「英検準1級は最近難しくなったの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。2024年度のリニューアル以降、受験者の間では「難化した」という声と「思ったほど変わらない」という声の両方が聞かれます。

先に結論をお伝えすると、準1級は「難化した」というより「求められる力のバランスが変わった」と考えるのが正確です。ライティングに要約問題が加わった一方で、合格基準スコアは変わっていません。この記事では、変わったことと変わっていないことを整理し、2026年度時点の最新情報と対策を解説します。

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結論:準1級は「難化」より「求められる力が変わった」

2024年度第1回から、英検準1級の問題形式がリニューアルされました。まずは、変わったことと変わっていないことを分けて確認しましょう。

区分内容
変わったことライティングに要約問題が加わり2題になった/リーディングが41問から31問に減った/面接のNo.4に話題導入文が加わった
変わっていないこと合格基準スコア(一次1792、二次512)/筆記の試験時間(90分)/CEFRの算出範囲

英検協会は、リニューアルにあたって「合格基準スコア、CEFR算出範囲の変更はない」と公式サイトで明記しています。合格ラインそのものが引き上げられたわけではありません。

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2024年度リニューアルで変わった3つのこと

変更点は、一次試験のライティング・リーディングと、二次試験の面接の3か所です。英検S-CBTでは、2024年5月実施分から同じ内容に変わっています。

ライティングに要約問題が加わった

最も大きな変化は、ライティングが1題から2題になったことです。従来の意見論述(英作文)に加えて、英文を読んで要約する問題が新しく出題されるようになりました。

要約の語数は60〜70語です。2025年度第1回からは、問題冊子で「Summarize it between 60 and 70 words.」と、範囲を指定する書き方に変わりました。

2026年度第1回の要約問題は、水道水へのフッ素添加をテーマにした約200語・3段落の英文でした。背景の説明、賛成側の意見、反対側の意見という流れの英文を、自分の言葉で短くまとめる力が問われます。

リーディングは41問から31問に減った

リーディングは、大問1の語彙問題が7問、大問3の長文の内容一致問題が3問減り、合計31問になりました。一方で、筆記の試験時間は90分のまま変わっていません。

つまり、読む問題は減りましたが、同じ90分の中でライティングを2題書く必要があります。時間に余裕ができたとは限らない点に注意が必要です。

面接のNo.4に話題導入文が加わった

二次試験では、受験者自身の意見を問う最後の質問(No.4)の前に、話題を紹介する文が加わりました。社会性のある話題について、いきなり質問されるのではなく、背景を聞いてから答える形です。

面接の流れや時間(約8分)は変わっていません。4コマのイラストを使ったナレーションと、No.1〜No.4の質問で構成されています。

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「難化した」と感じる人が多い理由

合格基準が同じでも、難しくなったと感じる受験者が多いのには理由があります。主に次の3つです。

90分の中で2題書く必要がある

要約と意見論述は、求められる書き方がまったく違います。同じ時間の中で2種類の文章を仕上げる必要があるため、時間配分に苦労する人が少なくありません。

要約には読解と言い換えの両方が必要

要約問題では、英文の要点を正しく読み取ったうえで、元の表現をできるだけ自分の言葉に言い換えて書く必要があります。英作文の型を覚えるだけでは対応しにくく、読解力と書く力の両方が問われます。

また、問題冊子には、要約になっていない解答は0点になることがあると書かれています。形式に慣れないまま本番を迎えると、大きく失点するおそれがあります。

ライティングは一次試験の3分の1を占める

準1級の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングが各750点、合計2250点満点の英検CSEスコアで判定されます。ライティングは一次試験のスコアの3分の1を占めるため、要約でつまずくと合否に大きく響きます。

ライティングは、自分の答案を見てもらわないと改善点に気づきにくい分野です。独学で伸び悩んでいる場合は、英検に特化したマンツーマン指導で添削を受けるのも近道の一つです。

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「難化していない」と言える理由

一方で、試験全体の難しさが大きく上がったとは言えない根拠もあります。

合格基準スコアは変わっていない

準1級の合格基準スコアは、リニューアルの前後で変わらず、一次試験が1792点、二次試験が512点です。合格基準スコアは回によって変わらない固定の値です。

また、英検CSEスコアは回ごとに統計的に算出されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変わります。ある回の問題が難しく感じても、それだけで合格しにくくなるとは限りません。スコアの仕組みは英検準1級の合格点とCSEスコアの解説でくわしく紹介しています。

合格率で難化を確かめることはできない

英検協会は現在、級別の合格率を公表していません。そのため、「リニューアル後に合格率が下がった」といった話は、公式のデータでは確かめられません。SNSなどの体感は、受験した回や得意分野によって大きく変わる点も意識しておきましょう。

要約は練習で安定させやすい

要約問題は、段落ごとに要点をつかみ、言い換えてつなげるという手順がある程度決まっています。リニューアルから2年以上がたち、過去問や対策書も増えました。練習を重ねれば得点を安定させやすい問題とされています。

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2025〜2026年度の最新情報

2024年度のリニューアル後、問題形式に大きな変更はありません。2026年度第1回の問題冊子でも、同じ形式で出題されています。形式以外の主な変更点は次のとおりです。

  • 2025年度第1回から、要約問題の語数が「目安」ではなく指定の範囲として示されるようになった
  • 2025年度から、英検S-CBTは同じ検定回に同じ級を最大3回まで受けられるようになった
  • 2026年度第1回から、試験当日に顔写真付き身分証明書の原本を提示することが必須になった
  • 2026年度の検定料は全級100円値下げされ、準1級は本会場10,400円、S-CBTは10,500円になった

2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日です。個人申込の期間は2026年10月30日から12月14日までで、支払い方法により締切日が異なります。2027年度以降の形式変更は、2026年9月時点では発表されていません。最新情報は英検公式サイトでご確認ください。日程の詳細は英検準1級の試験日程まとめでも紹介しています。

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リニューアル後の準1級に合格するための対策

今の準1級で合格を目指すなら、次の4つを意識して準備を進めましょう。

要約問題の練習を早めに始める

段落ごとに要点を1文でまとめ、元の表現を言い換える練習を繰り返しましょう。60〜70語の範囲に収める語数管理も大切です。手順は英検準1級の要約問題の解き方でくわしく解説しています。

意見論述の対策も並行して続ける

意見論述は、示されたPOINTSから2つを使い、序論・本論・結論の構成で120〜150語を目安に書く問題です。要約が加わっても重要性は変わらないので、両方をバランスよく練習しましょう。書き方は英検準1級ライティングの攻略法が参考になります。

語彙力と読解力を土台として固める

形式が変わっても、準1級レベルの語彙力と読解力が必要な点は同じです。要約でも意見論述でも、読む力と使える語彙が土台になります。単語帳での学習と長文の演習は、引き続き優先して取り組みましょう。

面接は話題導入文つきの形式で練習する

面接の練習では、No.4の前に話題導入文を聞く形式に慣れておきましょう。社会問題について、自分の意見と理由を英語で短く述べる練習が効果的です。流れの確認には英検準1級の二次試験の解説をご覧ください。

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まとめ

英検準1級は、2024年度のリニューアルで要約問題が加わり、リーディングの問題数が減り、面接のNo.4に話題導入文が加わりました。一方で、合格基準スコアは一次1792点・二次512点のまま変わっていません。

「難化した」という実感は、同じ時間で2題書く負担や、要約という新しい形式への戸惑いから生まれています。変わったのは試験の難しさの総量というより、求められる力のバランスです。要約と意見論述の両方に対応できる準備を進めれば、十分に合格を狙えます。

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