英検準1級を目指したいけれど、塾に通う時間が取れない。そんなとき候補になるのが、スタディサプリ・進研ゼミ・Z会といった通信教育サービスです。ただ、「本当に準1級まで対応しているの?」と気になる人も多いと思います。
結論から言うと、2026年9月時点で英検準1級の対策教材を公式に用意しているのは3つのうちZ会だけです。スタディサプリと進研ゼミは、準1級の土台づくりには使えますが、準1級専用の対策は別に用意する必要があります。この記事では、各サービスの対応範囲と上手な使い方を整理します。
結論:英検準1級対策ができる通信教育の比較
3つのサービスの英検対策の対応状況を、各社の公式サイト(2026年9月時点)をもとに表にまとめます。
| サービス | 英検対策の対応 | ライティング添削 | 面接対策 | 料金の目安(税込) |
|---|---|---|---|---|
| スタディサプリ高校講座 | 英検対策講座は3級・準2級・2級 | なし | なし | ベーシックコース月額2,178円(Web申込) |
| 進研ゼミ高校講座 | 準1級専用の講座は公式サイトで確認できず | 公式サイトで要確認 | 公式サイトで要確認 | 高1・高2の12か月一括で月あたり9,980円〜 |
| Z会の通信教育(高校生) | 準1級まで対応(模試形式の対策教材など) | あり(英検対策教材のライティング) | AIスピーキング(標準)、オンラインスピーキング(有料) | 学年・プランで異なる |
サービス内容や料金は変わることがあります。申し込む前に、各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。
英検準1級の難易度と求められる力
サービスを選ぶ前に、準1級で何が求められるかを確認しておきましょう。準1級は、4技能すべてで高いレベルが求められる試験です。
レベルと試験の形式
英検協会は、準1級の目安を「大学中級程度」としています。合格者の英語力は、CEFR(国際的な語学力の指標)でB2相当が目安です。
2026年度の一次試験は、筆記(リーディングとライティング)が90分、リスニングが約30分です。ライティングは、2024年度から要約と意見論述の2題になりました。二次試験は面接委員1人との約8分の面接で、4コマのイラストを説明するナレーションと質疑応答があります。
必要な語彙と合格率
必要な語彙数は7,500〜9,000語程度とよく言われますが、協会が示した数字ではなく一般的な目安です。なお、協会は現在、級別の合格率を公表していません。
このように、準1級では読む・聞く力だけでなく、書く・話す力の対策も欠かせません。準1級の全体像は英検準1級のレベル・難易度の解説で詳しく紹介しています。
スタディサプリで英検準1級対策はできるか
スタディサプリ高校講座の英検対策講座は、3級・準2級・2級が対象です。準1級の講座はありません(2026年4月時点の講座一覧)。準1級対策としては、文法や読解の土台づくりに使うのが現実的です。
高校講座で対策できること
高校講座の映像授業では、英文法や英文読解を基礎から学べます。2級の内容に不安がある人は、2級対策講座で問題形式を確認してから準1級に進むのも一つの方法です。
料金は、ベーシックコースが月額2,178円、12か月一括払いなら月あたり1,815円です(Webで申し込んだ場合の表示価格)。
スタディサプリENGLISHとの違い
名前が似ている「スタディサプリENGLISH」は、主に大人向けの英語アプリです。公式サイトに載っているのはTOEIC L&R対策、日常英会話、ビジネス英語のコースで、英検専用のコースは見当たりません。リスニングや会話の練習の補助として使う位置づけになります。
スタディサプリだけでは足りない部分
準1級の要約・意見論述を添削してもらう仕組みや、面接の練習はありません。準1級の問題集や過去問で演習し、ライティングと面接は別の方法で対策する必要があります。
進研ゼミで英検準1級対策はできるか
進研ゼミ高校講座は、学校の授業や定期テストの対策を中心にした通信教育です。2026年9月時点の公式サイトでは、英検準1級に特化した講座は確認できませんでした。
進研ゼミでできること
現在の進研ゼミ高校講座は、7教科24科目を定額で学べる形です。英語は英文法や長文読解に対応し、授業動画やAIによる演習、わからない問題をAIが解説する機能があります。
受講費は、高1・高2講座で12か月一括払いを選んだ場合、月あたり9,980円(税込)からです。この金額は2027年3月号までのもので、2027年4月号以降は月あたり11,360円(税込)と案内されています。
準1級対策として使うときの注意点
学校の英語の成績を上げながら、文法と読解の土台を固めたい高校生には向いています。一方で、準1級の要約・意見論述や面接の対策は、別の教材やサービスで補う必要があります。有料オプションの内容は時期によって変わるため、英検対策の教材があるかは入会前に確認しましょう。
Z会で英検準1級対策はできるか
Z会の通信教育(高校生向け)は、公式サイトで「準1級までの対策が可能」と案内しています。3つの中では、準1級の対策を通信教育の中で完結させやすいサービスです。
Z会の英検対策の内容
公式サイトによると、次の教材やサービスが用意されています(2026年9月時点)。
- 英検対策教材(標準):模試形式で各級2回分。リーディングとリスニングは自動採点で、ライティングはプロの添削者が添削します。
- CASEC(標準):自宅で受けられる英語能力判定テストで、年に2回、追加費用なしで受験できます。英検の級の目安がわかります。
- AIスピーキング(標準):2026年7月に始まった、AIと会話練習ができる機能です。
- オンラインスピーキング(有料オプション):月1回・約25分で月額1,490円。外国人講師と模擬面接ができ、準1級まで対応しています。
Z会を使うときの注意点
Z会は大学受験向けの教材が中心で、英検対策教材はその一部です。英検対策教材は各級2回分なので、語彙や過去問の演習量は市販の単語帳や問題集で補うと安心です。
受講費は学年やプランによって異なります。専用タブレットの扱いも含めて、公式サイトで確認してください。
通信教育の添削は、答案を提出してから返ってくるまでに一定の時間がかかるのが一般的です。準1級のライティングや面接をこまめに見てもらいたい場合は、英検に特化したマンツーマン指導を組み合わせるのも一つの方法です。
目的別に見る通信教育の選び方
どのサービスが合うかは、何を優先するかで変わります。目的別に整理すると次のとおりです。
- 費用を抑えて文法・読解の土台を固めたい:スタディサプリ高校講座。準1級の問題演習は市販の教材で補います。
- 学校の成績と並行して英語力を上げたい:進研ゼミ高校講座。準1級専用の対策は別に用意します。
- ライティング添削や面接練習まで通信教育でまとめたい:Z会。英検対策教材と有料のオンラインスピーキングを組み合わせます。
通信教育以外の選択肢も比べたい人は、アルク・ユーキャンなどの英検準1級講座の比較も参考にしてください。
通信教育だけで英検準1級に合格できるか
答えは、今の実力と学習時間によります。2級に合格していて、毎日の学習習慣がある人なら、通信教育を軸に準1級を目指すことは十分に考えられます。
一方、2級の内容がまだ不安な段階では、通信教育だけでは準1級に必要な演習量が足りなくなりがちです。まずは語彙と読解の土台を固める期間を設けましょう。
足りない部分を補う方法
- 語彙:『英検準1級 でる順パス単』(旺文社)など、準1級向けの単語帳を毎日の習慣にします。
- ライティング:要約と意見論述を定期的に書き、添削を受けます。生成AIの添削は補助として使い、最終的には指導者に見てもらうと安心です。
- 面接:オンライン英会話や模擬面接で、4コマナレーションと意見を述べる練習を重ねます。
ライティングの書き方は英検準1級ライティングの対策、面接の流れは英検準1級の二次試験の解説で紹介しています。オンライン英会話を比べたい人は英検準1級対策向けオンライン英会話の比較も参考になります。
まとめ:準1級対策は通信教育+αで考える
2026年9月時点で、準1級まで公式に対応しているのはZ会です。スタディサプリの英検対策講座は2級までで、進研ゼミは準1級専用の講座を公式サイトで確認できませんでした。どのサービスも、準1級の語彙・ライティング・面接は追加の対策を組み合わせると安心です。
今の英語力、学習スタイル、予算に合わせてサービスを選び、足りない部分を単語帳や過去問、添削で補いましょう。料金やサービス内容は変わるため、申し込み前に必ず公式サイトを確認してください。
Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールです。英検全級に対応した完全マンツーマンのレッスンで、準1級の要約・意見論述や面接の練習にも取り組めます。通信教育と組み合わせる選択肢の一つとして検討してみてください。
