級は、語彙・長文・英作文・面接のすべてで対策が必要な級です。弱点に合わせて効率よく学びたい場合は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishの完全マンツーマン指導も選択肢の一つです。小学生から高校生まで、英検全級の対策に対応しています。