英検準2級プラスの一次試験で、最初に向き合うのがリーディングです。準2級までとは大問の数も問題数も変わるため、同じつもりで受けると時間が足りなくなります。この記事では、大問1〜3それぞれの形式と解き方、準2級との違い、85分の使い方を、日本英語検定協会が公表している試験内容にもとづいて整理します。
英検準2級プラスのリーディングは大問3つ・全31問
結論から言うと、英検準2級プラスのリーディングは大問1が17問、大問2が6問、大問3が8問の合計31問です。すべて4つの選択肢から1つを選ぶ形式で、記述はありません。
- 大問1:短文の語句空所補充(17問)
- 大問2:長文の語句空所補充(6問)
- 大問3:長文の内容一致選択(8問)
注意したいのは、リーディングだけの試験時間は決まっていないという点です。一次試験はリーディングとライティングを合わせて85分で、そのあとに約25分のリスニングが続きます。二次試験は約7分の個人面接です。級のレベルの目安は「高校上級程度」とされています。
試験日や申込期間は、英検準2級プラスの日程と試験時間の記事にまとめています。新設級そのものの位置づけを知りたい方は、準2級プラスがいつから始まったかを解説した記事もあわせてご覧ください。
大問1「短文の語句空所補充」17問の解き方
大問1は、短い英文の空所に合う語句を4択から選ぶ問題です。リーディング31問のうち17問を占めるので、ここが伸びるとスコア全体が動きます。
問われるのは単語・熟語・文法の3種類
出題は大きく、単語の意味を問うもの、熟語や句動詞を問うもの、文法や語法を問うものに分かれます。単語問題は知っていれば数秒で解け、知らなければ考えても出てきません。迷った時間がそのまま長文の時間を削るので、判断は早くしましょう。
1問30秒を目安に、迷ったら印をつけて進む
目安として、1問あたり30秒ほどで進めたいところです。17問で約9分になります。わからない問題は仮の答えをマークし、問題番号に印をつけて先へ進みます。最後に時間が余ったら戻る、という順番が安全です。
大問2「長文の語句空所補充」6問の解き方
大問2は、パッセージの空所に文脈に合う語句を補う問題です。空所の前後だけを読んで選ぶと、文法的には正しいのに内容が合わない選択肢に引っかかります。
意識したいのは、空所を含む段落全体の流れです。前の文と同じ方向に進むのか、逆に転じるのかで入る語句は変わります。however、for example、as a resultといったつなぎの言葉に印をつけながら読むと、流れが見えやすくなります。
準2級ではこの形式が2問ですが、準2級プラスでは6問に増えます。長文の中で語彙を使う力が、より正面から問われるということです。
大問3「長文の内容一致選択」8問の解き方
大問3は、パッセージの内容についての質問に答える問題です。リーディングで最も配点の重みを感じやすく、ここを落とすと一次試験の合格が遠のきます。
設問を先に読んでから本文に入る
本文を最初から丁寧に読むより、設問に目を通してから読み始めるほうが速く解けます。英検の長文問題では、設問が本文の流れに沿って並ぶことが多いためです。1問目の答えを探しながら読み、見つかったら次の設問へ移ります。
正解の選択肢は本文の言い換えになっている
本文と同じ単語が並ぶ選択肢は、かえって不正解のことがあります。正解は別の言葉に置き換えられているのが普通です。本文のどの1文が根拠かを指で押さえてから選ぶ習慣をつけると、正答率が安定します。
準2級のリーディングとの違い
準2級のリーディングは大問が4つで、短文の語句空所補充15問、会話文の空所補充5問、長文の語句空所補充2問、長文の内容一致選択7問という構成です。筆記の時間は80分です。
ここから見える違いは3つあります。まず、準2級プラスには会話文の空所補充がありません。次に、長文の語句空所補充が2問から6問へ増えます。そして筆記の時間が80分から85分になります。
つまり、会話のやりとりを読む問題が消えた分だけ、まとまった文章を読み通す力に配点が寄っているということです。準2級に合格した直後の方ほど、ここで手応えの差を感じます。級ごとに問われる力が変わるため、級に合わせたマンツーマンの指導で弱点を絞るのも近道です。
85分の時間配分の目安
準2級プラスの筆記85分には、リーディング31問だけでなく、英文要約1問と英作文1問のライティングも含まれます。協会が大問ごとの時間を定めているわけではないので、以下はあくまで目安です。
- 大問1(17問):約10分
- 大問2(6問):約10分
- 大問3(8問):約20分
- ライティング2問:約40分
- 見直し:約5分
ライティングを後回しにすると、要約と英作文の両方が中途半端に終わります。先にライティングを書いてからリーディングに戻る順番も有効です。書き方の手順は準2級プラスのライティング対策の記事で詳しく扱っています。
リーディングを伸ばすための勉強法
やることは多くありません。語彙を増やすこと、長文に毎日触れること、この2つが中心になります。
語彙は「見て1秒」で意味が出る状態まで
大問1は考える問題ではなく、思い出す問題です。単語帳は1冊を何周もして、見た瞬間に意味が浮かぶ状態を目指します。思い出すのに3秒かかる単語は、長文の中では読み飛ばしてしまいます。どの単語帳を選ぶか迷う場合は、英検準2級プラスの単語の解説で判断の基準を整理しています。
長文は1日1本、時間を計って解く
読む量よりも、時間を計る習慣のほうが効きます。1本20分と決めて解き、答え合わせのあとに音読まで行うと、読む速さが上がります。音読はリスニングにもそのまま効くので、準2級プラスのリスニング対策と合わせて取り組むと効率的です。
どこまで取れば合格に届くのかは、準2級プラスの合格点を解説した記事で確認できます。自分の弱点が語彙なのか読む速さなのか判断がつかないときは、英検専門のオンラインスクールで学習計画から相談するのもひとつの方法です。
つまずきやすい3つのポイントと対処法
準2級プラスのリーディングでつまずく理由は、だいたい次の3つに分かれます。自分がどれに当てはまるかを知ると、やるべき練習がはっきりします。
1. 最後まで解き終わらない
時間切れの原因は、たいてい大問1での考えすぎです。知らない単語をその場で推測しようとすると、1問に2分も3分もかかります。解く順番を決めて、時計を見る回数を増やすだけでも改善します。練習のときから、大問ごとに開始時刻をメモしておきましょう。
2. 単語は読めるのに内容がつかめない
一語ずつ訳しながら読んでいると、段落全体で何を言いたいのかが残りません。対策は、段落を読み終えたところで「この段落は結局なんの話だったか」を日本語で一言メモすることです。慣れてくると、メモをしなくても要点が残るようになります。
3. 2つの選択肢で迷って決められない
迷ったときは、正しそうな選択肢を探すのではなく、本文に書かれていない要素が入っている選択肢を消すと決めておきます。言い過ぎの表現や、本文にない比較が混ざっている選択肢は外れやすいものです。答え合わせでは、正解の根拠だけでなく、迷ったほうを切れる理由も確認しておきましょう。
まとめ
英検準2級プラスのリーディングは、大問3つ・全31問です。準2級から会話文の問題がなくなり、長文の語句空所補充が6問に増えました。まとまった文章を時間内に読み切る力が、合否を分けます。語彙を固めたうえで、時間を計った長文演習を毎日続けていきましょう。
