英検準1級の対策で、「英作文を添削してくれる人がいない」「面接の練習相手が見つからない」と悩んでいませんか。ChatGPTを使えば、自宅でも英作文の添削や面接の練習ができます。
この記事では、英検準1級の対策にそのまま使えるプロンプト(ChatGPTへの指示文)を、ライティング・面接・リーディングに分けて紹介します。ChatGPTの採点をどこまで信用してよいかや、使うときの注意点もあわせて解説します。
ChatGPTは英検準1級対策に使える?
結論からいうと、ChatGPTは英検準1級の学習に役立つツールです。ただし得意・不得意があるため、それを理解したうえで使うことが大切です。
英検準1級の試験構成(2026年度)
一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能です。筆記試験(リーディングとライティング)の時間は90分です。
2024年度のリニューアルで、ライティングは意見論述の1題から、要約と意見論述の2題になりました。要約は60〜70語で書くよう指定され、意見論述の語数の目安は120〜150語です。
二次試験は約8分の面接です。自由会話のあと、4コマのイラストを使ったナレーション(2分)と、No.1〜No.4の質問に答えます。
ChatGPTが得意なこと・苦手なこと
ChatGPTが力を発揮しやすいのは、次のような使い方です。
- 英作文の添削と、書き直し例の提示。
- 言い換え表現や例文の提案。
- 面接委員役のロールプレイ。
- 長文の解説や、語彙クイズの作成。
一方で、次のことは苦手です。
- 英検の公式採点をそのまま再現すること。
- 本番と同じ形式の音声で、リスニングを練習すること。
- いつも正確な情報を返すこと。
ChatGPTの英作文採点は厳しい?甘い?
ChatGPTの採点は、英検の公式採点と一致するとは限りません。厳しく感じることも甘く感じることもあるため、点数そのものより、指摘された改善点を活かすことが大切です。
英検のライティングは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点されます。準1級の要約と意見論述は、それぞれ各観点0〜4点(計16点)です。
ChatGPTの評価をぶれにくくするには、次の点をプロンプトで指定すると効果的です。
- 4つの観点と、各0〜4点の配点を明記する。
- 語数の条件(要約は60〜70語、意見論述は120〜150語)を伝える。
- 点数の理由と、減点された箇所を具体的に挙げてもらう。
同じ英文でも、聞き方や回によって点数が変わることがあります。点数は目安として受け止め、公式の採点観点は英検公式サイトの説明で確認しましょう。書き方の基本は英検準1級ライティング完全攻略でまとめています。
英作文(ライティング)対策のプロンプト集
ライティングは、ChatGPTが最も力を発揮しやすい分野です。書いた英作文をすぐに見てもらえるため、独学でもフィードバックを受けながら練習できます。
意見論述を添削してもらうプロンプト
プロンプト例①:意見論述の添削
あなたは英検準1級のライティング採点者です。以下の英作文を、内容・構成・語彙・文法の4観点で各0〜4点で採点してください。
点数の理由と改善点を日本語で説明し、より自然な書き直し例も示してください。
TOPIC:[問題文を貼り付ける]
英作文:[自分の英作文を貼り付ける]
添削のあとは、直した英文を自分で書き直すところまで行いましょう。
要約を添削してもらうプロンプト
プロンプト例②:要約の添削
以下の英文を、英検準1級の要約問題として60〜70語で要約しました。
各段落の要点が入っているか、本文の表現をそのまま写していないか、語数が範囲内かを確認してください。改善点は日本語で説明してください。
本文:[英文を貼り付ける]
要約:[自分の要約を貼り付ける]
要約は語数の指定を守ることが前提です。要約になっていない解答は0点になることもあります。書き方のコツは英検準1級の要約問題の解き方も参考にしてください。
使える表現と言い換えを学ぶプロンプト
意見論述では、課題にふさわしい語彙を正しく使えているかも評価されます。同じ語の繰り返しを避けるためにも、言い換え(パラフレーズ)の練習は効果的です。
プロンプト例③:表現の収集
英検準1級の意見論述で使える「意見を述べる表現」「理由を述べる表現」「譲歩の表現」を5つずつ教えてください。それぞれに短い例文を付けてください。
プロンプト例④:言い換え練習
以下の英文の中で、より適切な語彙に言い換えられる語句を指摘してください。意味を変えずに言い換えた文も示してください。
[英文を貼り付ける]
たとえば important を crucial や vital に言い換えるなど、使える表現を少しずつ増やしていきましょう。教わった表現はノートにまとめ、次の英作文で実際に使うと定着しやすくなります。
ただし、ChatGPTの添削だけでは、自分の癖や弱点に気づきにくいこともあります。英検に特化したマンツーマン指導で、人による添削と組み合わせるのも一つの方法です。
二次試験(面接)対策のプロンプト集
ChatGPTに面接委員の役をしてもらうと、自宅で面接の流れを繰り返し練習できます。準1級の面接は、自由会話、4コマのナレーション、No.1〜No.4の質問という流れです。
面接の流れを再現するプロンプト
プロンプト例⑤:模擬面接
あなたは英検準1級の二次試験の面接委員です。英語で模擬面接をしてください。
まず簡単な自由会話をしてください。次に、4コマのイラストの場面を文章で説明し、私にナレーションを求めてください。
その後、No.1〜No.4の質問を1問ずつ英語でしてください。No.1はイラスト、No.2とNo.3はトピック、No.4は社会性のある話題についての質問にしてください。
最後に、私の回答を日本語で評価し、改善点を教えてください。
本番ではイラストを見て話しますが、ChatGPTとの練習では場面を文章で説明してもらう形になります。ナレーションの型は英検準1級の4コマナレーション攻略で確認しておきましょう。
社会的な話題で意見を話す練習
プロンプト例⑥:意見を話す練習
英検準1級の二次試験で出そうな、社会的な話題の質問を英語で1つ出してください。
私が英語で答えたら、内容・語彙・文法の観点から日本語でフィードバックしてください。より自然な回答例も示してください。
テクノロジー・環境・教育・働き方など、社会的な話題で幅広く練習しておくと安心です。面接全体の流れと対策は英検準1級 二次試験の流れと対策で詳しく紹介しています。
話した英語を文字にして直してもらう
ChatGPTには、音声で会話できる機能(ChatGPT Voice)もあります。2026年9月時点では、無料プランでも利用の制限つきで使えます。ただし、発音を英検の基準で評価できるわけではない点に注意が必要です。
表現や文法を見直したいときは、話した内容を文字にして貼り付ける方法が便利です。スマートフォンの音声入力を使えば、話した英語をそのまま文字にできます。
プロンプト例⑦:話した内容の改善
以下は、私が英語で話した内容を文字にしたものです。不自然な表現や文法の誤りを指摘し、より自然な言い方に直してください。
[話した内容を貼り付ける]
リーディング・語彙対策のプロンプト集
ChatGPTは、長文の内容理解や語彙の復習にも使えます。問題を解いたあとの復習に使うのが効果的です。
長文の内容を解説してもらう
プロンプト例⑧:長文の解説
以下の英文に、理解できなかった部分があります。段落ごとに日本語で内容を説明し、重要な語彙の意味と使い方も教えてください。
[英文を貼り付ける]
わからない部分をそのままにせず質問する習慣をつけると、読解の弱点が見えやすくなります。
語彙クイズを作ってもらう
プロンプト例⑨:語彙クイズ
英検準1級レベルの英単語を10個出題してください。それぞれ、日本語の意味・英語の例文・覚え方のヒントを付けてください。
プロンプト例⑩:文脈から意味を推測する練習
英検準1級レベルの単語を使った英文を5つ作ってください。単語の意味は伏せて、文脈から意味を推測するクイズにしてください。
ChatGPTが選ぶ単語が、実際の出題傾向と一致するとは限りません。語彙学習の中心は単語帳に置き、ChatGPTは復習や例文づくりに使うのがおすすめです。
ChatGPTを使うときの注意点
ChatGPTは便利ですが、回答をそのまま信じるのは危険です。次の点に注意して使いましょう。
回答が常に正しいとは限らない
ChatGPTの回答には、誤りや不自然な英語が含まれることがあります。英検の試験形式や日程についても、古い情報のまま答える場合があります。試験の最新情報は、必ず英検公式サイトで確認しましょう。
リスニングは本番形式の音声で鍛える
英検準1級のリスニングは、放送が1回だけです。本番と同じ形式で練習するには、過去問や問題集の音声を使いましょう。練習法は英検準1級のリスニング対策で紹介しています。
年齢制限と個人情報に気をつける
OpenAIの利用規約では、ChatGPTを使えるのは13歳以上(国の定める年齢がそれより高い場合はその年齢以上)です。18歳未満の場合は、保護者の許可が必要とされています。
氏名や学校名などの個人情報は入力しないようにしましょう。お子さんが使う場合は、保護者の方が使い方を一緒に確認しておくと安心です。
学習効果を高める使い方のコツ
ChatGPTを役立てるコツは、毎日の学習に組み込み、指摘を受けたら必ず書き直すことです。
- 習慣にする:「朝10分は語彙クイズ」「夜は英作文を1題書いて添削」のように時間を決めます。
- 書き直す:指摘を読むだけで終わらせず、直した英文を自分でもう一度書きます。
- 過去問で確かめる:英検公式サイトで公開されている過去問を、本番と同じ時間で解いて実力を確認します。
ChatGPTは練習量を増やすのに便利な道具です。一方で、合格に必要な力を客観的に確かめるには、過去問や人による添削も欠かせません。
独学での練習に不安がある場合は、英検専門のオンライン英語スクールを活用するのも一つの方法です。Jumpstart Englishは、小学生〜高校生を対象に、英検全級を完全マンツーマン・完全オンラインで指導しています。
