英検準1級の過去問は、英検の公式サイトで直近3回分を無料で入手できます。問題冊子と解答はPDFで公開され、リスニングは音源と原稿がそろっています。

ただし、公式の解答には解説がありません。もっと多くの回を解きたい人や、解説を読みながら学びたい人は、市販の過去問題集を組み合わせるのが現実的です。

この記事では、公式サイトでの入手方法、市販の過去問題集との違い、過去問を合格につなげる使い方を順に紹介します。内容は2026年9月時点の情報です。

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英検準1級の過去問は公式サイトで3回分を無料で入手できます

日本英語検定協会の公式サイトには、準1級の「過去1年(3回分)」の一次試験が掲載されています。会員登録や料金は不要で、誰でもダウンロードできます。

公開されている資料内容
問題冊子(PDF)一次試験のリーディング・ライティング・リスニングの問題
リスニング原稿(PDF)放送された英文のスクリプト
リスニング音源(MP3)Part1〜Part3に分かれた音声
解答(PDF)選択問題の正解と、要約・英作文の解答例

2026年9月時点で掲載されているのは、2026年度第1回、2025年度第3回、2025年度第2回の3回分です。掲載は過去1年分なので、新しい回が加わると古い回は順に見られなくなると考えておきましょう。

ダウンロードの手順

  1. 英検公式サイト(https://www.eiken.or.jp/)を開く
  2. メニューの「過去問・試験内容」から「準1級の過去問・試験内容」を選ぶ
  3. 一次試験の欄で、解きたい回の「問題冊子」「リスニング原稿」「解答」を開く
  4. リスニング音源はPart1〜Part3をそれぞれ再生する

音源はブラウザで再生できますが、読み込みに時間がかかる場合があります。問題冊子は印刷しておくと、本番と同じように書き込みながら解けます。

公式の解答に解説はありません

公式の解答PDFには、選択問題の番号と、要約・英作文の解答例が載っています。一方で、なぜその答えになるのかという解説はありません。

語彙問題なら辞書で確認できますが、長文やリスニングの失点理由を自力で分析するのは大変です。解説が必要な人は、後で紹介する市販の過去問題集を使いましょう。

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二次試験はサンプル問題とバーチャル二次試験で確認できます

二次試験(面接)について、公式サイトで公開されているのはサンプル問題のPDFです。面接で渡される問題カードのイメージをつかむのに役立ちます。

あわせて「英検バーチャル二次試験」も見ておきましょう。面接室に入ってから退室するまでの流れを、アニメーションで確認できる公式コンテンツです。

準1級の面接は約8分で、面接委員は1人です。自由会話のあと、4コマのイラストを見てナレーションをします。考える時間は1分、話す時間は2分です。その後、No.1〜No.4の質問に答えます。

実際に出題された問題カードで練習したい場合は、市販の過去問題集に収録されたものが使えます。面接の流れと対策は英検準1級 二次試験の流れと対策ロードマップで詳しくまとめています。

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公式の無料過去問と市販の過去問題集の違い

結論として、本番形式の演習は公式の無料過去問、演習量と解説は市販の過去問題集という使い分けがおすすめです。主な違いは次のとおりです。

項目公式サイト(無料)市販の過去問題集
収録回数過去1年の3回分6回分・9回分など(書籍による)
解説なし(正解と解答例のみ)詳しい解説つき
二次試験サンプル問題過去の面接の問題カードや解答例を収録するものが多い
音声公式サイトで再生アプリやダウンロードで配信(利用期限つきの場合あり)
費用無料有料

旺文社「英検準1級 過去6回全問題集」

旺文社の「2026年度版 英検準1級 過去6回全問題集」は、2025年度第2回から2023年度第3回までの6回分を収録しています。価格は2,530円(税込)です。

別冊に解答・解説があり、面接の問題カードと解答用紙(マークシート)も付いています。音声はアプリ「英語の友」やダウンロードで聞けます。

アプリ「学びの友」を使えば自動採点もできます。2026年度版にCDはないので注意してください。使い方は英検準1級 過去6回全問題集のレビューでも紹介しています。

教学社「英検赤本シリーズ」の過去問集

大学入試の「赤本」で知られる教学社も、英検の過去問集を出しています。同社のサイトでは「過去問9回分収載」と案内されており、より多くの回を解きたい人に向いています。

リスニングと面接の音声は、スマートフォンで聞ける配信形式です。配信には期限があるため、購入前に収録回と利用期間を確認しておきましょう。

古い回はリニューアル前の形式に注意

英検は2024年度第1回から、準1級を含む1級〜3級の問題形式が変わりました。そのため、2023年度以前の回は現在と形式が違います。

たとえば旺文社の2026年度版に入っている2023年度第3回は、リニューアル前の形式です。古い回は語彙や長文の演習に使い、時間配分の練習は2024年度以降の回で行うとよいでしょう。

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過去問を解く前に確認したい準1級の試験形式

過去問を本番と同じ条件で解くには、現在の形式を知っておくことが大切です。2026年度の準1級一次試験は、次の構成になっています。

技能時間問題数・内容
リーディング筆記90分(ライティングと合計)31問(短文の語句空所補充18、長文の語句空所補充6、長文の内容一致選択7)
ライティング(筆記90分に含む)2題(要約、意見論述)
リスニング約30分29問(会話12、説明文12、Real-Life形式5)

2024年度のリニューアルで、リーディングは41問から31問に減りました。代わりにライティングに要約問題が加わり、2題になっています。筆記の90分は変わっていません。

要約は「60〜70語で要約する」という指定の語数です。意見論述は「120〜150語」が目安として示されています。各大問の詳しい内容は英検準1級の試験内容で確認できます。

過去問を解いてみて、どこから手をつければよいか迷ったら、英検に特化したマンツーマン指導で弱点を整理してもらうのも一つの方法です。Jumpstart Englishは、小学生から高校生を対象に、完全オンラインで英検全級の対策を行っています。

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過去問を合格につなげる4つの使い方

過去問は、解いたあとの復習で差がつきます。次の4つを意識すると、1回分から得られる学びが大きくなります。

1回目は本番と同じ時間で通して解く

最初の1回は、筆記90分・リスニング約30分を時間どおりに解いてみましょう。途中で辞書を引かず、最後まで解き切ることが大切です。

時間が足りなかった場合は、どの大問に時間をかけすぎたかをメモしておきます。時間配分の考え方は英検準1級の試験時間と時間配分が参考になります。

大問ごとに正答数を記録する

採点したら、大問ごとに正答数を書き出します。語彙、長文、リスニングのどこで失点しているかが分かれば、次に何を勉強すべきかがはっきりします。

準1級は語彙のレベルが高く、短文の語句空所補充だけで18問あります。間違えた単語や知らなかった単語は、その日のうちにノートや単語帳にまとめておきましょう。

ライティングは解答例と比べて書き直す

公式の解答PDFには、要約と英作文の解答例が載っています。自分の答案と見比べて、構成や表現の違いを確認しましょう。

そのうえで、同じ問題をもう一度書き直すと力がつきやすくなります。自分の答案を自分で採点するのは難しいため、できれば先生など第三者に添削してもらうと安心です。

リスニングは原稿を使って復習する

聞き取れなかった問題は、リスニング原稿で英文を確認してから、もう一度音源を聞きます。音と文字が一致したら、音声に合わせて声に出す練習も取り入れましょう。

この練習はシャドーイングと呼ばれ、英語の音に慣れるのに効果的とされています。通学時間などのすき間時間に、同じ音源を繰り返し聞くのもおすすめです。

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自己採点の目安と合格基準スコアの関係

英検の合否は正答数ではなく、英検CSEスコアで判定されます。CSEスコアとは、技能ごとの成績を共通の尺度で表したスコアのことです。

準1級の合格基準スコアは、一次試験が1792点(満点2250点)、二次試験が512点(満点750点)です。この基準は回によって変わりません。

ただし、スコアは回ごとに統計的な方法で算出されます。そのため、過去問の正答数から自分のCSEスコアを正確に出すことはできません。

協会は、2016年度第1回の一次試験では準1級は各技能の正答率7割程度の受験者の多くが合格したと説明しています。過去問では、各技能で7割前後を一つの目安にするとよいでしょう。

スコアの仕組みや技能ごとのバランスについては、英検準1級の合格点とCSEスコアの関係で詳しく解説しています。

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公式の過去問はいつ解く?おすすめの進め方

おすすめは、公式の3回分を「実力の確認」と「直前の仕上げ」に分けて使う方法です。たとえば次のような流れが考えられます。

  • 学習を始めた直後:公式の1回分を解き、今の実力と弱点を把握する
  • 学習の中盤:市販の過去問題集や単語帳で、弱い分野を重点的に演習する
  • 試験の2〜3週間前:残しておいた公式の2回分を、本番と同じ時間で解く

直前期には、なるべく新しい回を解くと現在の形式に慣れた状態で本番を迎えられます。市販の問題集は、解説を読み込む「学ぶための過去問」として使い分けましょう。

なお、2026年度第2回の一次試験は10月4日(日)です。準1級の解答速報は、10月5日(月)13時以降に公式サイトで公開される予定です。

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まとめ

英検準1級の過去問は、英検公式サイトで直近3回分の問題冊子・リスニング音源と原稿・解答を無料で入手できます。解説はないため、演習量と解説を補うには市販の過去問題集が役立ちます。

2023年度以前の回はリニューアル前の形式なので、時間配分の練習には2024年度以降の回を使いましょう。日程や掲載内容の最新情報は英検公式サイトでご確認ください。

過去問の結果をもとに学習計画を立て直したいときは、Jumpstart Englishの英検対策レッスンも選択肢の一つです。級ごとの出題形式に合わせて、マンツーマンで対策を進められます。