英検準1級の対策講座を探していても、通信講座・英会話スクール・動画講座と選択肢が多く、迷ってしまう方は多いはずです。この記事では、アルク・英検協会の実用英語講座・ユーキャン・イーオン・公文・河合塾マナビス・学研の英検ムビスタ・Udemyを比較します。

先に結論をお伝えすると、英検準1級の試験対策に特化した講座は意外に少なく、目的に合わせて書籍・動画・授業を組み合わせるのが現実的です。料金や開講状況は、2026年9月時点で各社の公式サイトを確認した内容です。申し込む前に、必ず最新の情報を公式サイトでご確認ください。

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結論:英検準1級の講座は「目的」と「学び方」で選ぶ

選ぶときの分かれ目は、その講座が「英検準1級の試験対策」を目的にしているかどうかです。主なサービスの位置づけを表にまとめました。

サービス学び方英検準1級との関係費用(公式サイトの表示)
アルク書籍『完全攻略!英検準1級』(2017年発行)2,310円(税込)
英検協会 実用英語講座通信講座(3か月)準1級レベルの英語力を養成(試験対策講座ではない)26,400円(税込)
ユーキャン通信講座講座一覧に英検の講座はない—
イーオンオンライン授業(Zoom)一次試験対策の準1級クラスと二次試験対策がある月謝16,500円(8か月)ほか
公文教室+家庭学習準1級専用のコースはない(英語力の土台づくり)公式サイトの会費ページで確認
河合塾マナビス映像授業の予備校大学受験向け。英検専用の講座ではない校舎で確認
英検ムビスタ(学研)書籍+授業動画準1級の総合対策書2,530円(税込)
Udemy動画講座講座ごとに内容が大きく違う講座ごとに異なる

迷ったときは、次のように考えると選びやすくなります。

  • 一次試験の解き方を短期間で整理したい:書籍+授業動画(英検ムビスタなど)
  • 決まった時間に授業を受けて、学習のペースを作りたい:イーオンのオンライン英検対策コース
  • 試験対策より英語力そのものを伸ばしたい:英検協会の実用英語講座、公文
  • 大学受験と並行して英語力を上げたい高校生:予備校の授業+英検の問題演習
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講座選びの前に確認したい英検準1級の試験内容

英検準1級は、英検協会が「大学中級程度」を目安としている級です。2024年度に問題形式がリニューアルされ、ライティングに要約問題が加わりました。講座や教材を選ぶときは、この新しい形式に対応しているかを必ず確認しましょう。

項目内容(2026年度第1回時点の形式)
一次試験・筆記(90分)リーディング31問、ライティング2題
ライティング要約(60〜70語で要約)、意見論述(120〜150語が目安)
一次試験・リスニング(約30分)29問
二次試験・面接(約8分)4コマのイラストのナレーションと質疑応答
合格基準スコア一次1792(満点2250)、二次512(満点750)

合格基準は「英検CSEスコア」という英検共通の尺度で示されます。CSEスコアは回ごとに統計的に算出されるため、正答数から自分で計算することはできません。

準1級のレベル感は英検準1級のレベル・難易度の解説で、新しく加わった要約問題の書き方は英検準1級の要約問題の解き方でくわしく紹介しています。

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通信講座・書籍で学ぶ|アルク・実用英語講座・ユーキャン

自分のペースで学びたい人向けの選択肢です。ただし、英検準1級の「試験対策」に特化した通信講座は、2026年9月時点ではあまり見当たりません。

アルク|『完全攻略!英検準1級』

アルクで英検準1級の対策をする場合、中心になるのは書籍です。『完全攻略!英検準1級』(神部孝 著)は、一次試験と二次試験の両方を扱う総合対策書です。弱点を見つけるミニテストや、本番形式の模擬テストも収録されています。

注意したいのは、発行が2017年で、2024年度のリニューアル前の形式に沿っている点です。要約問題は扱っていないため、要約は別の教材で補う必要があります。なお、アルクの公式ショップを確認した範囲では、英検準1級向けの通信講座は見当たりませんでした。

向いている人:1冊で試験全体の流れをつかみたい人、ほかの教材と組み合わせて使える人。

英検協会の「実用英語講座 準1級クラス」

英検を実施している日本英語検定協会も、個人向けの通信講座を提供しています。「実用英語講座」は文部科学省認定の通信講座で、産業能率大学と共同で運営されています。準1級クラスの概要は次のとおりです。

  • 受講料:26,400円(税込)
  • 受講期間:3か月(在籍期間は6か月)
  • 受講レベルの目安:英検2級〜準1級
  • 教材:テキスト3冊、英文音声、復習テスト3回、任意提出課題3回など

任意提出課題では、自分の書いた英作文をネイティブ講師が添削してくれます。一方で、公式サイトには「英検の試験対策を目的とした講座ではありません」と明記されています。過去問の形式に慣れる演習は、問題集などで別に行いましょう。

向いている人:試験対策と並行して、社会性の高い話題に対応できる英語力を底上げしたい人。

ユーキャン

「ユーキャン 英検」で検索する方もいますが、2026年9月時点のユーキャンの講座一覧に英検の講座はありません。語学のジャンルには、TOEIC L&Rテスト対策講座や英会話の講座が並んでいます。

英検準1級の通信講座を探している場合は、上で紹介した実用英語講座などを検討するとよいでしょう。スタディサプリ・進研ゼミ・Z会で準1級対策ができるかどうかは、通信教育サービスの比較記事でまとめています。

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授業を受けて学ぶ|イーオン・公文・河合塾マナビス

講師から直接教わりたい人向けの選択肢です。この3つのうち、英検準1級の対策コースを設けているのはイーオンです。

イーオン|オンライン英検対策コース(準1級クラス)

英会話スクールのイーオンは、2025年7月からオンライン英検対策コースに準1級クラスを開講しています。対象は高校生以上で、授業はZoomを使ったグループレッスンです。

  • 一次試験対策(準1級):定員8名、1回50分、月謝16,500円、50分×24回(8か月)
  • 教材費:4,345円(旺文社『英検準1級 集中ゼミ』と『文で覚える単熟語』を自分で購入)
  • 入学時の諸経費:入学金11,000円、登録費3,300円、システム管理費は月1,650円
  • 二次試験対策:40分のプライベートレッスンが1回9,680円(別途申し込み)

レッスンは日本人講師が担当し、準1級クラスの講師は全員が英検1級を取得していると公式サイトで案内されています。受講には、1つ下の級である2級に合格していることが推奨されています。

費用は月謝だけでなく、入学金や教材費も含めた総額で比べましょう。教材に使われる『集中ゼミ』の中身は、英検準1級「集中ゼミ」のレビューで紹介しています。

向いている人:決まった曜日・時間に授業を受けて、学習のペースを作りたい人。面接対策も同じスクールで受けたい人。

公文(KUMON)

公文の英語は、専用のリスニング機器「E-Pencil」でネイティブスピーカーの音声を聞き、まねして読む学習が特徴です。教材は幼児向けから高校相当(J〜O教材)まであり、さらに大学生・社会人向けの教材も用意されています。

ただし、英検準1級の対策に特化したコースはありません。公文は、長文読解力や語彙を時間をかけて積み上げる場と考えるのが自然です。英検の問題形式に慣れる練習は、別に用意する必要があります。

向いている人:小中学生のうちから、長い期間をかけて英語の読解力を育てたい人。

河合塾マナビス

河合塾マナビスは、高校生と中高一貫校の中学生を対象にした大学受験予備校です。河合塾の講師による映像授業と、コーチングを組み合わせて学習を進めます。

英検専用の講座を掲げているわけではないため、英検準1級対策の中心にするのは難しいでしょう。大学受験の英語と並行して読解力を伸ばし、英検の形式練習は問題集で補う使い方が現実的です。

向いている人:大学受験が主な目的で、英語の読解力も一緒に伸ばしたい高校生。

なお、面接やライティングは、自分の答えを誰かに見てもらわないと弱点に気づきにくい分野です。独学や動画が中心の場合は、英検に特化したマンツーマン指導で添削や面接練習だけを取り入れる方法もあります。Jumpstart Englishは、小学生〜高校生を対象に英検全級に対応した、完全オンラインのマンツーマンスクールです。

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動画で学ぶ|英検ムビスタ・Udemy

動画講座は、時間や場所を選ばずに学べるのが利点です。一方で、質問や添削の機会はないため、アウトプットの練習は別に確保する必要があります。

学研『英検ムビスタ 嶋津のたった5時間で英検準1級 総合対策』

学研の「英検ムビスタ」は、参考書と授業動画を組み合わせたシリーズです。準1級版は2025年3月13日に発売され、価格は2,530円(税込)です。

本は「講義→要点整理→一問一答→基本練習」の4ステップで構成されています。全章に著者の嶋津幸樹先生による授業動画が付いていて、二次元コードからスマホで視聴できます。攻略ポイントと重要語句をまとめた、取り外し式のミニブックも付いています。

2024年度のリニューアル後に発売された対策書なので、発行年の古い本と比べて現在の形式に沿って学びやすいのも利点です。

向いている人:本1冊と動画で、一次・二次試験の全体像を短期間でつかみたい人。

Udemy

Udemyは、講師が作成した動画講座を1講座ずつ購入して学ぶオンライン学習サービスです。公式サイトでは、世界で29万以上の講座があると紹介されています。

講座は個人の講師が作って出品しているため、英検向けの講座でも内容や質は講座ごとに大きく違います。価格も講座や時期によって変わります。購入する前に、講座ページで次の点を確認しましょう。

  • 最終更新日と、2024年度から加わった要約問題を扱っているか
  • 講師のプロフィールと、受講者のレビューの内容
  • 自分が苦手な技能を扱っているか

向いている人:苦手な分野だけを動画で補いたい人、学習スケジュールを自分で管理できる人。

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学習ペース・予算・苦手分野から選ぶ

講座を1つに絞れないときは、次の3つの軸で整理すると決めやすくなります。

学習ペースで選ぶ

自分のペースで進めたいなら、書籍や動画、通信講座が向いています。部活や仕事で忙しく、決まった時間を確保しにくい人でも続けやすい方法です。

一人だと続かない人は、イーオンのように毎週決まった時間に授業がある形式が合っています。授業日が決まっていると、学習のリズムを作りやすくなります。

予算で選ぶ

費用をできるだけ抑えたい場合は、書籍が中心になります。英検ムビスタ(2,530円)やアルクの対策書(2,310円)は、いずれも税込でこの価格です。

添削を受けたい場合は、実用英語講座(26,400円)が選択肢に入ります。定期的な授業を受けるスクール型は、月謝に加えて入学金や教材費がかかるため、総額が大きくなります。

苦手分野で選ぶ

  • 語彙・読解が苦手:解説の詳しい書籍や動画で解き方を学び、単語帳と問題集で演習量を確保する
  • ライティングが苦手:添削を受けられる講座やスクールを選ぶ(要約と意見論述の両方)
  • 面接が苦手:イーオンの二次試験対策のように、講師と1対1で練習できる場を用意する
  • リスニングが苦手:音声付きの教材を使い、毎日少しずつ聞く時間を作る

話す練習の量を増やしたい人は、英検準1級対策に使えるオンライン英会話の比較も参考にしてください。

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英検準1級の講座を選ぶときの注意点

申し込んでから「思っていた内容と違った」とならないよう、次の4点を確認しておきましょう。

  • 新しい形式に対応しているか:2024年度から要約問題が加わり、語彙問題は25問から18問に減りました。教材の発行年や更新日を確認しましょう。
  • 料金は総額で比べる:月謝のほかに、入学金・登録費・教材費・システム管理費がかかる場合があります。
  • 合格率などの数字の見方:講座が示す合格率は、それぞれが独自に集計した数字です。英検協会は級別の合格率を公表していません。
  • 最新情報は公式サイトで確認する:講座の開講状況や料金は変わることがあります。

試験の日程や検定料も年度によって変わります。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

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まとめ

英検準1級の講座は、それぞれ得意分野が違います。アルクや英検ムビスタのような書籍は費用を抑えて全体像をつかむのに向いており、英検協会の実用英語講座は添削つきで英語力を底上げできます。

決まった時間に授業を受けたいならイーオンのオンライン英検対策コースが候補になります。ユーキャンには英検の講座がなく、公文や河合塾マナビスは英検専用の講座ではない点に注意しましょう。

どの講座を選ぶ場合も、要約問題を含む現在の形式に対応しているかを確認し、足りない部分はほかの教材で補うのが近道です。添削や面接練習を一人ひとりに合わせて進めたい場合は、Jumpstart Englishの英検対策マンツーマンレッスンも検討してみてください。