「英検3級は難しい」「最近難しくなった」という声を聞いて、不安になっている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、英検3級は4級よりひと回り難しい級です。レベルの目安が「中学卒業程度」に上がるうえ、ライティングと二次試験(面接)が加わり、「書く」「話す」力も求められるからです。
一方で、2024年度にEメール問題が加わった後も、合格基準スコアは変わっていません。この記事では、3級が難しいと感じる理由と、それを乗り越えるための勉強法を解説します。
英検3級のレベルと難易度の目安
英検3級は、協会が「中学卒業程度」と示している級です。中学3年間で習う文法や単語が出題の中心になり、4級(中学中級程度)より求められる力がひと回り大きくなります。
| 項目 | 4級 | 3級 |
|---|---|---|
| レベルの目安 | 中学中級程度 | 中学卒業程度 |
| 一次試験の技能 | リーディング・リスニング | リーディング・ライティング・リスニング |
| 筆記試験の時間 | 35分 | 65分 |
| ライティング | なし | Eメール・英作文の2題 |
| 二次試験(面接) | なし(任意のスピーキングテストのみ) | あり(約5分) |
| 一次試験の合格基準スコア | 622/1000 | 1103/1650 |
表のとおり、3級では「書く」「話す」の試験が初めて本格的に加わります。4級に合格した人でも、3級で難しさを感じるのは自然なことです。
外国語の力を段階で示す国際的な指標のCEFR(セファール)でみると、3級の合格はA1レベルが目安とされています。レベルの詳細は英検3級のレベルと合格点の記事でも解説しています。
英検3級は難しくなった?2024年度の変更点
「難しくなった」と言われる主な理由は、2024年度第1回から始まった試験のリニューアルです。問題そのものが難化したというより、書く課題が増えて負担が大きくなったと考えるのが正確です。
| 項目 | 2023年度まで | 2024年度から(現行) |
|---|---|---|
| ライティング | 英作文1題 | Eメール1題+英作文1題 |
| 筆記試験の時間 | 50分 | 65分 |
| リーディング | 30問 | 30問(変更なし) |
| 合格基準スコア | 一次1103・二次353 | 変更なし |
Eメール問題では、友達から届いたメールにある2つの質問に、15〜25語を目安に答えます。英作文と合わせて、限られた時間で2つの英文を書く力が必要になりました。
合格基準スコアとCEFRの判定範囲は、リニューアル後も変わっていません。3級はその後も同じ形式が続いており、2026年度も同じ形式で実施されています。
なお2026年度からは、本会場やS-CBTで3級を受ける人に、顔写真付きの身分証明書の原本提示が求められています。中学生なら学生証や生徒手帳が使えるので、当日の持ち物として準備しておきましょう。
英検3級が難しいと感じる主な理由
3級でつまずきやすいポイントは、大きく分けて次の4つです。どこが難しいのかがわかれば、対策の優先順位も決めやすくなります。
中3で習う文法や単語が出る
3級では、現在完了形・関係代名詞・受け身など、中3で習う文法も出題されます。中1・中2で受ける場合は、学校でまだ習っていない内容を自分で学ぶ必要があります。
単語も、教科書ではあまり見かけない語が出ることがあります。3級用の単語帳で、出題されやすい単語と熟語を押さえておくと安心です。
ライティングの比重が大きい
一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングがそれぞれ550点満点です。問題数の多いリーディングと、2題しかないライティングが同じ重みで評価されます。
そのため、ライティングがほとんど書けないと、ほかの技能で取り返すのは大変です。逆に言えば、型を覚えて確実に書ければ、合格にぐっと近づきます。
リスニングの第1部は1回しか放送されない
3級のリスニングは3部構成で、第1部(会話の応答文選択)は放送が1回だけです。第2部と第3部は2回放送されますが、すべて2回放送される4級・5級とは違います。
1回で聞き取る必要があるため、英語の音に慣れていないと難しく感じます。毎日少しずつでも英語を聞く習慣が大切です。
面接で英語を話す必要がある
3級からは、面接委員と1対1で話す二次試験があります。英文の音読と5つの質問への応答で、時間は約5分です。
筆記が得意でも、英語を声に出す経験が少ないと緊張しやすいものです。質問のパターンは決まっているので、練習すれば落ち着いて答えられるようになります。
合格基準と「何割取れば合格か」の考え方
英検3級の合否は、正答数ではなく英検CSEスコアで決まります。合格に必要なスコアは決まっていて、一次試験は1650点中1103点、二次試験は550点中353点です。
スコアは回ごとに統計的な方法で算出されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変わります。そのため「何問正解なら合格」と言い切ることはできません。
協会は目安として、2016年度第1回の一次試験で、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格したと示しています。練習では、各技能で6割以上を安定して取ることを目標にしましょう。
ノー勉や裏ワザで合格できる?
英語が得意な人でも、何も対策せずに受けるのはおすすめできません。特にEメール・英作文と面接は、形式を知らないと本来の力を出しにくいからです。
近道になるのは、裏ワザではなく基本の手順を身につけることです。長文は設問を先に読む、ライティングは型に沿って書く、面接は主語と動詞のある文で答える、といった点を押さえましょう。
どこから手をつければよいかわからないときは、英検に特化したマンツーマン指導で苦手な技能を見きわめるのも一つの方法です。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、完全オンラインで英検全級の対策を行っています。
難しさを乗り越える技能別の勉強法
難しいと感じる部分ほど、やり方を決めて練習すると伸びやすくなります。技能ごとのポイントを整理しておきましょう。
単語・文法:中学英語の総復習から始める
まずは3級用の単語帳を1冊選び、音声を聞きながらくり返し覚えます。文法は、時制・助動詞・不定詞・比較・受け身・関係代名詞などを中心に、中学の内容を総復習しましょう。
リーディング:設問を先に読む
リーディングは大問1〜3の30問です。大問3の長文は、掲示・案内、Eメール、説明文の3種類です。本文を読む前に設問を確認し、探す情報を決めてから読むと効率的です。
筆記の65分にはライティングも含まれます。Eメールと英作文に20〜25分ほど残せるよう、リーディングの時間配分を決めておきましょう。
リスニング:毎日の音読とシャドーイング
リスニングは、スクリプトを見ながらの音読や、音声を追いかけて発音するシャドーイングが効果的です。1日15分でも毎日続けると、英語の音に慣れていきます。
第2部・第3部は、放送前に選択肢に目を通しておくと聞き取りやすくなります。パートごとのコツは英検3級リスニング対策の記事で紹介しています。
ライティング:型を覚えて同じ手順で書く
Eメール問題は、2つの質問に1文ずつ答え、感想などを1文加えると15〜25語に収まりやすくなります。英作文は「考え→理由1→理由2」の順に、25〜35語を目安に書きます。
質問に答えていない解答は、0点になることがあります。書き終えたら、質問に答えているか、つづりや三単現のsに誤りがないかを確認しましょう。
Eメール問題の書き方と例題は、英検3級ライティングのEメール対策の記事にまとめています。
面接:質問のパターンに慣れる
3級の面接では、パッセージの音読のあと、No.1〜No.5の5つの質問に答えます。No.1はパッセージ、No.2・No.3はイラスト、No.4・No.5は受験者自身の日常についての質問です。
イラストの質問には、現在進行形などを使って主語と動詞のある文で答えます。自分についての質問は、答えに理由や具体例を1文加えると伝わりやすくなります。
よく聞かれる質問と答え方は、英検3級の面接で何を聞かれるかをまとめた記事で確認できます。
合格までの学習スケジュールの立て方
難しいと感じる人ほど、試験日から逆算した計画が効果的です。まず受験する回を決め、「基礎固め→過去問→仕上げ」の順に進めましょう。
2026年度の従来型の一次試験(本会場)は、第2回が10月4日、第3回が2027年1月24日です。第3回の個人申込は、10月30日から12月14日までです。
コンピューターで受けるS-CBTなら、原則として毎週土日に受験できます。同じ検定回の中で同じ級を3回まで受けられるので、予定に合わせて日程を選びやすくなります。
- 最初の2週間:単語と中学文法を総復習する。
- 次の2週間:過去問を1回分解いて弱点を見つけ、ライティングの型を覚える。
- 最後の2週間:過去問を解き直し、リスニングと面接を練習する。
過去問は英検公式サイトでも公開されています。2024年度より前の問題にはEメール問題がないため、ライティングは新しい形式の問題で練習しましょう。
中学生向けのくわしい計画は、中学生向けの英検3級の勉強法の記事で紹介しています。日程や申込方法は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
まとめ:難しさの正体がわかれば対策できる
英検3級が難しいと感じるのは、中3の文法に加えて、ライティングと面接という新しい課題が加わるからです。2024年度からはEメール問題も増えましたが、合格基準スコアは変わっていません。
単語と文法を固め、ライティングと面接は型で準備し、過去問で形式に慣れる。この順番で進めれば、3級の難しさは十分に乗り越えられます。
ライティングの添削や面接の練習など、一人では対策しにくい部分もあります。英検専門のオンライン英語スクール「Jumpstart English」では、完全マンツーマンの授業で、級やレベルに合わせた対策を進められます。
よくあるご質問
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英検3級の試験は本当に難しくなっていますか?
はい、多くの受験者が難しくなったと感じています。理由として、出題範囲が広がり、リスニングやリーディングの問題がより複雑になっていること、また2024年や2025年に向けた新しい基準に伴い難易度が上がっているとも言われています。
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英検3級の合格に向けた効果的な勉強法は何ですか?
過去問を活用することが非常に有効です。過去問を解くことで、実際の試験の形式や内容を理解し、自分の苦手な単語や文法に集中して復習できます。スピーキングやライティングの部分では、先生や友人と模擬面接を行うなどの練習も重要です。
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なぜ近年、英検3級の難易度が上がっているのですか?
受験者の英語力の基準が変化し、全体のレベルが高くなったこと、中学教育における英語の強化やカリキュラムの充実が背景にあります。また、出題範囲が広がり、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングがバランスよく出題され、多様なスキルが求められるようになったことも影響しています。
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過去問を使った勉強はどのように役立ちますか?
実際の試験内容や出題傾向を理解し、試験の難易度や範囲を把握できます。また、自分の弱点を見つけ、単語や文法、熟語に慣れることができます。特に、中学生や小学生が受験する場合、効果的な対策を行うことが合格への道を開きます。
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英検3級にノー勉(全く勉強なし)でも合格することは可能ですか?
結論から申し上げますと、一定の対策を講じることで合格は十分に実現可能です。英検3級は中学英語の範囲内容が中心であり、普段の学習で身につく基礎知識が求められますが、日々の小さな積み重ねと適切な対策を取ることが成功へのカギとなります。
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一次試験の合格基準は何問正解することを目安にすれば良いですか?
合格基準は試験の内容や年によって異なるものの、概ね満点の約60%から70%を目安に正解することが求められます。この基準を達成するためには、リスニングやリーディングなどの問題に対する対策が不可欠です。
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英検3級のリスニングや二次試験(面接)の対策は何をすべきですか?
リスニングでは、過去問を活用し、英語の音声に慣れることが重要です。二次試験の面接では、事前に英語のフレーズを用意し、先生や友人と模擬面接を行うことで、スピーキングの練習を重ねることが効果的です。
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英検3級の過去問を無料で手に入れる方法はありますか?
はい、インターネット上で多くの教育サイトが英検3級の過去問を無料で提供しています。これらのサイトでは、一次試験や二次試験に対応した問題が掲載されているため、自分の弱点を把握し、対策が可能です。
