英検準1級は2級から語彙のレベルが大きく上がり、ライティングでは要約と意見論述の2題を書く試験です。対策本の種類も多いため、「何を買えばいいのかわからない」と迷う人が少なくありません。

結論から言うと、独学なら単語帳1冊、過去問1冊、ライティング対策本1冊の3冊が基本です。そこに、苦手な技能に合わせてリーディングやリスニングの問題集を足していきます。この記事では、2026年9月時点で出版社のサイトで確認できる最新版をもとに、タイプ別のおすすめ参考書と選び方を紹介します。

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英検準1級の参考書を選ぶ前に確認したいこと

参考書選びで一番大切なのは、今の試験形式に合った版を選ぶことです。英検準1級は2024年度に形式がリニューアルされ、古い版の中には新しい問題に対応していないものがあります。

2024年度のリニューアルで変わった点

2024年度第1回から、準1級の筆記ではリーディングが41問から31問に減り、ライティングに英文要約が加わりました。2026年度の試験の構成は次のとおりです。

パート内容(2026年度)
筆記(90分)リーディング31問(短文語句18・長文語句6・長文内容7)、英文要約(60〜70語)、意見論述(120〜150語が目安)
リスニング(約30分)29問(会話12・文12・Real-Life 5)
二次試験(約8分)面接。4コマのイラストを使ったナレーションと質疑応答

要約問題は2024年度から始まった形式です。そのため、2023年以前に出た対策本では扱われていない場合があります。最新の試験情報は英検公式サイトでご確認ください。

必要な参考書は4タイプ

英検準1級の参考書は、役割ごとに次の4つに分けて考えると選びやすくなります。

  • 単語帳:短文の語句空所補充と、全技能の土台になる語彙を固める
  • 過去問:出題形式と時間配分に慣れる
  • ライティング対策本:要約と意見論述の書き方を身につける
  • 技能別の問題集:リーディングやリスニングの弱点を補う

語彙に不安がある人は単語帳を優先し、基礎がある人は過去問から始めて弱点を見つけるのがおすすめです。

古い版や中古本を買うときの注意

中古本やフリマアプリで買う場合は、版と発行年を必ず確認しましょう。たとえば『竹岡の英検準1級マスター』(教学社、2019年発売)は、2024年度のリニューアル後の形式に対応していないと出版社が明記しています。

同じ書名でも、改訂版が出ていることがよくあります。音声アプリの対応状況も版によって違うため、購入前に出版社のサイトで最新版を確かめると安心です。

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英検準1級のおすすめ単語帳

単語帳は何冊も並行するより、1冊を繰り返し使うほうが定着しやすいとされています。代表的な4冊の特徴を比べてみましょう。

書名出版社確認できた最新版向いている人
英検準1級 でる順パス単旺文社6訂版(2026年7月)頻出語から効率よく覚えたい人
出る順で最短合格!英検準1級単熟語EXジャパンタイムズ出版第2版(2023年4月)語彙問題で高得点を狙いたい人
英検準1級 文で覚える単熟語旺文社4訂版(2022年7月)長文を読みながら覚えたい人
キクタン英検準1級アルク新装版(2025年12月)音声中心に覚えたい人

英検準1級 でる順パス単(旺文社)

過去問の分析をもとに、よく出る語から順に並べた定番の単語帳です。2026年7月に6訂版が出て、分野別の表現やライティング・スピーキングで使える表現のパートが加わりました。音声は旺文社の公式アプリ「英語の友」やダウンロードで聞けます。

出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)

出版社の説明では、15年分の過去問を分析し、約2,400語句を収録しています。筆記大問1で出る難しい選択肢を優先した配列が特徴です。語源や類義語・反意語の情報も多く、語彙問題でしっかり得点したい人に向いています。

英検準1級 文で覚える単熟語(旺文社)

「文単」と呼ばれる単語帳で、準1級レベルの英文を読みながら単語と熟語を覚えます。語彙と読解を同時に鍛えられる一方、英文を読むための文法力がある程度必要です。単語だけを覚えるのが苦手な人に向いています。

キクタン英検準1級(アルク)

音楽のリズムに乗せて、英語→日本語→英語の順で単語を耳から覚える単語帳です。2025年12月に新装版が出ており、音声は無料ダウンロードで提供されています。通学中など、音声で学習する時間が長い人に合っています。

単語帳ごとの違いは英検準1級の単語帳の比較記事でも詳しく紹介しています。

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英検準1級の過去問集のおすすめ

ある程度語彙が身についたら、過去問で本番の形式に慣れていきます。市販の過去問集は毎年新しい年度版が出るので、なるべく最新の年度版を選びましょう。

2026年度版 英検準1級 過去6回全問題集(旺文社)

2025年度第2回から2023年度第3回までの6回分を収録し、面接の問題も載っています。リスニングと面接の音声は「英語の友」アプリかダウンロードで聞けます。新しいライティング問題については、旺文社オリジナルの予想問題も収録されています。

収録回のうち2023年度第3回はリニューアル前の形式なので、要約の練習には使えない点に注意しましょう。使い方は英検準1級 過去6回全問題集のレビューで詳しく解説しています。

英検準1級過去問集 2026年度版(教学社・英検赤本シリーズ)

二次試験を含む9回分(2025年度第2回〜2022年度第3回)を収録しており、演習量を確保したい人に向いています。リスニングと面接の音声は無料で配信されています。竹岡広信先生による「英検のススメ」も掲載されています。

9回分のうち2023年度以前の4回分は旧形式です。語彙や長文の練習には使えますが、筆記の時間配分を練習するなら2024年度以降の回を使いましょう。

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ライティング(要約・英作文)対策のおすすめ

ライティングは、CSEスコアでリーディング・リスニングと同じ750点満点です。独学では後回しにしがちですが、合否に大きく影響するため、専用の対策本を1冊用意しておくと安心です。

最短合格!英検準1級 要約&英作文完全制覇(ジャパンタイムズ出版)

2025年5月に出た、新形式に対応した対策本です。要約15問と英作文20問の実践問題を収録し、英作文は全問で賛成・反対の2パターンのモデルエッセイが示されています。音声は無料ダウンロードとアプリ「OTO Navi」に対応しています。

英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題 改訂版(旺文社)

2026年7月に出た改訂版で、英文要約と英作文の両方を練習問題と模擬テストで対策できます。英作文の解答例は賛成・反対の2パターンが載っています。別冊の「時事解説&単語ブック」は、社会的なテーマの背景知識を補うのに役立ちます。

改訂版 英検準1級ライティング大特訓(アスク出版)

植田一三氏らによるライティング対策書で、2018年の旧版から2025年に改訂版へ切り替わりました。出版社も改訂版への移行を案内しているので、購入するときは「改訂版」と表記されたものを選びましょう。

要約と意見論述の書き方は、英検準1級ライティングの採点基準とコツや要約問題の解き方でも解説しています。独学では自分の答案を採点しにくいので、英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けるのも一つの方法です。

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リーディング・リスニング対策のおすすめ

過去問を解いてみて、リーディングやリスニングの正答率が低いと感じたら、技能別の問題集で演習量を増やしましょう。

英検分野別ターゲット 英検準1級リーディング問題 改訂版(旺文社)

短めの長文でウォーミングアップしてから、本番と同じ長さの長文、模擬テストへと進む構成です。長文の読み進め方や普段の学習法の解説もあります。ただし2018年の発行なので、模擬テストの構成はリニューアル前の形式に沿っています。

英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題 改訂版(旺文社)

オリジナル問題150問で、パートごとの攻略法を学べるリスニング専用の問題集です。準1級のリスニングは2024年度のリニューアルで形式が変わっていないため、2018年発行の本書も演習に使えます。音声は「英語の友」アプリでも聞けます。

パートごとの解き方は英検準1級リスニング対策の記事にまとめています。

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直前期の総仕上げに使える問題集

試験まで時間が少ない場合は、4技能をまとめて確認できる問題集が便利です。

改訂2版 直前1カ月で受かる 英検準1級のワークブック(KADOKAWA)

武藤一也氏と森田鉄也氏による、1カ月で4技能を仕上げる構成のワークブックです。2026年1月に出た改訂2版は要約問題にも対応しています。意見論述や面接の解説も多く、苦手な分野を短期間で見直したいときに使いやすい一冊です。

なお、学研の『英検準1級 ミニマム実戦ドリル』は2019年の発行で、要約問題が始まる前の形式に基づいています。持ち運びやすい小型の問題集ですが、使うなら語彙や長文の練習用と考えましょう。

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参考書の使い方と進める順番

参考書は、そろえるだけでは力になりません。次の順番で1冊ずつ使い切ると、無駄なく実力を伸ばせます。

  • 最初に過去問を1回分解き、今の実力と苦手な技能を確認する
  • 単語帳を1冊決めて、毎日くり返し復習する
  • ライティング対策本で要約と意見論述の型を身につける
  • 苦手な技能は分野別の問題集で演習量を増やす
  • 試験前は2024年度以降の過去問を時間を計って解く

多くの単語帳や問題集には無料の音声がついています。単語の発音を確認しながら覚えると、リスニングの聞き取りにもつながります。通学時間などのすき間時間に、音声を聞く習慣をつけるとよいでしょう。

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まとめ

英検準1級の参考書は、単語帳・過去問・ライティング対策本の3冊を軸に、苦手な技能の問題集を足していくのが基本です。2024年度に要約問題が加わったため、購入するときは版と発行年を確認し、新形式に対応したものを選びましょう。

参考書選びや学習計画に迷ったら、専門家に相談するのも近道です。Jumpstart Englishは英検に特化したオンライン英語スクールで、小学生から高校生を対象に完全マンツーマンで全級の対策を行っています。