英検準1級の単語帳で迷ったら、まずは目的で選ぶのが近道です。語彙問題の得点を伸ばしたいなら「でる順パス単」か「単熟語EX」、長文を読みながら覚えたいなら「文で覚える単熟語(文単)」が候補になります。大学受験と並行して進めたい高校生には「英単語ターゲット1900」も選択肢です。
なお、定番の「英検準1級 でる順パス単」は2026年7月に6訂版が発売されました。この記事では、4冊の最新の版と収録内容を出版社の情報で確認したうえで、特徴と選び方、効果的な使い方をまとめます。
結論:英検準1級の単語帳4冊の比較
4冊はどれも準1級対策に使えますが、作りと得意分野が違います。下の表で全体像をつかんでから、気になる1冊の解説を読んでください。
| 単語帳 | 出版社・版 | 主な収録内容 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 英検準1級 でる順パス単 | 旺文社・6訂版(2026年7月) | 単語1,600、熟語300、分野別表現200、ライティング・スピーキング表現70 | 定番の1冊で幅広く覚えたい人 |
| 出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX | ジャパンタイムズ出版・第2版(2023年4月) | 約2,400語句 | 語彙問題の得点を伸ばしたい人 |
| 英検準1級 文で覚える単熟語 | 旺文社・4訂版(2022年7月) | 5つのテーマ別の長文+単語リスト | 長文の中で覚えたい人 |
| 英単語ターゲット1900 | 旺文社・6訂版(2020年1月) | 見出し語1,900、巻末特集「英検準1級によく出る単語200」 | 大学受験と両立したい高校生 |
版と刊行時期は、2026年9月時点で各出版社の公式サイトで確認したものです。購入前に、最新の版を出版社のサイトで確かめておくと安心です。
単語帳を選ぶときの4つのポイント
英検準1級の目安は「大学中級程度」とされています。一次試験の大問1(短文の語句空所補充)は18問あり、単語や熟語を知っているかどうかが得点に直結しやすいパートです。単語帳を選ぶときは、次の4点を確認しましょう。
- 見出し語の数と、何をもとに選ばれているか。
- 単語リストで覚えるタイプか、長文の中で覚えるタイプか。
- 音声やアプリがあり、すきま時間に復習できるか。
- 今の自分の語彙力とのレベル差がちょうどよいか。
準1級に必要な語彙のレベルや覚え方の全体像は、英検準1級の単語対策でくわしく解説しています。
でる順パス単(旺文社)の特徴
「英検準1級 でる順パス単」は、英検対策の単語帳として定番のシリーズです。2026年7月17日に6訂版が発売されました。
旺文社によると、6訂版は過去20年分の英検の過去問題を分析し、よく出題される語を「でる順」に並べています。単語1,600語は、でる度A(500語)、でる度B(500語)、でる度C(600語)の3段階に分かれています。
- 単語編・熟語編に加え、「分野別表現編」と「ライティング・スピーキング表現編」が新しく加わりました。
- 各セクションの小テストと、でる度ごとの英検形式の問題で定着を確認できます。
- 音声は旺文社の公式アプリ「英語の友」などで聞けます。
頻度順に覚えられるので、どこから手をつければよいか迷いにくいのが強みです。すでに5訂版を持っている場合は、6訂版で新設された分野別表現編などは載っていない点を知っておきましょう。
単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)の特徴
「出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX」は、ジャパンタイムズ出版の単語帳です。現在の版は2023年4月に発売された第2版で、約2,400語句を収録しています。
出版社の説明では、15年分の過去問題(約27万語)を分析して作られています。配列は、筆記の大問1で出る難しめの選択肢を優先した「即戦力重視」です。
- 語源、類義語・反意語・派生語の情報と、コロケーション付きの例文を収録しています。
- 音声は「見出し語→訳語→例文」「訳語→見出し語」など5種類の聞き方があります。
- 音声アプリ「OTO Navi」に対応し、赤フィルターも付いています。
語彙問題で点を取りにいきたい人や、英検2級レベルの単語がある程度固まっている人に向いています。使い方のくわしい手順は単熟語EXの使い方とレベル感の記事で紹介しています。
文で覚える単熟語(文単・旺文社)の特徴
「英検準1級 文で覚える単熟語」は、長文を読みながら単熟語を覚えるタイプの単語帳です。現在の版は2022年7月に発売された4訂版です。
長文は「自然・環境」「医療・テクノロジー」「文化・歴史」「教育・心理」「社会・ビジネス」の5つのテーマに分かれています。各テーマは、背景知識を知るページ、長文と単語リスト、確認テストの順に進みます。音声は無料でダウンロードでき、「英語の友」アプリでも聞けます。
単語を文脈ごと覚えられるので、長文読解のスピードや背景知識も一緒に伸ばしたい人に向いています。一方で、語彙問題を網羅的に対策したい場合は、パス単や単熟語EXと組み合わせる使い方も考えられます。版ごとの違いは文単の使い方と版の違いで解説しています。
英単語ターゲット1900(旺文社)の特徴
「英単語ターゲット1900」は大学受験用の単語帳です。英検専用ではありませんが、大学受験と英検準1級の対策を並行したい高校生にとって、検討しやすい1冊です。
6訂版は見出し語1,900語を、基本単語800語、重要単語700語、難単語400語の3パートに分けています。対象レベルは共通テストから国公立2次試験・難関私大までです。巻末には特集「英検準1級によく出る単語200」も載っています。
ただし、準1級専用の単語帳ではないため、大問1で問われる難しい語は別の教材で補う必要があります。ターゲットで基礎を固め、パス単や単熟語EXで準1級レベルの語を上乗せする流れが取り組みやすいでしょう。詳しくはターゲット1900で英検準1級に対応できるかをご覧ください。
タイプ別のおすすめの選び方
どの単語帳が合うかは、今の語彙力と、何を優先したいかで決まります。代表的な4つのタイプに分けて紹介します。
英検2級に合格して準1級に進む人
まずは語彙の量を増やすことが優先です。でる度順に覚えられるパス単か、出題データに基づいて並んだ単熟語EXから1冊を選び、最後まで1周することを目指しましょう。
語彙問題で高得点を狙いたい人
大問1の選択肢に出るような難しめの語を優先して覚えたいなら、単熟語EXが合っています。パス単を1周した人が、仕上げに単熟語EXで語を上乗せする使い方もできます。
長文読解も一緒に伸ばしたい人
単語リストの暗記が続かない人や、長文を読むスピードも上げたい人には文単が向いています。テーマ別の長文で背景知識も身につくため、長文問題や要約問題の準備にもつながります。
大学受験と並行する高校生
学校でターゲット1900を使っているなら、まずはそれを仕上げるのが効率的です。そのうえで、準1級レベルの語をパス単や単熟語EXで補いましょう。
自分に合う単語帳や覚えるペースは、一人では判断しにくいものです。英検に特化したマンツーマン指導で今の語彙力を確認し、教材と学習計画を一緒に決めていく方法もあります。
単語帳の効果を高める覚え方
どの単語帳を選んでも、短い間隔で何度もくり返すことが大切です。1回で完璧にしようとせず、何周もする前提で計画を立てましょう。
1日の範囲を決めて、前日の分を復習する
たとえば「1日50語を新しく見て、翌日はその50語を復習してから次へ進む」のように、範囲と復習のルールを決めておきます。覚えられなかった語に印をつけ、2周目以降は印の語を中心に回すと効率が上がります。
音声とアプリですきま時間に復習する
4冊とも音声を利用できます。発音を聞きながら覚えると、リスニングで単語を聞き取る力にもつながります。通学中などのすきま時間には、単語アプリを組み合わせるのも効果的です。アプリの選び方は英検準1級の単語アプリ比較でまとめています。
過去問で覚えた単語を確認する
単語帳を1周したら、過去問の大問1を解いてみましょう。間違えた問題の選択肢に知らない語があれば、単語帳で確認して印をつけます。本番の形式で使えるかを確かめることで、覚えた語が得点につながりやすくなります。
まとめ:目的に合う1冊を選び、くり返し使おう
英検準1級の単語帳は、目的に合わせて選ぶのが基本です。幅広く覚えたいならパス単(6訂版)、語彙問題の得点を伸ばしたいなら単熟語EX(第2版)が候補になります。長文の中で覚えたいなら文単(4訂版)、大学受験と両立したいならターゲット1900(6訂版)が合っています。
大切なのは、1冊を決めたら何周もくり返して使い切ることです。語彙だけでなくライティングや面接まで含めて準1級の対策を進めたい方は、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishもご検討ください。小学生から高校生まで、完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応しています。
