「高校生で英検準1級を持っている人は、どれくらいいるのだろう」と気になっている高校生や保護者の方は多いと思います。
結論からいうと、英検準1級レベル(CEFR B2)以上の資格やスコアを持つ公立高校3年生は約2.7%です。この記事では、文部科学省の最新調査をもとに高校生の保有率を整理し、高1・高2・高3別の取得目安と勉強の進め方を解説します。
高校生の英検準1級保有率は約2.7%(文科省の最新調査)
文部科学省は毎年「英語教育実施状況調査」を行っています。令和7年度の調査では、公立高校3年生の英語力がCEFRのレベル別に集計されました。CEFRとは、語学力を6段階で示す国際的なものさしのことです。
この調査によると、CEFR B2以上の資格やスコアを取得している生徒は、公立高校3年生約59万人のうち約1万6千人でした。割合にすると約2.7%で、40人のクラスに1人いるかどうかという水準です。
| 取得しているレベル | 英検の目安 | 公立高校3年生に占める割合 |
|---|---|---|
| CEFR A2以上 | 準2級相当以上 | 約32.6% |
| CEFR B1以上 | 2級相当以上 | 約17.2% |
| CEFR B2以上 | 準1級相当以上 | 約2.7% |
| CEFR C1以上 | 1級相当以上 | 約0.3% |
英検1級レベル(CEFR C1)以上になると約0.3%で、1,000人に3人ほどです。調査の詳細は文部科学省の調査結果ページで確認できます。
数字を見るときの注意点
この約2.7%は、英検準1級の合格者だけを数えた数字ではありません。読むときは、次の3点に注意してください。
- 英検以外の外部試験で取ったB2相当のスコアも含まれています。
- 対象は公立高校の3年生だけで、私立高校は含まれていません。
- 学校や学科による差が大きく、全国平均がそのまま自分の学校に当てはまるわけではありません。
学科別に見ると、B2以上を取得している生徒の割合は、普通科で約3.3%、英語教育を主とする学科や国際関係の学科では約12.4%でした。進学校や英語に力を入れる学校では、さらに高くなることもあります。学校ごとの傾向は英検準1級の保有率・取得率と進学校の実態で詳しく紹介しています。
英検準1級のレベルと高校生にとっての難しさ
英検準1級は、英検協会が「大学中級程度」を目安とする級です。1級に次ぐ難しさで、合格者の英語力はCEFR B2にあたります。
高校生向けの級と並べると、準1級が高校の学習範囲を超えた級だとわかります。
| 級 | 協会が示す目安 | 合格者のCEFR |
|---|---|---|
| 準2級 | 高校中級程度 | A2 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | A2 |
| 2級 | 高校卒業程度 | B1 |
| 準1級 | 大学中級程度 | B2 |
| 1級 | 大学上級程度 | C1 |
協会の目安では、2級でも「高校卒業程度」です。準1級はその一段上にあるため、授業とは別に準備の時間が必要になります。級ごとのレベル感は英検準1級とは?レベル・難易度の解説もあわせてご覧ください。
試験の形式と合格基準スコア
一次試験は、リーディング・ライティング(筆記90分)とリスニング(約30分)です。ライティングは、60〜70語の英文要約と、120〜150語が目安の意見論述の2題です。
合否は英検CSEスコアで決まります。英検CSEスコアとは、技能ごとの成績を共通の尺度で表した点数のことです。準1級の合格基準スコアは、一次が2250点満点中1792点、二次(面接)が750点満点中512点です。
リーディング・リスニング・ライティングは各750点で、配点は同じです。どれか1つが苦手なままだと合格しにくいため、3技能を偏りなく伸ばす必要があります。
必要な語彙の目安
準1級に必要な語彙数は、一般に7,500〜9,000語程度が目安といわれています。協会が示した公式の数字ではありませんが、大学入試向けの単語帳だけでは足りない語が多く出題されます。
英検準1級の合格率は公表されていない
英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。高校生に限った合格率の公式データもありません。
インターネット上では「準1級の合格率は16%前後」という数字をよく見かけます。これは過去(2015年度とされる)の参考値で、現在の合格率ではありません。
協会が示している目安は、2016年度第1回一次試験のデータだけです。このときは、準1級で各技能7割程度の正答率だった受験者の多くが合格したとされています。ただしスコアは回ごとに算出されるため、正答数から合否を計算することはできません。詳しくは英検準1級の合格率と一次・二次の難易度で解説しています。
高1・高2・高3別の取得目安
学年別の保有率を示す公式の統計はありません。ここでは、学年ごとに準1級を目指すときの準備の目安を紹介します。
高1で英検準1級を目指す場合
高1で準1級を目指すなら、2級に合格していることが一つの目安です。まだ2級に届いていない場合は、先に2級の合格を目指すほうが近道です。
高1のうちに取得できれば、高2・高3で他の科目に時間を回しやすくなります。語彙を増やしながら、社会的なテーマの英文に少しずつ慣れておきましょう。
高2で英検準1級を目指す場合
高2は、大学受験を意識して準1級に取り組み始めやすい学年です。2級に合格している人は、準1級の単語と長文から始めると無理なく移れます。
要約や意見論述、面接の練習など、アウトプットの対策に時間をかけやすいのも高2の強みです。高2のうちに取得できれば、高3で入試に使うときも時期の心配が少なくなります。
高3で英検準1級を目指す場合
高3で準1級を目指す場合は、大学入試で英語の外部試験として使うことが主な目的になるでしょう。入試に使うなら、出願の締切までに合否や成績が出ているかを必ず確認してください。
大学によっては、受験した時期や証明書の提出方法に条件を設けていることがあります。受験勉強との両立も課題になるため、志望校の募集要項を早めに読み、受験する回を逆算して決めましょう。
学年ごとに優先すべき対策は変わります。一人で計画を立てるのが難しい場合は、英検に特化したマンツーマン指導で学年と目標に合った計画を作るのも一つの方法です。
高校生が英検準1級を取るメリット
高校生のうちに準1級を取る一番のメリットは、大学入試で英語の力を証明できることです。
大学入試で活用できる
英検のスコアや級を、出願資格や英語の得点換算、加点などに使える大学があります。ただし、使い方や必要なスコアは大学・学部・入試方式ごとに違い、年度によって変わることもあります。
志望校で使えるかどうかは、必ず最新の募集要項で確認してください。大学ごとの傾向は英検準1級が使える大学一覧にまとめています。
大学以降の英語学習の土台になる
準1級の対策では、社会問題を英語で読み、自分の意見を英語で書いて話します。この力は、大学の授業や留学、将来の仕事でもそのまま役立ちます。
高校生が英検準1級に合格するための勉強法
高校生が準1級に合格するには、語彙を土台にして、ライティングと面接の練習を早めに始めることが大切です。
語彙と長文読解
準1級の単語帳を1冊決め、毎日少しずつ繰り返すのが基本です。覚えた単語は、過去問の長文の中で意味を確認すると定着しやすくなります。
ライティング(要約・意見論述)
要約と意見論述は、型を覚えたうえで実際に書き、添削を受けるのが効果的です。要約になっていない解答や、テーマに合っていない解答は0点になることがあるため注意しましょう。
リスニングと面接
リスニングは放送が1回だけなので、過去問で本番の形式に慣れておきます。面接では4コマのイラストを説明するナレーションと、社会的な話題への意見が問われます。声に出して答える練習を重ねることが欠かせません。
何から手をつければよいか迷う場合は、英検準1級の合格戦略とやるべきことのまとめも参考にしてください。
2026年度の受験スケジュールと受け方
2026年度にこれから申し込めるのは、従来型の第3回と英検S-CBTです。英検S-CBTとは、パソコンで受ける英検のことで、級や資格は従来型と同じです。
| 項目 | 2026年度 第3回(従来型) |
|---|---|
| 個人申込 | 2026年10月30日〜12月14日 |
| 一次試験(本会場) | 2027年1月24日(日) |
| 一次のウェブ合否 | 2027年2月15日(月) |
| 二次試験 | A日程 2月28日(日)/B日程 3月7日(日) |
| 二次のウェブ合否 | A日程 3月9日(火)/B日程 3月16日(火) |
2026年度の準1級の検定料は、従来型の本会場が10,400円、英検S-CBTが10,500円です。英検S-CBTでは、準1級は実施日が限られます。同じ検定回に同じ級を最大3回まで受けられ、結果は試験の約4〜5週間後に出ます。
2026年度から、準1級の受験には顔写真付きの身分証明書の原本が必要です。学生証や生徒手帳も使えます。日程や料金は変わることがあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
まとめ:高校生の英検準1級は計画的に目指そう
- 準1級レベル(CEFR B2)以上を持つ公立高校3年生は約2.7%です(令和7年度調査)。
- 英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。
- 高1は2級合格が目安、高2は本格的な対策を始めやすく、高3は出願時期からの逆算が必要です。
- 大学入試での使い方は大学・年度ごとに違うため、最新の募集要項で確認しましょう。
準1級は高校生にとって簡単な級ではありません。それでも、学年ごとに目標を決めて準備すれば、在学中の合格も目指せます。
ライティングの添削や面接練習は、一人では進めにくい部分です。Jumpstart Englishでは、小学生から高校生を対象に、完全マンツーマン・オンラインで英検全級の対策を行っています。準1級の合格に向けた学習計画づくりにご活用ください。
