英検準1級の単語帳選びで、旺文社の「でる順パス単」と並んでよく名前が挙がるのが、ジャパンタイムズ出版の「単熟語EX」です。ただ、難しそうで自分に合うのか迷う人も多いでしょう。
結論から言うと、単熟語EXは英検2級レベルの語彙がある人が、準1級の語彙問題で点を取るための単語帳です。1冊を繰り返して仕上げ、過去問で定着を確かめる使い方が向いています。
この記事では、英検準1級 単熟語EXの基本情報とレベル感、パス単との違い、具体的な使い方を順に解説します。
英検準1級 単熟語EXの基本情報と構成
単熟語EXは、15年分の過去問を分析して作られた、準1級専用の単語帳です。2026年9月時点の最新版は第2版で、基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 第2版 |
| 出版社 | ジャパンタイムズ出版 |
| 刊行 | 2023年4月 |
| 分析対象 | 15年分の過去問(約27万語) |
| 収録 | 約2,400語句 |
| 構成 | 単語・熟語・テクニカルタームの3部 |
| 音声 | ダウンロード、音声アプリ「OTO Navi」 |
見出し語ページの特徴
語句は「出る順」に並んでおり、筆記大問1の難しい選択肢に使われる語が優先されています。訳語はイメージしやすいものが選ばれ、例文はコロケーション(よく一緒に使われる語の組み合わせ)を重視したシンプルな形です。
さらに、語源の情報や類義語・反意語・派生語も載っています。1つの語から関連する語へと、知識を広げながら覚えられる作りです。
5種類の音声とアプリ
全見出し語句と例文の音声が付いており、ダウンロードのほか、ジャパンタイムズ出版の音声アプリ「OTO Navi」でも聞けます。音声は、学習の段階に合わせて次の5種類から選べます。
- 見出し語(英語)→訳語(日本語)→例文(英語)
- 見出し語(英語)→例文(英語)
- 見出し語(英語)→訳語(日本語)
- 見出し語(英語)のみ
- 訳語(日本語)→見出し語(英語)の「鬼モード」
最初は訳語と例文が入った音声で意味をつかみ、慣れてきたら「鬼モード」で日本語から英語を思い出す練習をすると、覚えた語を使える形で定着させやすくなります。
単熟語EXのレベル感と向いている人
単熟語EXは、準1級の語彙問題に的を絞った難しめの単語帳です。英検2級の語彙がまだ固まっていない段階では、負担が大きく感じられるでしょう。
収録語彙の難しさ
準1級の筆記大問1は、短い文の空所に合う語句を選ぶ問題で、18問出題されます。単熟語EXは、この大問1の選択肢に並ぶ難しい語を優先して収録しています。
そのため、2級に合格したばかりの段階では、最初のページから知らない語が続くかもしれません。2級の語彙問題で大半を正解できるようになってから始めると、無理なく進めやすくなります。
向いている人・向いていない人
単熟語EXが特に役立つのは、次のような人です。
- 英検2級に合格し、準1級の語彙問題で点を伸ばしたい人
- 過去問の大問1で、選択肢に知らない語が多いと感じている人
- 語源や派生語を手がかりに、まとめて語彙を増やしたい人
一方、英検2級の語彙に不安がある人は、先に大学受験用や2級向けの単語帳で基礎を固めるほうが効率的です。たとえばターゲット1900で土台を作ってからEXに進む方法もあります。
でる順パス単との違い
準1級の単語帳としてよく比べられるのが、旺文社の「英検準1級 でる順パス単」です。どちらも過去問の分析をもとに「出る順」で並べた単語帳ですが、特徴は少し異なります。
| 項目 | 単熟語EX(第2版) | でる順パス単(6訂版) |
|---|---|---|
| 出版社 | ジャパンタイムズ出版 | 旺文社 |
| 刊行 | 2023年4月 | 2026年7月 |
| 分析対象 | 15年分の過去問 | 20年分の過去問 |
| 収録 | 単語・熟語・テクニカルタームの約2,400語句 | 単語1,600・熟語300・分野別表現200・ライティング・スピーキング表現70 |
| 特徴 | 大問1の難しい選択肢を優先 | でる度A〜Cの3段階、ミニテスト付き |
大問1の語彙問題を重点的に対策したいならEX、ライティングやスピーキングで使う表現もまとめて押さえたいならパス単が選びやすいでしょう。2冊を同時に進めるより、どちらか1冊に絞って仕上げるのが基本です。
パス単の詳しい内容は旺文社の英検準1級シリーズの選び方で、ほかの単語帳との比較は英検準1級の単語帳ランキングで紹介しています。
単熟語EXの効果的な使い方
約2,400語句を一度に完璧に覚えようとすると、途中で挫折しやすくなります。何周も回すことを前提に、周ごとに目的を変えて進めましょう。
1周目:全体をざっと通す
1周目の目的は、全体像をつかむことです。1語ずつ完璧に覚えようとせず、まずは最後まで一通り目を通すペースで進めます。
意味がすぐに浮かばない語には、軽く印を付けておきましょう。例文も声に出して読むと、語の使われ方をイメージしやすくなります。通学などのスキマ時間に音声を聞くのもおすすめです。
2周目以降:苦手な語に集中する
2周目からは、1周目で印を付けた語に時間をかけます。すでに覚えている語は素早く確認し、覚えていない語に集中するほうが効率的です。
この段階では、語源の情報が役立ちます。たとえば接頭辞のmal-(悪い)を知っていれば、malevolent(悪意のある)やmalfunction(誤作動)を関連づけて覚えられます。
3周目以降は、間隔を空けて復習するのが効果的とされています。翌日、3日後、1週間後と、少しずつ間隔を広げて同じ範囲を見直しましょう。
熟語とテクニカルタームの進め方
熟語のパートは、単語のパートと並行して少しずつ進めるのがおすすめです。句動詞は意味を1つだけ覚えるのではなく、例文ごと覚えると使い分けが分かりやすくなります。
テクニカルタームは、長文に出てくる専門的な用語をまとめたパートです。単語と熟語が一通り終わってから取り組むと、長文読解の補強として無理なく使えます。
覚えた語を長文やライティングで使いこなすには、実際の問題での練習も欠かせません。英検に特化したマンツーマン指導で、語彙学習と演習を並行して進めるのも一つの方法です。
単熟語EXだけで準1級に合格できる?
語彙対策の軸としては、単熟語EXを1冊仕上げれば十分な量があります。ただし、準1級は語彙問題だけで合否が決まる試験ではありません。
一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの合計CSEスコアで判定されます。合格基準は2250点満点中1792点です。大問1はリーディング31問のうち18問なので、長文やリスニング、ライティングの対策も必要です。
単語帳で覚えた語が本番で使えるかは、過去問で確かめましょう。入手方法は英検準1級の過去問の入手方法で紹介しています。
覚えた語がなかなか定着しない人には、2026年2月に刊行された「出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 徹底強化ドリル」もあります。第2版の約2,400項目に対応し、見開き1レッスンで127レッスンの問題形式で確認できます。
2026年度第3回に向けた学習スケジュールの目安
2026年度第3回の一次試験(本会場)は、2027年1月24日です。個人申込は2026年10月30日から12月14日までです。9月下旬から始める場合、次のような配分が一つの目安になります。
- 10月:単語パートの1周目と、熟語パートを少しずつ
- 11月:2周目で苦手な語に集中し、テクニカルタームにも着手
- 12月:3周目と過去問の大問1での確認
- 1月:過去問演習と、間違えた語の総復習
最新の日程は英検公式サイトでご確認ください。語彙対策全体の進め方は、英検準1級の単語対策の記事も参考になります。
まとめ:単熟語EXは準1級の語彙問題対策の軸になる
英検準1級 単熟語EXは、15年分の過去問分析をもとに、大問1で出る難しい語を優先して収録した単語帳です。英検2級レベルの語彙がある人なら、準1級の語彙対策の軸として使えます。
- 最新版は第2版(2023年4月刊行)で、約2,400語句を収録
- 1周目は全体を通し、2周目以降で苦手な語に集中する
- パス単とはどちらか1冊に絞り、過去問で定着を確認する
語彙が増えても、ライティングや面接で使いこなすには練習が必要です。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象にした英検専門のオンライン英語スクールで、完全マンツーマンで英検全級に対応しています。準1級の対策を一人で進めるのが不安な人は、英検に特化したマンツーマン指導も検討してみてください。
