群動詞とは、動詞に前置詞や副詞がついて、全体で1つの動詞のような意味を表す表現のことです。たとえば look for(〜を探す)や put off(〜を延期する)が群動詞にあたります。
英検準2級では、単語だけでなくこうした熟語の知識も問われます。「似た表現が多くて覚えられない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、群動詞の意味と5つの型、英検準2級で覚えたい群動詞の一覧、前置詞・副詞のイメージを使った覚え方を紹介します。最後に練習問題もあるので、理解度を確かめてみてください。
群動詞とは?意味と5つの型
群動詞は、2語以上がまとまって1つの動詞として働く表現です。「句動詞」と呼ばれることもあり、英語では phrasal verb と言います。学習の場面では、群動詞と句動詞はほぼ同じものと考えて問題ありません。
同じ look でも、後ろにつく語によって意味が変わります。
- look at 〜:〜を見る
- look for 〜:〜を探す
- look after 〜:〜の世話をする
- look up 〜:(辞書などで)〜を調べる
群動詞の多くは、get・take・put・come・go などの基本動詞でできています。そこに in・out・on・off・up・down などの短い語が組み合わさり、さまざまな意味が生まれます。
群動詞の5つの型
群動詞は、組み合わせ方によって次の5つの型に分けられます。
| 型 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 動詞+副詞(目的語なし) | break down | 故障する |
| 動詞+副詞+目的語 | turn off the light | 明かりを消す |
| 動詞+前置詞 | depend on | 〜に頼る |
| 動詞+副詞+前置詞 | look forward to | 〜を楽しみにする |
| 動詞+名詞+前置詞 | take care of | 〜の世話をする |
使うときの注意点(語順と受動態)
「動詞+副詞」の群動詞で目的語が代名詞のときは、代名詞を真ん中に置きます。turn it off とは言えますが、turn off it とは言いません。
また、群動詞は受動態にしてもひとまとまりのまま使います。たとえば The game was called off.(試合は中止された)のように、off を残して書きます。
英検準2級で群動詞が大切な理由
英検準2級は「高校中級程度」が目安とされ、3級よりも覚える語彙が増えます。その中で群動詞は、読む・聞く・話すのどの場面でも出てくる大切な表現です。
2026年度の準2級のリーディングは29問で、そのうち大問1の短文の語句空所補充が15問です。この大問は文に合う語句を選ぶ問題で、単語だけでなく熟語の知識も必要になります。
長文やリスニング、二次試験の面接でも、群動詞の意味がわからないと内容を取り違えることがあります。準2級では、動詞と前置詞・副詞のセットで意味をつかむ力が求められます。
単語帳の選び方も含めた語彙対策は、英検準2級の単語対策ガイドで詳しく解説しています。
コアイメージで覚える群動詞(up・down・in・out・on・off)
群動詞を1つずつ丸暗記すると、量が多くて続きにくくなります。そこでおすすめなのが、後ろにつく前置詞・副詞の「コアイメージ(基本のイメージ)」から意味を考える方法です。
ただし、コアイメージはあくまで覚えるための手がかりです。すべての群動詞がイメージどおりの意味になるわけではないので、例文とセットで確認しましょう。
up(上へ・すっかり)とdown(下へ・止まる)
- give up(あきらめる):up の「すっかり」の意味から、すっかり手放すイメージです。
- cheer up(元気づける):気持ちを上向き(up)にするイメージです。
- make up(作り上げる、化粧をする):すっかり(up)形を整えるイメージです。
- break down(故障する):壊れて(break)動きが止まる(down)イメージです。
- calm down(落ち着く):高ぶった気持ちを下げる(down)イメージです。
in(中へ)とout(外へ・なくなる)
- hand in(提出する):手渡して(hand)相手の中に入れる(in)イメージです。
- participate in(〜に参加する):活動の中(in)に加わるイメージです。
- find out(〜を知る、〜だとわかる):隠れていた情報が外(out)に出てくるイメージです。
- run out of(〜を使い果たす):蓄えが外(out)に出てなくなるイメージです。
on(くっつく・続く)とoff(離れる)
- put on(身につける):服などを体にくっつける(on)イメージです。
- carry on(続ける):on の「続く」の意味から来ています。
- depend on / rely on(〜に頼る):〜に寄りかかって接している(on)イメージです。
- take off(離陸する、脱ぐ):地面や体から離れる(off)イメージです。
- call off(中止する):予定から切り離す(off)イメージです。
- put off(延期する):今の予定から離れた先(未来)に置くイメージです。
このように前置詞・副詞のイメージを知っておくと、初めて見る群動詞でも意味を推測しやすくなります。
イメージで理解した表現は、実際に使ってみると定着しやすくなります。英作文や面接で使う練習をしたい場合は、英検に特化したマンツーマンのオンラインレッスンを活用するのも一つの方法です。
群動詞一覧|英検準2級で覚えたい基本表現
ここでは、英検準2級の学習で押さえておきたい群動詞を、中心になる動詞ごとにまとめました。まずは get・take・look・put の4つから覚えるのがおすすめです。
get を使う群動詞
- get up:起きる
- get to 〜:〜に着く
- get on 〜:(バス・電車などに)乗る
- get off 〜:(乗り物から)降りる
- get over 〜:〜を乗り越える、(病気などから)回復する
- get along with 〜:〜とうまくやっていく
take を使う群動詞
- take care of 〜:〜の世話をする
- take part in 〜:〜に参加する
- take off:離陸する(take off 〜で「〜を脱ぐ」)
- take place:行われる、開催される
- take after 〜:(親など)に似ている
look を使う群動詞
- look for 〜:〜を探す
- look after 〜:〜の世話をする
- look forward to 〜:〜を楽しみにする(to のあとは名詞か動名詞)
- look up to 〜:〜を尊敬する
- look like 〜:〜のように見える
put を使う群動詞
- put on 〜:〜を身につける
- put off 〜:〜を延期する
- put up with 〜:〜を我慢する(stand や tolerate とほぼ同じ意味)
そのほかの重要な群動詞
- ask for 〜:〜を求める、頼む
- call for 〜:〜を必要とする、要求する
- consist of 〜:〜から成る
- deal with 〜:〜に対処する、〜を扱う
- depend on 〜:〜に頼る、〜次第である
- run out of 〜:〜を使い果たす
あわせて覚えたい熟語
次の表現は厳密には群動詞ではありませんが、準2級レベルの熟語として一緒に覚えておくと役立ちます。
- prevent A from doing:Aが〜するのを妨げる
- remind A of B:AにBを思い出させる
- be filled with 〜:〜でいっぱいである(be full of とほぼ同じ意味)
- be covered with 〜:〜で覆われている
- be known to 〜:〜に知られている
群動詞の例文と練習問題
意味を覚えたら、文の中でどう使われるかを確認しましょう。例文で使い方をつかみ、練習問題で理解度をチェックします。
群動詞を使った例文
The meeting was put off until next week because of the heavy rain.
訳:大雨のため、会議は来週に延期されました。(put off=延期する)
I am looking forward to seeing you soon.
訳:近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。to のあとが動名詞(seeing)になっている点に注意しましょう。
We have run out of milk. I need to go to the supermarket.
訳:牛乳を切らしてしまいました。スーパーに行かなければなりません。
Many students took part in the volunteer activity yesterday.
訳:昨日、多くの生徒がボランティア活動に参加しました。
練習問題
次の( )に入る最も適切なものを選んでください。
Q1. Please ( ) your shoes before entering the house.
- take off
- take out
- take in
- take over
Q2. I can’t ( ) up with this noise anymore.
- get
- make
- put
- set
Q1の正解:1. take off
文の意味は「家に入る前に靴を( )ください」です。靴を「脱ぐ」ので take off が入ります。
Q2の正解:3. put
文の意味は「この騒音にはもう( )できない」です。put up with で「〜を我慢する」という意味になります。
本番形式の問題で力を試したい場合は、英検準2級の過去問・練習問題のまとめも参考にしてください。
群動詞を効率よく覚える3つの方法
群動詞は、イメージ・音声・問題演習の3つを組み合わせると覚えやすくなります。
1. コアイメージを絵で思い浮かべる
「put off=延期する」と文字だけで覚えるより、「予定を離れた場所(off)に置く(put)」場面を思い浮かべるほうが記憶に残りやすいとされています。
簡単なイラストを自分で描いてみるのも一つの方法です。
2. 音声を使い、フレーズごと覚える
群動詞は会話でもよく使われるため、音声を聞きながら覚えるとリスニング対策にもなります。
- シャドーイング:お手本の音声を少し遅れて追いかけるように、声に出して読みます。
- フレーズで覚える:get up だけでなく get up early(早起きする)のように、かたまりで覚えます。
かたまりで覚えた表現は、二次試験の面接などで口から出やすくなります。
3. 過去問や問題集でアウトプットする
覚えた表現は、問題で使わないと忘れやすくなります。過去問や問題集を解き、間違えた群動詞に印をつけて復習しましょう。
「なぜその前置詞が入るのか」「ほかの選択肢はどんな意味か」まで確認すると、応用が利くようになります。準2級全体の学習計画は英検準2級の勉強法の記事が参考になります。
まとめ:群動詞はイメージと例文で覚えよう
群動詞とは、動詞に前置詞や副詞がついて1つの動詞のように働く表現です。英検準2級では、熟語の知識として読む・聞く・話すのすべてで役立ちます。
- 前置詞・副詞のコアイメージで意味をつかみます。
- get・take・look・put などの基本の群動詞から覚えます。
- 例文の音読と問題演習で、使える知識にします。
群動詞の知識は、2級や準1級に進んでからも土台になります。準1級レベルの表現は英検準1級の句動詞・英熟語リストにまとめています。
一人で覚えるのが難しいと感じたら、英検専門のオンライン英語スクールJumpstart Englishも検討してみてください。小学生から高校生まで、完全マンツーマンで英検全級の対策に対応しています。
よくあるご質問
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英検準2級の試験において、群動詞(熟語)はどのくらい重要ですか?
群動詞の攻略は、準2級合格への大きなカギとなります。一次試験の大問1「短文の語句空所補充問題」では、文脈に合った適切な熟語を選ぶ問題が必ず数問含まれ、単語力だけでなく群動詞の知識が必要不可欠です。
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群動詞とは何ですか?イディオムや熟語と同じですか?
群動詞とは、「動詞 + 前置詞/副詞」の組み合わせで、元の動詞とは異なる新しい意味を持つ表現のことです。一般的に「熟語」や「イディオム」とも呼ばれます。
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群動詞を丸暗記せずに効率よく覚える方法はありますか?
効果的なのは、群動詞を一つひとつ丸暗記するのではなく、「後ろにつく言葉(前置詞・副詞)のコアイメージ」を理解することです。例えば、upなら「上へ、完全な状態へ」、offなら「分離、離脱」といったコアイメージを理解することで、意味を推測しやすくなります。
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英検準2級で特によく出る、必須の群動詞はありますか?
Get系(get up, get along withなど)、Take系(take care of, take placeなど)、Look系(look forward to, look afterなど)、Put系(put on, put up withなど)が特に重要です。特にput up with(〜を我慢する)は頻出語として覚えるべきです。
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覚えた群動詞を定着させるためには、どのような学習法がおすすめですか?
視覚的な学習法(コアイメージをイラストで描くなど)と、音声を使った学習法(シャドーイング、フレーズで塊として覚える)が推奨されています。また、過去問や予想問題集でアウトプットを行い、間違えた問題を復習することも重要です。
