英検準1級の一次試験に合格したのに、二次試験(面接)で不合格になってしまった。そんなときに知っておきたいのが「一次試験免除制度」と「英検S-CBT」です。
結論から言うと、一次試験に合格した人は、翌年度の同じ回まで一次試験を受けずに二次試験から再挑戦できます。この資格は英検S-CBTでも使え、その場合はスピーキングテストだけを受けます。
この記事では、2026年度の情報をもとに、一次試験免除の条件と有効期限、申込方法、S-CBTでの使い方、二次試験の対策を順に解説します。
英検準1級の一次試験免除とは
一次試験免除(一免)とは、一次試験に合格した人が、次回以降の申込で一次試験を免除してもらい、二次試験から受けられる制度です。
対象は二次試験がある1級から3級までで、準1級も含まれます。4級・5級は一次試験だけで合否が決まるため対象外です。一次試験の結果を活かして、次は面接の準備に集中できるのが大きな利点です。
一次試験免除を使える条件と有効期限
一次試験免除を使えるのは、一次試験に合格し、二次試験を欠席(棄権)したか不合格になった人です。二次試験を受けなかった場合も対象になりますが、一次試験で不合格だった場合は使えません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 1〜3級の一次試験に合格し、二次試験を欠席または不合格になった人 |
| 使い始め | 二次試験のウェブ合否公開の時刻から |
| 期限(従来型で取得) | 翌年度の同じ回まで |
| 期限(S-CBTで取得) | 取得した検定回から翌年度の同じ検定回まで |
| 検定料 | 通常と同額 |
有効期限の数え方(2026年度の例)
期限は「1年間」ではなく、「翌年度の同じ回まで」と数えます。たとえば2026年度第2回の従来型で資格を得た場合、2027年度第2回の検定まで申し込めます。
同じ数え方で、2025年度第3回で資格を得た人は2026年度第3回が最後の回です。期限を過ぎると、次は一次試験から受け直しになります。面接の準備が整うまで先延ばしにしすぎないよう、早めに再挑戦の回を決めておきましょう。
一次試験免除の申込方法と注意点
一次試験免除は、次の回に申し込むときに「一次試験免除」を申請するだけで使えます。本会場で申し込む場合は、一次試験に合格したときの検定回と個人番号を入力します。
準1級は準会場がなく、本会場のみで実施されます。そのため、本会場の申込方法に沿って手続きします。
検定料は一次試験から受ける場合と同じです。2026年度の準1級の検定料は、従来型の本会場が10,400円、英検S-CBTが10,500円(いずれも税込)です。
2026年度第3回で使う場合のスケジュール
2026年度第2回の二次試験で不合格になった場合、資格は二次のウェブ合否公開から使えます。公開日はA日程が11月17日、B日程が11月24日で、第3回の申込期限に間に合います。
| 2026年度第3回 | 日程 |
|---|---|
| 個人申込 | 2026年10月30日(金)〜12月14日(月)※コンビニ払いなどは12月11日(金)締切 |
| 二次試験 A日程 | 2027年2月28日(日) |
| 二次試験 B日程 | 2027年3月7日(日) |
| 二次のウェブ合否 | A日程は3月9日(火)、B日程は3月16日(火) |
二次試験の日程は自分では選べません。個人申込の場合、21歳以上(2005年4月1日以前生まれ)はA日程、20歳以下(2005年4月2日以降生まれ)はB日程になります。
準1級の年間日程は英検準1級の試験日程・申込期限の一覧にまとめています。日程は変わることもあるため、最新情報は英検公式サイトでご確認ください。
当日は顔写真付きの身分証明書が必要
2026年度第1回から、1級〜3級の受験者は試験当日に顔写真付き身分証明書の原本を見せることが必須になりました。従来型の二次試験も、英検S-CBTも対象です。
認められるのは、学生証・生徒手帳、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどで、有効期限内の原本に限られます。コピーやスマホの画像は使えません。
忘れた場合は、試験の翌々日9時30分までに画像をアップロードする必要があります。提出できないと「認証失格」となり、成績が無効になるので注意しましょう。
英検S-CBTとは(従来型との違い)
英検S-CBTは、テストセンターのコンピューターで受ける英検です。従来型と同じ級・資格・英検CSEスコア(英検の成績を示す共通の尺度)が得られ、問題の形式や難易度、採点基準も同じです。
| 項目 | 従来型 | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 実施 | 年3回 | 原則毎週土日(準1級は実施日が限られる) |
| 試験の流れ | 一次(筆記・リスニング)と二次(面接)を別の日に受ける | 1日で4技能。スピーキング→リスニング→リーディング→ライティングの順 |
| 解答方法 | マークシートと解答用紙 | リーディング・リスニングはマウス、ライティングは筆記型かタイピング型を申込時に選択 |
| スピーキング | 面接委員と対面で話す | ヘッドセットで解答を録音する |
| 同じ回での受験 | 準1級は1回 | 同じ検定回に同じ級を最大3回まで |
S-CBTで受けられるのは、準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級です。1級・4級・5級はS-CBTでは実施されていません。従来型とS-CBTは、同じ級でも併願できます。
S-CBTの検定回は、第1回が4〜7月、第2回が8〜11月、第3回が12〜3月と区切られています。2つの方式の違いは英検「従来型」と「S-CBT」の違いで詳しく比べています。
S-CBTで一次試験免除を使う方法
S-CBTの申込時に一次試験免除を申請すると、スピーキングテストだけを受けることができます。従来型、S-CBT、英検S-Interviewのどれで得た資格でも、互いの方式で使えます。
ただし、従来型で得た資格をS-CBTで使えるのは、二次試験のウェブ合否公開日の11時以降です。それより前にはS-CBTの免除申請ができないので、タイミングに注意しましょう。
S-CBTで得た資格は、取得した検定回から翌年度の同じ検定回まで、期限内なら複数回使えます。この資格を従来型で使う場合は、取得した回の次の回から3回までと案内されています。
S-CBTの結果は、受験者マイページでウェブ合否公開日の17時から見られます。2026年度の公表日程では試験日の約25〜37日後が目安です。結果の確認方法は英検準1級の結果発表と確認方法を参考にしてください。
面接で一度つまずいた人ほど、次の本番までの準備が合否を分けます。独学で話す練習を続けにくい場合は、英検に特化したマンツーマン指導で本番形式の面接練習を重ねるのも一つの方法です。
再挑戦は従来型とS-CBTのどちらがよいか
どちらで受けても、得られる資格とスコアは同じです。面接の相性と、受けたい時期で選ぶのが基本です。
- 従来型が向いている人:面接委員と対面で話すほうが、やりとりの流れをつかみやすい人
- S-CBTが向いている人:対面だと緊張しやすい人や、従来型の二次試験日の都合が合わない人
S-CBTの日程・時間・会場は申込時に選び、先着順で埋まります。準1級は実施日が限られるため、受けたい日があれば早めに申し込みましょう。
二次試験(スピーキング)に合格するための対策
一次試験免除を使うなら、準備はスピーキングだけに集中できます。まずは出題の流れを正確に知り、時間を計って声に出す練習を重ねることが大切です。
準1級の二次試験の流れ
従来型の準1級の二次試験は約8分で、面接委員は1人です。最初に自由会話があり、その後に4コマのイラストを使ったナレーションを行います。考える時間は1分、話す時間は2分です。
ナレーションの後は、No.1〜No.4の質問に答えます。イラストに関する質問が1問、カードのトピックに関する質問が2問、社会性のある話題についての質問が1問です。
評価されるのは、応答の内容、発音、語い、文法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度などです。自然な聞き返しは減点されませんが、不自然な聞き返しや繰り返しは減点の対象になります。
面接全体の流れは英検準1級 二次試験の流れと対策ロードマップで詳しく解説しています。
効果的な練習方法
ナレーションは、1分で流れをつかみ、2分で4コマすべてを話し切る練習を繰り返します。最後のコマまで話し切れるよう、時間配分を体で覚えておきましょう。
カードのトピックや社会的な話題について意見を問う質問には、「意見→理由→具体例」の順で答える型を用意しておくと話しやすくなります。日ごろからニュースの話題について、自分の立場を短く言えるように準備しておきましょう。
S-CBTで受ける場合は、録音方式に慣れておくことも大切です。自分の声を録音して聞き直すと、沈黙の長さや言い直しの多さに気づけます。ナレーションのコツは英検準1級 4コマナレーション攻略が参考になります。
まとめ
英検準1級の一次試験に合格した人は、二次試験で不合格または欠席でも、翌年度の同じ回まで一次試験を受けずに再挑戦できます。検定料は通常と同じで、申込時に一次試験免除を申請します。
この資格はS-CBTでも使え、その場合はスピーキングテストだけを受けます。対面の面接か録音方式か、受けたい時期はいつかを考えて、再挑戦の方法を選びましょう。
二次試験の対策は、答え方の型を身につけて練習を重ねることが中心になります。小学生から高校生で準1級の面接に再挑戦するなら、英検専門のオンライン英語スクール Jumpstart Englishも選択肢の一つです。完全マンツーマンの指導で、本番に近い形の練習を重ねられます。
