英検準1級の単語帳といえば『でる順パス単』が定番です。ただ、「1語ずつ覚えるのが合わない」「例文の中で覚えたい」と感じる人もいるでしょう。

この記事では、パス単以外の英検準1級向け単語帳を4冊取り上げます。結論からいうと、フレーズで覚えたいならフレーズシステム、スピード重視なら1語1秒、文脈で覚えたいなら例文でまるごと、出る順に絞りたいならランク順が候補です。出版社の情報をもとに、特徴と向いている人を整理しました。

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パス単以外の英検準1級単語帳4冊を比較

4冊はどれも覚え方のアプローチが違います。まずは一覧で全体像をつかみましょう。

書名出版社・刊行覚え方の特徴向いている人
英検準1級 単熟語フレーズシステムアスク/2023年8月短いフレーズ単位・頻度順1語ずつの暗記が苦手な人
1語1秒英単語 英検準1級テイエス企画/2019年3月1語1訳を1秒のリズムでスピード重視で回転させたい人
例文でまるごと覚える 30日完成 合格できる単熟語 英検準1級アスク出版/2010年7月ストーリー形式の例文文脈の中で覚えたい人
ランク順 英検準1級英単語1900 新装版Gakken/2023年7月出やすい順のランク配列優先度の高い語から固めたい人

英検準1級は「大学中級程度」が目安の級で、合格には高いレベルの語彙力が必要です。必要な単語数は公式には示されていませんが、一般に7,500〜9,000語程度が目安といわれます。

2024年度のリニューアルで、大問1の短文の語句空所補充は25問から18問に減りました。それでも長文読解や要約、英作文では語彙力がそのまま得点に響きます。定番の単語帳との比較は英検準1級の単語帳ランキングもあわせてご覧ください。

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英検準1級 単熟語フレーズシステム(アスク)

『英検準1級 単熟語フレーズシステム』は、『システム英単語』の著者である霜康司先生による英検準1級向けの単語帳です。2023年8月にアスクから発売されました。

特徴

  • 「ミニマル・フレーズ」と呼ばれる短いフレーズ単位で、単語を用例ごと覚えます。
  • 英検の過去問を分析し、頻出の用例を頻度順に並べています。
  • 無料音声は「英語フレーズ→日本語訳→英語フレーズ」の順に流れる方式です。
  • 音声はダウンロードのほか、ポッドキャストでも聞けます。
  • ライティングや面接で使えるフレーズには「4技能マーカー」が付いています。

こんな人に向いている

単語を1語ずつ覚えてもすぐ忘れてしまう人に向いています。フレーズごと覚えると、長文やリスニングで出会ったときに意味を思い出しやすくなるとされています。

音声を聞くだけでも復習できるので、通学時間などのスキマ時間を使いたい人にも便利です。ライティングや面接で使える表現を意識して覚えたい人にも合うでしょう。

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1語1秒英単語 英検準1級(テイエス企画)

本書は、トフルゼミナールと日本アイアールの編著による単語帳です。2019年3月にテイエス企画から発行され、サブタイトルは「瞬発力で一発合格」です。

特徴

本書は3つのステップで構成されています。出版社の説明は次のとおりです。

  • STEP 1:必修単語と訳語を1つずつ、1秒刻みのリズムに乗せて覚えます。単語はA・B・Cの3つのランクに分かれています。
  • STEP 2:STEP 1の単語を例文の中で読み、聞くことで記憶を強化します。
  • STEP 3:英検によく出る熟語や会話表現に慣れ、得点力を上げます。

音声はダウンロードで提供されています。1語につき訳語を1つに絞っているため、テンポよく何周も回せるのが強みです。

こんな人に向いている

とにかく短時間で多くの単語に触れたい人や、見た瞬間に意味が出てくる状態を目指したい人に向いています。

一方で、STEP 1では訳語が1つだけなので、多義語のほかの意味は辞書や例文で補う必要があります。

どの単語帳を選ぶにしても、覚えた語を長文や英作文で使えるかどうかが合否を分けます。独学で伸び悩んだときは、英検に特化したマンツーマン指導で使い方まで確認してもらうのも一つの方法です。

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例文でまるごと覚える 合格できる単熟語(アスク出版)

正式な書名は『例文でまるごと覚える 30日完成 合格できる単熟語 英検準1級』です。山上登美子さんとGeoffrey Tozerさんの共著で、アスク出版から2010年7月に刊行されました。

特徴

  • ストーリー形式の例文の中で、準1級の単熟語をまとめて覚える構成です。
  • 頻出トピックを通して、合格に必要な1,830語が身につくとされています。
  • Day1〜Day30の30日間のカリキュラムで進めます。

2010年刊行のため、2024年度リニューアル後の問題形式には対応していません。形式の確認は過去問で行い、この本は語彙の暗記用として使うのが安心です。

こんな人に向いている

単語だけを覚えると翌日には忘れてしまう人に向いています。文章の流れと一緒に覚えるので、長文を読みながら語彙を増やしたい人にも合います。

30日という区切りがあるため、試験日から逆算して計画を立てやすいのも利点です。

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ランク順 英検準1級英単語1900(Gakken)

『ランク順 英検準1級英単語1900 新装版』は、Gakkenから2023年7月に発売された単語帳です。2018年3月に刊行された『ランク順英検準1級英単語1900』の新装版にあたります。

特徴

  • 過去問のコーパス分析にもとづき、出やすい単語・熟語・会話表現1900をランク順に並べています。
  • 例文も出やすいものに絞って掲載されています。
  • クイズ形式で確認できるWEBアプリと、読み上げ音声を無料でダウンロードできます。

こんな人に向いている

どの単語から覚えればよいかわからない人や、試験まで時間が限られている人に向いています。ランクの高い単語から順に固めれば、優先順位に迷わずに進められます。

WEBアプリで確認テストができるので、紙の単語帳とアプリを組み合わせて学びたい人にも便利です。アプリ学習に興味がある人は、英検準1級の単語アプリ比較も参考になります。

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目的別の選び方

4冊に優劣はなく、大切なのは自分の覚え方と残り時間に合う1冊を選ぶことです。目的別に整理すると、次のようになります。

記憶に残りやすさで選ぶなら

単語の暗記そのものが苦手な人には、「フレーズシステム」か「例文でまるごと」が候補です。どちらも単語を文脈の中に置いて覚える点が共通しています。

短いフレーズでテンポよく進めたいならフレーズシステム、ストーリーを読みながら覚えたいなら例文でまるごとが合うでしょう。

短期集中・直前対策で選ぶなら

試験まで時間が少ない場合は、「ランク順」か「1語1秒」が向いています。ランク順は出やすい語から優先して覚えられ、1語1秒は短時間で何周も確認できます。

すでに定番の単語帳を1冊終えている人は、苦手な分野を補う2冊目として使う方法もあります。

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単語帳の効果を高める使い方

どの単語帳を選んでも、1回読むだけではなかなか覚えられません。効果を高めるには、繰り返しと実戦での確認がポイントです。

短い間隔で何度も繰り返す

単語の暗記では、1回に長く時間をかけるより、短い間隔で何度も同じ単語に触れるほうが定着しやすいとされています。

前日に覚えた範囲をさっと復習してから、新しい範囲に進むのがおすすめです。音声付きの単語帳なら、移動時間に耳で復習する習慣もつけられます。単語の覚え方全般は英検準1級の単語対策で詳しく解説しています。

過去問と組み合わせる

単語帳は、過去問演習と組み合わせると力が伸びやすくなります。過去問で出会った知らない単語を単語帳で確認し、単語帳で覚えた語を過去問の文脈で見直すサイクルを作りましょう。

英検の公式サイトでは、直近の過去問が無料で公開されています。入手方法は英検準1級の過去問の入手方法にまとめています。

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まとめ|自分の覚え方に合う1冊を選ぼう

パス単が合わないと感じても、英検準1級の単語帳にはほかにも選択肢があります。フレーズ、スピード、例文、ランク順と、自分の覚え方に合う1冊を選ぶことが近道です。

書籍の版や付属サービスは変わることがあるため、購入前に出版社の最新情報を確認してください。

語彙を覚えたあとは、長文・要約・面接で使える力に変えていく段階です。Jumpstart Englishは、完全マンツーマン・完全オンラインで英検全級に対応しています。小学生から高校生まで、一人ひとりの目標に合わせて英検準1級の対策を進められます。